読書日記No.92

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葉牡丹とビオラで冬のリースを作りました。
これからやってくる寒い冬に負けないで
がんばって咲き続けてね。







玄関横にさりげなく立てかけておきたかったのだけれど
『あたらしいおやつですか?』とワンコたちが飛んできたので
やっぱりトレリスにかけることにしました。

食べ放題サラダバーを作っておいて
”これは食べるな!”とは言えませんからねぇ。


では、読書日記です♪


1冊目・・・中山 美穂 著 『なぜなら やさしいまちが あったから』
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結婚して今はパリに住んでいる
元アイドルで日本を代表する美女のミポリン。
前半は自分の生い立ちなどを綴った書き下ろし。
後半は女性誌(LEE)に連載していた、パリでの暮らしを紹介したもの。
前半部分は、読み始めてすぐに
『う~ん。。。』と頭を抱えてしまうほど読みづらい文章でした。
どうして編集者はこの文章を校正しなかったのか?!
事実雑誌に連載されていた後半部分は、
かなり編集者の手が入ったと思われ
ふつうに読みやすく校正されているのに。。。
不思議に思いながら読み進めているうちに
おぼろげながらその理由が見えてきました。

彼女が赤裸々に語った生い立ちは
ちょっとびっくりしてしまうほど過酷なものでした。
自分を守ってくれる大人も
安全な家も温かい食べ物も
子どもだったら当然のように用意されているはずのものが
彼女にとっては手に入れるのがとても大変なものだったこと。
画面を通して見ていたアイドル時代の彼女が
笑っていてもなんとなく淋しそうに見えてしまったのは
そういうことだったのかと、今更ながら納得。

この読みづらい前半部分の文章は
パリという場所と温かい家族を得て
ようやく自分の過去を受け入れることができた彼女が
自分自身の気持ちを整理するために書いている感じ。
正直に、自分の心の内側を語った彼女の言葉に
他の人がで手を入ることはできなかったのだと思います。

文章と言うのは不思議です。
たとえ上手ではなくたって、言葉に込めた思いがあれば
気持ちはちゃんと伝わってきます。
彼女が本気で書き綴ったのであろう文章、
本屋さんで見かけたら、ちょっと手にとって読んでみてください。








2冊目・・・・重松 清 作 『かあちゃん』
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またしても重松さんです(笑)
今度の作品は、ようやくお母さんが生きていました!
(お父さんは亡くなってましたが)
当然母と子の物語なんだろうなーと、読み始めたのですが
今回は母と子を中心に友情とか家族の絆とかいじめとか
色々な要素がたっぷり盛り込まれて
最近の重松作品の中では一番読み応えがありました。

いじめをしてしまった子にもいじめられた子にもお母さんがいる。
いじめがおきたクラスの担任の先生にもお母さんがいる。
その担任のことが嫌いな隣のクラスの担任にもお母さんがいる。。。
この本にはたくさんの登場人物とそのお母さんが登場します。
子どものことが心配で、子どもの机の中身まで見てしまうお母さん。
子どもにだけは決して弱味を見せまいと意地になるお母さん。
子育てと仕事の両立がうまくできずに泣き出してしまうお母さん。
あたり前のことなんだけれど
今生きている人たちは、みんなお母さんから生まれてきたんですよね。

昔と違って、
学校でイジメたりイジメられたりしないで普通に過ごせるということが
とても難しいことになってしまった今、
お母さんたちは、きっと祈るような思いで
毎朝学校に向かう子どもを送り出しているのでしょう。
がんばる世の中の『かあちゃん』たちに
エールを送る作品です。
おすすめ♪






3冊目・・・佐藤 友哉 『デンデラ』
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口減らしのため、お山に捨てられた老婆たちが
実は死なずにこっそり生き延びて、
内緒で老婆だけの村を組織していた!
そんな『姥捨て山・・・その後』みたいなお話です。

