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映画日記 NO.16

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間違い探しクイズ。
上の写真の中で、『梅雨真っただ中、気温30度以上、湿度50%以上の日』に
間違った行動をしているワンコはど~こだ?







関東地方、今年の梅雨は
降りそうで降らない、降ってもパラパラ・・・な天気が続いていて
ジメジメ感もそろそろ限界
梅雨なら梅雨らしくいっそのことザーザー降ってくれれば
少しは涼しくなるのにねぇ。

こんな日にも日光浴をかかさないろくちん君、
納豆になっちゃうよ~。




では、本日の映画日記です♪


1作目・・・『FLOWERS フラワーズ』
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ずらりと並んだ日本を代表する美人女優さんたちのポスターを前に
頭に思い浮かんだのは、
他球団の4番打者を次々と獲得しては
ずら~りとホームランバッターばかりを並べていた
いつぞやの巨人打線・・・

そんな野球がくそ面白くもなかったように
こんなに主役ばっかり揃えた映画が面白いはずなかろうと
なんの期待もせずに映画館に足を運びました。

しか~し!!
なんなんでしょう、
特に感動的なストーリーというわけではないのに
観終わったあとは胸の中がしみじみとした気持ちで満たされていました。
ま、もし同じ話を無名の女優さんたちが演じても面白かったかと聞かれれば
やはり答えはNOなので
華やかな女優陣を揃えたことが成功のカギになっていることは確かです。


物語は昭和10年代(蒼井 優)
昭和30年代(竹内結子、田中麗奈、仲間由紀恵)
そして現代(鈴木京香、広末涼子)と、三つの時代を行ったり来たりしながら
進んでいきます。

顔も知らない親が決めた相手との結婚式の朝
家を飛び出してしまう蒼井 優。
セピア色の画面から伝わってくるのは
女性が自分の生き方を何一つ決められなかった時代の窮屈さと
それと裏表のように存在する女性の奥ゆかしさと清らかさ。
まだ少女のような蒼井 優ちゃんに、あの時代の花嫁さんの役はぴったりでした。

女性が社会に進出しだした昭和30年代、
まだまだ女性が才能を発揮することに寛容でなかった時代に
男社会で生きていこうと必死で肩肘はって働く田中麗奈。
突然ポロポロとこぼす涙がいじらしかったです。

女性にとって少しは生きやすくなったように思える現代。
ピアニストになるために努力を重ねたものの
結局才能を花開かせることができなかった鈴木京香。
独身で恋人にも去られてしまった彼女が、
優しい夫と可愛い子どもを持ち幸せそうな妹(広末涼子)をじっと見つめる眼差しが
とても淋しそうでした。

昔から日本の女性はどんなに困難な状況にあっても
与えられたその時代その場所で
力強くたおやかに生きてきたのでしょう。
声高に自己主張することもなく権利をふりかざすこともなく
笑顔さえ浮かべてがんばる姿は
やはり日本女性独特の美しさなのだと思います。

そう、どんな人生だって
笑って一生懸命生きている女性の姿は美しい!
この映画は全ての日本女性へ送るエールです♪







2作目・・・『孤高のメス』
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面白かったです。
毎日毎日TVや新聞で、汚職やら談合やら脱税やら
この国の正義はどこにあるのかと 疑いたくなるような報道ばかりが目につく中
ただ人の命を救いたいという思いだけで、
ひたむきに手術に立ち向かっていく外科医(堤 真一)の姿が
見ている私たちの心の中まで浄化してくれるようでした。

医師が患者の命を救うため懸命に手術をする。
そんなのは当たり前のことだと思っている心の中をまるで見透かすように
冒頭からショッキングな手術の映像が流れます。
技術不足の医師による執刀で
必要のない血管が傷付けられ、そこから噴き出す血しぶき。
手に負えなくなれば大学病院にたらい回しにし、
面倒そうな手術は開腹しても何もせず、
『手遅れでした・・・』のひとことで済ましてしまう。

