読書日記No.91

f0065768_160322.jpg

来年の手帳、早くも準備完了です。







毎年 『ほぼ日手帳』 を使っています。
一日1ページでたくさん書き込めて
文句なしの使いやすさ。
来年も続けて使うことになんの迷いもなかったのですが
困ってしまったのが手帳カバー。。。
たくさん揃った新作カバーの中に、今年はピンと来るものを見つけられず
悩むこと数週間・・・
ある日突然、
『そうか!なかったら自分で作ればいいんだ』と気がつきました(遅っ!)

麻の生地にレースとパールビーズ、
生成りの刺繍糸でちょこっと刺繍をいれて
あっという間にできあがりー。
家にある材料だけで、お気に入りのカバーができてしまいました。
満足満足^^


今日は午後から台風一過の真っ青な空が広がりました。
皆さん台風被害は大丈夫でしたか?
我が家は空っぽだったポリバケツが吹っ飛び、
玄関前のトレリスが倒れました。
では、本日の読書日記です。





1冊目・・・大平 光代 著 『今日を生きる』
f0065768_1511864.jpg

以前の著書『だから、あなたも生き抜いて』で
中学時代のいじめがきっかけで自殺未遂をはかった後、
暴走族、極道の妻から弁護士になった波乱の人生を
包み隠さず語った太平さん。
今は結婚し3歳になる女の子のお母さんになっていました。

人生の裏も表も見てきたであろう彼女の子育ては
世間の目を必要以上に意識したり
他の子と比べたりすることの馬鹿馬鹿しさを充分に知り尽くした
気持ちいいほどの伸びやかさにあふれていました。

彼女の娘、悠(はるか)ちゃんは
ダウン症の障害を持って産まれてきたそうです。
人よりゆっくりと育っていく娘を持ったことを
幸せな個性として受け止めることのできる彼女の話を読んでいると
子どもはちゃんと空の上から親を選んで産まれてくるのではないかと
思わずにいられませんでした。
穏やかで幸せそうな表情の彼女の写真は
人はいつからでもやり直せること、
幸せは自分の心の中で作り出すものなのだということを
改めて教えてくれました。







2冊目・・・宮部みゆき 作 『おそろし 三島屋変調百物語事始』
f0065768_15568.jpg


この本、カビゴンパパと変わりばんこに読んだのですが
読んでいる途中は
『どこまで読んだ?』
『ものすごく面白いよね~!!』と大絶賛。
それが読み終わったあとでは二人揃って、
『う~ん・・・面白かっただけに残念だった。。。』
に変わってしまいました。

物語の舞台は江戸時代の神田三島町にある袋物屋『三島屋』。
その店の『白黒の間』で百物語が始まります。
そこで語られる不思議な物語は
何が善で何が悪かを一言で決めることなどできない、
人間の心の奥深さや罪深さを思わせるような話ばかり。
宮部さんの得意の市井の人々の人情話もうまく絡んでとても面白く読めました。

自分で自分を許すことができず、罪の意識を背負った人たちが生み出す
妄想や怨念はそれだけで恐ろしいのだから
最後に亡霊を登場させ、化け物退治をする必要はなかったんじゃなかろうか。。。と、
そこがちょっと残念だったところ。
それでもやっぱり宮部さんの小説は、面白さの格が違います。
400ページ以上の長さの物語を一気に読ませてしまう文章の巧みさはさすがです。
おすすめ♪
(業務連絡・・・『彼岸花の花の中に顔が!・・・』のお話は、これです(笑))






3冊目・・・上大岡 トメ & 池谷 裕二 著 『のうだま ~ やる気の秘密』
f0065768_16325384.jpg


何かをしようと思い立っても、なぜだか三日坊主で終わってしまう。。。
そんなあなたに(もちろん私にも!)おススメの本です。
著書、『キッパリ!』のテンコブポーズがブームとなったトメさんと
東大の大学院で脳の研究をしている池谷先生がタッグを組み
わかりやすいマンガと解説で
やる気の出てくる脳の作り方(だまし方?)を教えてくれます。

そう、脳というのはとってもだまされやすいものなんだとか。
『やる気が出たからこぶしを上げる』のではなく
『こぶしを上げたからなんだかやる気が出る』のだそうです。
つまり、いつまで待っていても
脳の中から『やる気』は出てこない!!(目からウロコ)