このお話、登場人物が70歳から100歳までのお婆さん50人(多っ!)
栄養不足と寒さでで死にそうなはずなのに
雪道を走り回ったり、大きなクマと互角に戦ったり
現代ならばまだしも、姥捨て山があった時代のこの年齢の老人が
こんなに元気なはずがないじゃないか。
・・・なんてリアルなことを思いながら読んでしまうと
この小説は楽しめません。
もし読むならば、桃から男の子が生まれたり
茶碗サイズの男の子が鬼退治したりと言った
おとぎ話と同系列のファンタジーとして読むのが
正しい方法だと思われます。
ま・・・ファンタジーとしては、むやみやたらと
残虐なシーンが多すぎるんですけどね。
ちょっと風変わりな小説が読みたい方にはおススメです。






4冊目・・・朝倉かすみ 作 『ともしびマーケット』
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札幌にある『ともしびスーパーマーケット鳥居前店』、
一階は食料品、二階は本や下着やちょっとした洋服に100均のお店なんかも入っている
ごく庶民的なお店です。
そこにやってくる買い物客や働いている人を主人公にした
9つの小さなお話。
夕暮れ時にポッと灯るオレンジ色のあかりのように
どこか懐かしくてホッとする感じの連作短編集でした。

うれしいことがあるとネスカフェを買いに来る一人暮らしの初老の女性。
優しい夫と可愛い息子と暮らしつつ
退屈な毎日に飽きてしまっている超美人な人妻。
丁稚奉公から始まった働く人生をコツコツと生き、
70を過ぎて今、妻と二人のんびりスーパーマーケットで買い物をする男。
少しずつ出会ったりすれ違ったりしていた登場人物たちが勢揃いする最後の話は
ちょっとうれしいおまけのようなものか・・・。
(でも少々強引過ぎ)
温かいものが恋しくなってきたこの季節に、ぴったりの一冊です。
おすすめ。






5冊目・・・山田 詠美 作 『学問』
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幼い4人の子ども(男女各2名ずつ)が
小学校・中学校・高校と成長していく姿を追った小説です。
詠美さんにしか書けない、
これこそが日本文学!と言いたくなるような本でした。
特に女の子の性の目覚めの描き方は圧巻。
こんなにも健やかに外連味なく
少女の性を書いた小説は、初めて読みました。
少年少女たちが日々の暮らしの中で学んでいく学問は
羞恥心であり、自尊心であり、思いやりであり
時には間違った想像であったりするのだけれど
自ら経験し学んで得た知識は、
どこを切り取っても本物であり
彼や彼女達の血や肉となって成長していくのです。
小説の所々に主人公達の死亡記事が出てきます。
三十代で亡くなっていたり、百歳過ぎての大往生だったり
その寿命はそれぞれですが、
懸命に生きていた彼らの生き様とともに
その死に様を知ることで
より一層彼らの過ごした密度の濃い日々が
輝いて感じられるのでした。
しみじみ、いい小説です。






6作目・・・井上荒野 作 『静子の日常』
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主人公の静子さんは75歳。
息子夫婦と孫娘と暮らし、週に2回フィットネスクラブで水泳をしている。
ふくよかでおっとりとした感じの静子さんだが
なかなかどうして、その内面には知的好奇心と正義を愛する心
その上恋心までもがびっしりと詰まっているのです。
可愛らしくて、それでいて潔い静子さんの日常は
こんな風に歳をとれたらなぁ・・・と思わせる
憧れのおばあちゃん像でした。
楽しく読めておすすめです♪
Commented by のんのんママ at 2009-11-03 22:21 x
リース、ステキなのが出来たね♪
葉牡丹もこうして作ればとってもおしゃれ~~!
近所でも、12月になると葉牡丹の鉢植えをお玄関に置かれるんだけど
どれもダサくて(笑)
けど!にゃんこさんみたいに作れば、オシャレだね~~~!!

さて読者日記。
今回のはどれも未読でーす。
「デンデラ」 怖いねっ(笑)
かなり興味あるわ(笑)
「静子さん」 憧れのおばあちゃん。
是非是非読んでみたいです♪
いい歳の取り方したいな~~。
Commented by kodemari4 at 2009-11-04 10:47
ほんと、素敵なリースですねー♪
葉牡丹って今時期にはあちこちで見かけるけど
きれいだなぁーって思えたのは、にゃんこさんのリースが初めて。
優しい色合いでバラの花みたいに見えますね。^^