主人公の医師が赴任してきたのは
そんな信じられないような手抜き手術が日々行われている地方の市民病院でした。
高度な技術と使命感を持った医師の姿は
あきらめることしか知らなかった現場の人間をジワジワと変えていきます。

驚いたのは本物としか思えない(そんなはずは絶対ないのだが)手術シーン。
肝硬変を起こした肝臓は本当に硬そうで色目も悪く、
健康な肝臓は見た目レバーで、(当たり前か・・・)
びっくりするほど大きく、ツヤツヤとしていました。
リアル過ぎて目をそむけたくなる場面も多々ありましたが
がんばって見ないともったいないほどの出来でした。

正義も悪も混沌としてしまっている世の中で
孤高なまでに自分にとっての正義を貫こうとする主人公の清々しい姿、
ぜひ大スクリーンでどうぞ♪







3作目・・・『地上5センチの恋心』(DVDで鑑賞)
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見終わってホッと優しいため息をつきたくなるような映画でした。
主人公のオデット(カトリーヌ・フロ)はめちゃめちゃ可愛いらしい50代のオバサン♪
料理をしながら歌ったり踊ったり、いつも元気で楽しそう。
でも実は彼女、夫と死別し
狭いアパートで息子(ゲイの美容師)、
娘(無職でひねくれ者、ちょっとブス)、
その娘の恋人(同じく無職で足が臭い)と暮らしています。
デパートの化粧品売り場で働きながら、
生活の足しにと家でも夜な夜な内職。
条件だけ見たら決して恵まれた環境とは言えない暮らしを
彼女はその持ち前の想像力で、
楽しく変えてしまうのです。
(まるで赤毛のアンみたいに♪)

彼女の元にひょんなことから転がり込むことになった人気作家のバルタザール。
どんなにお金や名声を手にしても幸せを感じられない彼は
あれこれと欲張らなくても幸せになる方法を熟知しているオデットを見て、
自分の人生に大切なものは何かを考え始めるのです。

アラフォー以上の女性なら
彼女の生きる姿勢から少なからず感じるものがあるはず。
こんな50代になりたいなと思える目標が見つかって
大好きなフランス映画がまたひとつ増えました^^






4作目・・・『ブタがいた教室』(DVDで鑑賞)
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『一年間みんなでブタを飼育し、卒業前にそのブタをみんなで食べよう』
新米の教師(妻夫木 聡)は、四月、6年生の教室に子ブタを一匹連れてきます。
まだあどけなくて可愛らしい生き物を前に子どもたちは一も二もなく賛成するのだけれど
この時点で大人なら簡単に想像つきますよね、
一年後に子どもたちがどういう気持ちになるか・・・。
たとえ飼うのが豚だろうがヤギだろうが一度可愛がってしまった動物を
『殺して食べる』なんてこと、平然とできるわけないじゃないかと。

案の定卒業前、Pちゃんと名前までつけて世話をしてきたブタを
殺すかどうかで教室は大論争になります。
『殺すのはかわいそうだから卒業後も学校で飼ってもらえばいい』
『最初に食べるってみんなで決めたんだから食べたほうがPちゃんも幸せ』
まあ6年生の子どもどうしの話し合いはこんなもんだろうと
いささか退屈さも感じながらみていたのだけれど
最後に近づくにつれ子どもたちが話す内容は
『命の期限は誰が決めるのか?』
『Pちゃんと他のブタの命に違いはあるのか?』と
哲学的にすらなっていきました。

この話し合いの場面に、台本はなかったんだそうです。
本当に演じている子どもたちが自分の頭で一生懸命に考え発表しているので
命について真剣に考える姿がリアルに胸をうつのでしょう。

さあ、卒業を目前にして子どもたちが出した結論は
Pちゃんを食べるのか食べないのか?