もともと飽きっぽくできているという人間の脳だから
うまくコントロールしていかなくっちゃいけませんね。
30分足らずで読み終わります。
本屋さんで見かけたらちょこっと立ち読みしてみてはいかがでしょう♪






4冊目・・・新津 きよみ 作 『トライアングル』
f0065768_1535545.jpg

このお話、ちょっと前にドラマ化されたんですね。
(でもドラマと小説とではまったく違うお話らしいです)

小学四年生の時に誘拐されて殺されたはずの同級生。
その同級生だと名乗る女性が二十年後の同窓会に現われて・・・
と言った感じの、サラッと読めるミステリーです。

読み終わって真っ先に思ったのは、
『どこが「トライアングル」なんだ?』ということ
男女の三角関係が登場するわけでもなく
女同士、三人の関係を描くでもなく、
まして犯人探しなどには、どこを捜しても
「トライアングル」な要素は見当たらず。。。
謎です。
犯人探しの謎解きが、謎解きになっていないこの小説で
それが一番の謎かもしれません。








5冊目・・・安東きみえ 作 『まるまれアルマジロ!』

f0065768_19542221.jpg


『卵があった。』から始まる5つの短い物語。

・心配性で家族ともども土から出ようとしないオケラのお父さんの話。
・森の素晴らしさをみんなに伝えたかったオオカミが、
 本当は「森が好きな素敵な自分が好きなだけだった」と気づいてしまうお話。
・将来を心配し過ぎて、どこの家にも子どもを授けることができないコウノトリのお話。

などなど、どこかコミカルでとぼけたような文章で
クスリ(あるいはニヤリ)と笑わせてくれます。
なのに、お話をひとつひとつ読むたび、
我が身を振り返りなぜだかドキリとしてみたり。

それぞれのお話を読むたびに
(頭でっかちの知識で、現実の世界に臆病になっていないかな?)
(うわべだけで自分以外の誰かになろうとしていないか?)
(世の中に絶対に幸せになれる方法なんてないのに、
あれこれ先回りして心配ばかりしてないかな?)
・・・と自分自身を再点検したくなるのです。

前作の『頭のうちどころが悪かった熊の話』もとても面白かったのですが
こちらは面白さにさらに磨きがかかっています。
『いいお話だなー』と、気持ちよく終わらせてはくれない
ちょっと意地悪なセンスもなかなか心地良いです。
おススメ♪








6冊目・・・重松 清 作 『希望が丘の人びと』

f0065768_19505132.jpg


え~っとですね・・・(笑)
毎回読書日記を読んでいただいている方なら
ご記憶かと思いますが、
前回の重松作品は
早くに妻を亡くした父親が、男手ひとつで女の子を育てるお話で
前々回の読書日記では、
男手ひとつで男の子を育てる父親の物語でした。
そして今回の重松作品は!!(パンパカパ~ン)
男手ひとつで男の子と女の子を育てるお父さんが登場します!

こうも男手一つで・・・の父親の物語が続いてしまうと
さすがになんだかねぇ(笑)
お母さんばっかり死んじゃうってのも
母親としてはあんまりいい気持ちしないし。

物語の舞台となる希望が丘は
住んでいる人も街並みも均一化されたニュータウン。
右を向いても左を向いても同じような人や家ばかりの街は
やはりどこか窮屈で息が詰まってしまいそう。
その街で起きるいじめや、親と子の物語は
もしかしたらものすごく面白い小説だったのかもしれませんが
今の私が読んでも、
お腹いっぱいの状態で出されたご馳走のようで
じっくりと味わいながら読むことができませんでした(残念)
教訓・・・
重松作品は間をあけて、忘れた頃に読みましょう。





7冊目・・・椰月 美智子 作 『るり姉』
f0065768_14464333.jpg

子どもの頃、
うんと歳の離れた年長のいとこだとか、父親のずっと歳の離れた弟(おじさん)だとか
大人と子どもの間にいるような人達が家に遊びに来てくれるのが大好きでした。
自分よりもずっと年上だけれど親や先生ほどには大人ではなくて、
同じ年頃の子と遊ぶよりもずっと
サービス精神たっぷりに、おもしろ楽しく遊んでくれて。。。
るり姉を読んでいたらそんなことが思い出されてきました。

るり姉は大人なんだけれどとっても心が伸びやかで
子どもの頃の心が大切に胸の中にしまわれている人。
思春期の3姉妹からすると、おばさん(母の妹)なのだけれど
るり姉と呼ばれ慕われているのでした。