読書日記1冊目を見て焦りました~
だってだって、買ったまま半分しか読んでないんですもん。
買ってしまうと安心する、この性格に問題ありです。(・_・;)
Commented by みも at 2009-11-04 16:53 x
わぁ~素敵なリースだわ!!
ホント葉ぼたんもこうしてリースにすると可愛い~。
我が家はハワイアンな花たちを非難させたので外が寂しくなったのよね。。。
何か植えようかと思いつつ、寒くて・・・^^;;

にゃんこさんの読書日記を読むたびに、読みかけの本がそのままだったことに気付き(笑)
あぁ何冊あるんだろ^^;;

紹介してくれた本は全て未読でしたぁ。
5冊目の 『学問』・・・読んでみたいな^^



Commented by nyanko4116 at 2009-11-04 19:03
>のんのんママさま
最近の葉牡丹は改良されて
色も形もとっても可愛くなってるんですよ♪
・・・と、ご近所さんにも教えてあげて下さい(笑)

『デンデラ』ある意味とっても怖いわよ!
なんてったって、登場人物が
やせ衰えた50人の老婆と人喰い熊だけですからねぇ(ブルブル)
『静子さん』のほうはとっても心温まる作品です。
静子さんの信条は
『自分で決めたことくらいは貫き通す』というもの。
できそうで絶対できないこと(私には)ですよね(笑)
読んでみてね♪
Commented by nyanko4116 at 2009-11-04 20:01
>kodemariさま
子どもの頃通っていた小学校は
冬になると花壇が一面の葉牡丹(かなり渋い色の・・・)になりました。
それを見ながら
『なぜ花壇にキャベツが?!』っていつも思っておりました(笑)
あの頃と比べると今の葉牡丹は、とっても可愛いです♪
葉っぱのふちがレースみたいになっているのか
バラのような色形の種類とか、
色々あるんですよ。

ミポリンの本、お休み中なんですね^^
ちゃんと本を買えばのんびり読めるんですよね。。。
ワタシいつも
『返却期限まであと二日!』とか言いながら
追い詰められ気味に読んでいます(^_^ゞ
Commented by nyanko4116 at 2009-11-04 20:09
>みもさま
急に寒くなったから、ハワイアンな花たちも
きっとびっくりしたことでしょう(笑)
暖かい場所に無事避難できてなによりです♪
私もまだ球根を植える仕事が残っているのですが
寒くて外に出たくないのでさぼってます。

『学問』いい小説でした。
山田詠美さんてあらためてすごい小説家だなぁと
思います。
Commented by rioryu at 2009-11-04 20:56
冬のリース本当に素敵ですね♪
私もほしい~~(笑)

確かに今は素敵なフリルや色味の葉牡丹たくさんありますもんね^^
昔みたいにドデカイ、ドーンとしたのじゃなくて
小さくて可愛いのが♪
去年のお正月前にはカワイイのを植えたのですが
あれってどうなったんだっけ?と 
にゃんこさんのリースを見て思い出せない自分にイライラしています^^;(笑)

実は中山美穂さん、苦手な私^^;
彼女が綺麗とか可愛いと言われる意味がわからないまま今に至ります(笑)私、おかしいのかなぁ^^;
LEEの雑誌は見るので パリでの暮らしぶりはちょこちょこ読んだりしていました。
そうですか、影があるように見えたのは過酷な生い立ちがあった
からなのですね。

『かあちゃん』と『学問』は気になる内容だなぁと思ったので
借りれる機会があれば読んでみたいと思いました^^


Commented by nyanko4116 at 2009-11-05 17:24
>rioryuさま
あ~なんかわかるわ(笑)
私もね、キム○ク見てもどこがかっこいいのか
ぜんぜんわかんなくって。。。
きっと基本形はあるにしても
きれいとかかっこいいの規準は
人それぞれなのでしょう^^

葉牡丹、暖かくなってくると
びよ~~~んって真ん中が延びて
本物の花が咲いちゃうのよね。
そうなるまえにこのリースは植え替えなくてはと
今から心しています。
『かぁちゃん』も『学問』もおすすめです♪
機会があったらぜひ^^
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by nyanko4116 | 2009-11-02 18:06 | 読書日記 | Comments(8)

今日も笑顔で♪


by にゃんこ
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