読書日記No.85

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春高バレーが始まった。
甲子園では選抜高校野球が熱い戦いを繰り広げている。
大相撲だっていつもならもっと興味津々でみているはずなのに・・・

とにかくWBCが片付かないうちは、ダメだ。









いよいよ明日決勝戦ですね。
今日の準決勝、
掃除機を握り締めたまま
とうとう最後まで座り込んで見てしまいました。
いやぁ~本当にいい試合でした。
ウッキーは明日、友人達と一緒にTVの前で応援するそうです。
ワタシは明日の試合開始時間がピラティスのレッスンとかぶってしまっていて
今モーレツな葛藤が心の中で起きています。

ちなみにぴよは先週からロスに応援に行ったまま帰ってきません。。。
(生存は確認済み)




さて、本日の読書日記です♪

1冊目・・・角田 光代 『森に眠る魚』
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『お受験殺人』としてニュースやワイドショーを騒がせた
都内文教地区でのあの事件をモチーフにした小説です。
同じ幼稚園に通うママ友達5人が主人公。
初めは仲の良かった仲間が
子供のお受験をきっかけに
妬みや嫉妬、焦りや孤独と言った感情に苛まれ
だんだんと疑心暗鬼になっていく過程が鳥肌モノ。
最初は気にならなかった生活レベルの違いが
亀裂をさらに深めていきます。
作者の角田さん、凄いです。
よくここまでママ友という摩訶不思議なドロドロとした世界を
書いてくれました。
主人公達の悩みはすべて
『自分は自分、他人のことはどうでもいい』と割り切って考えればいいだけのこと。
とても簡単なことなのに
そう考える心の余裕さえ失ってしまう彼女達の心もまた理解できるような気がします。
自分が今手にしている幸せをしっかり見つめていないと
価値観というのは意外と簡単に揺らいでしまうのかもしれません。
女性に特におすすめです。



2冊目・・・椰月 美智子 作 『枝付き干し葡萄とワイングラス』
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題名に”超短編を含む短編集”という添え書きがあるように
短かいけれど、とても個性豊かなお話の数々。
何気ない日常のちょっとした違和感や感情のズレのようなものが
鋭く丁寧に、でも淡々と綴られています。
作者が『自分が読みたいと思う短編を書いた』と言うだけあって、
決してハッピーエンドな話ばかりではないにもかかわらず
読み終わった後
ゆるぎない安心感と幸福感を感じる不思議な本でした。


3冊目・・・香山リカ 著 『『私はうつ』と言いたがる人たち』
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精神科に受診に来て、
『うつ』と診断されると喜ぶ人たちがいるらしい・・・。
そして『うつ』の診断書一枚で有給休暇を取り
海外へバカンスへ出かけてしまうんだとか。
うつといえば、眠れない・食べられない・身体が思うように動かない・・・などなど
本当に苦しい病気だと認知していたもので、
この本の内容はまことに衝撃的でありました。
今や『うつ』はある種の人たちの間で、伝家の宝刀になっているらしい。
『うつなんです』といえば、
・他人が優しくしてくれる
・会社も休める
・さぼっても文句をいわれない。

うつになるのは気が弱いからだとか、遺伝だとか
様々な偏見がようやく無くなり
うつも立派な病気としてやっと認知してもらえるようになったというのに
このままでは本当にうつで苦しんでいる人たちが
また苦しい思いをするようになるんじゃなかろうか。。。
心配だわ。




4冊目・・・都築響一 金谷仁美 著 『着倒れ方丈記 HAPPY VICTIMS 』
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部屋中足の踏み場も無いほどに埋め尽くされた洋服の数々。
この本はブランド服に魅了されてしまったがゆえに
粗食に耐え、狭くて古い部屋に住みつつも洋服を買いまくる人達の部屋を
ひたすら写し撮った写真集です。
皆、こだわりのブランド一筋に服を収集しているため
同じような色で、同じようなデザインのものばかりがワンサカとあるのに
新しい物が出ると買わずにはいられないのだそうな。
最初のうちは、
『そんなにいっぱい持ってても身体は一つしかないのにー』とか
『衣食住バランスよく暮らした方がお洒落なのにー』だとか思いながら読んでいたのだけれど
そのうち何だか
『大好きな服さえあれば幸せ』という心意気が潔くさえ感じるように。
人間大切なのは中身だけれど
これはこれでアリなのかもしれないと、
クローゼットからあふれ出し部屋中を占拠する洋服の写真をを眺めつつ
思ったのでした。