その答えはぜひDVDでどうぞ♪





5作目・・・『ぐるりのこと。』(DVDで鑑賞)
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主役の木村 多江さん以外いわゆる美男美女は登場せず
かっこいい会話や美しい人づきあいなどというものも一切出てこない
ヒリヒリとするような本音で作り上げられた映画でした。

フラフラと生きる夫(リリー・フランキー)を、しっかりと支えていた妻(木村 多江)が
子どもを亡くしてしまったことをきっかけに心のバランスを崩し
ダメ男だった夫が今度は妻を支えていく、
そんな風に危なっかしく育っていく夫婦の姿が
思いがけず胸を打ちました。

『なんかちょっと・・・下品じゃない?』と思っていたりりーさんの演技が
最後の方にはとっても素敵な男に見えてきます(笑)
この作品で数々の主演女優賞を獲得した
多江さんの演技と合わせてどうぞ♪









6作目・・・『かけひきは、恋のはじまり』(DVDで鑑賞)
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映画が始まって数分後、 もしかして違うDVDを借りちゃったのか?!と
わざわざ一旦停止してタイトルを確認し直してしまいました。
日本の配給会社が勝手につけた邦題が
内容とあまりにかけ離れていたもので((((( ̄∀ ̄;)
(ときどきありますよね・・・こういうの)

原題は『レザー ヘッド』=昔アメリカンフットボールで使用していたヘッドギアのこと。
そう、この映画 プロのアメフトリーグが設立されるまでの苦労話を
スタープレーヤーの戦争体験をからめて描いたものなんです。
だからジョージ・クルーニーとレニー・ゼルウィガーという主役の二人も
一応恋愛状態に陥るのですが、あくまでもそちらはサイドストーリー。
ましてやかけひきなどどこにも出てきません。
最後まで『いつかけひきするんだ?!』と軌道修正できないまま観てしまったので
面白いかどうかもよくわからないまま終わってしまいました。

アメフトの話だと分かっていたら多分見なかったと思うので
まんまと配給会社の思惑通りにひっかかってしまった自分・・・それが残念だ。
Commented by kodemari4 at 2010-06-29 17:03
暑い暑いと思ってたけれど
そちらは気温だけじゃなく湿度も高いんですね。
まだまだ北海道は楽な方なんだ。頑張らねば。(笑)

それにしても、ろくちゃん、アチチだよー!
そこまで根性で光合成しなくても。
ななちゃんが正解だね。^^

『孤高のメス』、すごく気になってたんです。
DVD待ちしようと思ってるんですが
毎日暑い中、涼しい劇場で見るのもいいかもしれませんねー。^^
Commented by nyanko4116 at 2010-06-30 21:54
>kodemariさま
今年の6月の北海道は記録的猛暑だったそうですね。
こちらも異様なまでの高温高湿度の梅雨です。
『私は今、天然サウナの中でダイエットをしているんだ・・・』
と、自己暗示をかけて過ごしています(笑)

ろくチン今日も根性で光合成に励んでいました。
きっと体内はあふれんばかりのデンプンでいっぱいでしょう(笑)

『孤高のメス』いい映画でした。
悪者はどこまでも憎々しく、
正義の味方は最高に格好良く♪
こういう映画も、なかなかいいもんです(*^^*)
Commented by rioryu at 2010-07-01 21:52 x
【ぐるりのこと】は私もDVDを借りて見ました。

木村さんいいですよね・・・好きです(笑)
リリーさんも、もともと『ミラクル』の頃から好きだったこともあって
ふむふむと シミジミと見てしまいました。
こういう夫婦の形もあるんだろうなぁと。

ちなみに私は『ブタ』が気になって気になってです(笑)^^
Commented by nyanko4116 at 2010-07-01 22:41
>rioryuさま
『ブタ』気になりますよね~^^
この記事を読んだパパからも、
『で、結局食べたのか?!』とメールがきました(笑)

大阪の小学校で実際にあったことらしく
TVでドキュメンタリー番組にもなったそうです。
実際の生徒さんの中には
その後お肉が食べられなくなってしまった子もいたらしく、
なかなか映画のようにきれいごとだけでは済まなかったみたい。

木村 多江さん、
幸薄い女性を演じたら日本一!(笑)
今TVでやっているソフトバンクのCMもいいですよね~。
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by nyanko4116 | 2010-06-28 21:56 | 映画日記 | Comments(4)

今日も笑顔で♪


by にゃんこ