同じ出来事を振り返っても
語る人が違えば、また別のできごとのように感じるところも
この小説の魅力のひとつ。
読み終わってみると、この小説全体が心理トリックのようで
最後には心地良いだまされ感が味わえます(笑)
さらさらと流れる時間をとめどなく書き留めたような小説でした。
Commented by jam at 2009-10-08 19:24 x
(笑)業務連絡ありがとうございます(^0^)/
図書館に行って探してきて読んでみます!!!
その場面が出てくる時には『ココダー!!!』と一人で
怖い話なんだろうけどニコニコしちゃいそうです(笑)
教えてくださってありがとうございます♪

トライアングル、ドラマは見てました。
確かにどこがトライアングルなんだろう???って話ですが・・・
殺された同級生と、ニセの同級生と その主人公の男性で
トライアングルなんですかね???
うーん、ドラマも展開がイライラさせてくれて(笑)結局、最後までみちゃいましたが^^;

最後になりましたが 手帳カバー既製品かと思うくらい綺麗に仕上がっていて凄いです!!!

お会いしたことないにゃんこさんですが
このカバーを見たら
『あぁ、にゃんこさんだわ~♪』と思ってしまいました^^(笑)
素敵です☆

Commented by のんのんママ at 2009-10-08 22:53 x
久しぶりに日本上陸した台風。
にゃんこさんとこはバケツとトレリスの被害だけでよかったわ。
さぁ、読書日記。
「おそろし」私も読んだよ。
なかなかおもしろかったけど、ほんとそう!最後の化け物はいらんかったような・・・
でもやっぱり宮部みゆきさん!
この人と東野圭吾さんの本は、出たら必ず読みたくなります。
東野圭吾さんの新作「新参者」、只今予約待ちで~す♪
「トライアングル」本は読んでないわ~。
ドラマは見てました!
内容はドラマとは少し異なるのね。
読書の秋♪
今、図書館から借りた本2冊
(川上未映子さん・ヘヴン、林真理子さん・秋の森の奇跡)
が手元にあるよ。
あと、ブックオフで仕入れてきた文庫本が5冊♪
なんかホクホクな気分~~♪
Commented by nyanko4116 at 2009-10-09 16:01
>jamさま
jamさんのところで彼岸花を見て
『ギャ~』となった後、続けてお邪魔したブログにも
彼岸花の写真がUPされていて
さすがの私も涙目に(笑)
ただの偶然かしら~?(コワッ!)

トライアングル、本よりドラマの方が面白かったらしいですよ。
小説では、事件がおきた当時の担任の先生が
クローズアップされていて
大事な登場人物になっていました。

手帳カバー、
出来上がってみたらとっても乙女な感じになっていて
『へ?・・・私こういうのが欲しかったの?』と(笑)
ごっつい皮革仕様が欲しい年もあれば
何のかざりもなく真っ白なカバーが欲しい年もあり・・・
この手帳を使う来年は、どんな気分の年になるのでしょうか。
Commented by nyanko4116 at 2009-10-09 16:15
>のんのんママさま
そうなのよ~。
最後の化け物たちの大行進がねぇ・・・。
『おしい!』って感じでしたよね。
今読売新聞の朝刊で
『おそろし』の続編の連載をやっているのですが
単行本になってから一気に読みたいので、
毎朝そこの部分を見ないようにして
注意深く新聞を広げています(笑)

『ヘヴン』と『新参者』、私も予約待ちです♪
『秋の森の奇跡』は読みました。
40過ぎて願うことが「人から本気で愛される事」っていうのは
ちょっとどうなのよ。。。と思いましたが
気がつけば人生の秋にいた・・・という感じは
アラフォー世代共通のものかもしれません。

明日から三連休、
文庫本5冊はうらやましい~(=^o^=)
(私は図書館が特別休館期間で在庫一冊のみ)
Commented by のんのんママ at 2009-10-09 18:19 x
わおぉ♪
おそろしの続編が出るのね!!
それは楽しみです♪
いい情報ありがと~~

Commented by nyanko4116 at 2009-10-10 10:53
>のんのんママさま
そうなんです!
『三島屋変調百物語事続』、面白そうですよ~
読んでないけど・・・(笑)
名前
URL
画像認証
削除用パスワード
by nyanko4116 | 2009-10-08 16:29 | 読書日記 | Comments(6)

今日も笑顔で♪


by にゃんこ
プロフィールを見る