5冊目・・・よしもと ばなな 作 『彼女について』
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久しぶりにばななさんの作品です。
相変わらず丁寧にキチンと交わされる会話の中に
生きていくのに大切なことが
無防備に、ポロポロと、しかもしょっちゅう出てきます。
ばななさんの今までの作品の中で一番好きかも。
自分の魔性を抑えながら
日々の暮らしをバカらしいほど一生懸命に築いて
生ききったという
双子の魔女のおばさんの存在が
とても印象的でした。



6冊目・・・小路 幸也 作 『残される者たちへ』
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小学校を卒業して以来初めて出席した同窓会。
主人公の準一はそこで、毎日一緒に遊び
兄弟のように仲良く育った“はず”の押田と再会します。
なぜ“はず”なのかというと、準一には押田の記憶だけが全くなかったから。。。

謎がいっぱいの設定に
『これは面白い話になりそうだぞ~!』
と期待に胸を膨らませ読んだ前半。
後半に行くにしたがって
『あれれれれ・・・れ?』
と、話の方向がミステリーからSFへとスイッチ。
あれやこれやが宇宙人のせいで片付いてしまうのはどうなんだろう。
できればこの世の中で物理的に説明のつく理屈でケリつけてほしかったです。
作者の書きたかったことがなんだかよく分からなくって
残念。




7冊目・・・中村 弦 作 『天使の歩廊―ある建築家をめぐる物語』
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最近『○○大賞受賞作』という肩書きがついていても、読んでみると
『なんじゃこりゃー?!』な本が多い中
第20回日本ファンタジーノベル大賞を受賞したこの作品は
まさしく大賞と言う名に恥じない素敵な作品でした。
明治・大正の時代を舞台に活躍する主人公の建築家、笠井泉二。
彼が作る家は、
『亡くなった夫と共に過ごせる家』だったり
『辛い過去を浄化して心を穏やかにしてくれる家』だったり
依頼主が心の奥底で望んでいる願いを叶えてくれる、天才建築家なのです。
衣食住の中で、住の部分は一番思い通りにならないもの。
だからこそお話の中だけであっても
自分の夢の家を実現してくれるというストーリーに
心惹かれるのかもしれません。
おススメです。
Commented by のんのんママ at 2009-03-23 23:24 x
おぉ!やっぱりぴよちゃんはロスに行かはったんですね!!
生存確認できていて良かったわ!(笑)

「森に眠る魚」まさにこれから読みますよ~~♪
昨日図書館から「用意できました」のFAXが来てたのよ~~♪
文京区の例の事件をモチーフにした小説、前にも読んだな。
誰のだったろ?新堂冬樹さんだったかな??「砂漠の薔薇」
早く明日にならないかな~♪

Commented by rioryu at 2009-03-24 20:11 x
いや~~~~良かったです~~~!!!
日本が優勝してくれて
本当に嬉しいです♪♪♪
うちの旦那様、野球バカなので
今日は会社休んでまで見てました・・・(--;)

お陰で今夜は外食させてもらえましたので良いのですが(笑)

お嬢様はなんとロスまで応援に行かれてたのですね!
でも、いいなぁ~現地でこの感動を味わえるなんて!!!
本当に羨ましいです♪

Commented by のんのんママ at 2009-03-25 00:09 x
あぅ・・・(泣)
今日、図書館に行ったら・・・・・
「森に眠る魚」じゃありませんんでした。
あれはまだだいぶかかりそうだってー。
今日来たのは貫井徳郎さんの「乱反射」でした。
一番後にリクエストした本が一番に来たよ(笑)
Commented by nyanko4116 at 2009-03-25 15:20
>のんのんママさま
そうでしたか、それは残念!
でも楽しみは先にとっておいてほうが(^-^)b♪
『砂漠の薔薇』で消化不良気味だったところを
角田さんは的確にするどく描ききっていました。
言葉に表すことのできない人間関係のやるせなさが
心に響いてくるようで
途中からずっと胸の中がワサワサとしていました。

ぴよは今晩帰宅予定です。
今朝届いたメールに
『肉じゃが食べたい・・・』
と一言書いてありました(笑)
Commented by nyanko4116 at 2009-03-25 15:30
>rioryuさま
いやいや、
ご主人会社休んだ甲斐がありましたね!
あんないい試合をしてくれて(涙)
真正面から正々堂々と戦う姿は
まさに侍JAPANでした。

あの瞬間、あの場に立ち会うことができたぴよは
本当に幸せものだと思います。
こちらを出発する前に
優勝を信じて決勝戦までのチケットを購入していった
思いが通じたようです(^-^)♪

イチローもダルもかっこよいけれど
やぱり原さん、
いい男になりましたねぇ。
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by nyanko4116 | 2009-03-23 20:17 | 読書日記 | Comments(5)

今日も笑顔で♪


by にゃんこ
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