読書日記No.98

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突然、本当にある日突然思い出したのだった。
『うちのミシンは、刺繍ができる!!』






思い出したのは
新しいテーブルクロスに、
『刺繍入れたら可愛いだろうな~
 でも手でチクチクするのは面倒でやだな~』
などと思い巡らしていた時のことでした。

大急ぎで納戸を捜索してみると
ありました!ミシン用の刺繍糸色々、
ちょっと錆びてるけどミシン用の刺繍枠も。
15年ぶりの登場です♪

さあ、これで何を作りましょう。
色々考えているだけでワクワク楽しくなるのでした^^




では、本日の読書日記です♪




1作目・・・村上 春樹 『1Q84 BOOK3』
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なんの救いも赦しも感じられないまま、
終わってしまった『1Q84 BOOK1』と『1Q84 BOOK2』
この『1Q84 BOOK3』を読むことで
ようやく作者がこの物語に込めた思いが伝わってきた感じです。

春樹さんは当初、続きを書くつもりはなかったんだそうです。
でもこの物語はBOOK3までで一つの物語と考えていいくらい
続編ではなく、結着編(?)いや解説編になっていると思います。
空に二つ浮かんだ月はどうなってしまうのか、
主人公の青豆と天吾はちゃんと出会うことができるのか?
久しぶりにドキドキしながらページをめくりました。

最後までとても面白く読めたのですが、
唯一がっかりしたのがBOOK1、BOOK2で
とても無口でハードボイルドな男だったタマルが
BOOK3では なにかとよくしゃべる男になってしまっていたこと。
無口な男性像を理想とするワタクシには非常に残念なポイントでございました。

しかし・・・
たとえ夜空に何個の月が並ぼうと、
もしこの世界が知らずに迷い込んでしまった別世界だったとしても
孤独でさえなかったら
力強くこの世界を生きていけるに違いないと
BOOK3まで読んで、ようやく勇気をもらえたような気がしています。






2作目・・・上大岡 トメ 作 『トメさんちの愛犬マヤ』
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ある日トメさんちにやってきた真黒な子犬。
このワンちゃんが『わんことの楽しい生活♥』を夢見ていたトメさんの理想を
片っぱしから打ち砕いていくのです。

思えば我が家もそうでした。
『犬は散歩が好き』 『犬は早起き』という先入観を
我が家にやってきた散歩が苦手で朝寝坊のろくチンが
見事打ち破ってくれましたからねぇ・・・。
臆病すぎて飼い主にも近寄れないほどだったマヤちゃん(柴と甲斐犬のMIX)。
呼んでも駆け寄ってくることもなく、
飼い主のことすら怖がってソファーの後ろに隠れてしまっていたマヤちゃんが
少しずつ少しずつ家族と心を通わせていく様子が
微笑ましく描かれています。
どんなワンコだって、飼い主にしたらNO.1のオンリーワン♪
楽しいイラストと四コマ漫画であっというまに読めちゃいますよ~。








3作目・・・有川 浩 作 『植物図鑑』
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道端に行き倒れていたイケメンの男の子を、女の子が拾って家に帰り
一緒に住むうちにいつのまにやら恋が芽生える・・・。
そんな可愛らしい小説を、最初のうちは微笑ましく読んでいたのですが
途中からあまりの甘ったるさに胸がムカムカとしてきて
『作者、いい加減にしろよー!!』と(笑)
ま、そんなにイヤなら読まなきゃいいんですけどね。

有川さん、いったいどうしてしまったのかと
あとがきを読んだところ
自作品史上最高に甘過ぎる小説を書いてしまったことを大いに悔いていたので(笑)
ちょっと一安心(?)
携帯小説として書かれたことを知り、またまた納得。
じゃ、まぁしょうがないかと(笑)

小説だけでなく映画なんかでもそうですが
こちらが会話の雰囲気や行間から充分感じ取っているものを
わざわざまた言葉にして説明されると
ものすごく腹が立ちます。
特に登場人物たちの思いを一から十までセリフにされた日には
『おんどりゃ~、バカにしてんのか~』と。
携帯小説と言われるジャンルの作品と普通の小説の違いというのは
そのあたりなのかもしれません。

この本は、タイトルが『植物図鑑』だけあって
道端に生えているような草の名前の由来や調理法が詳しくのっています。
そのあたりはとても面白いのでそこを重点的にぜひ読んでみて下さい。







4作目・・・宮下 奈都 作 『よろこびの歌』
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とある私立の女子高校を舞台に、
色々な悩みや挫折を抱える女の子たちが登場する
7つの連作短編集です。
みんなそれぞれが劣等感や孤独感を感じながらも
なんとか折り合いをつけて生きていこうとする不器用な姿が
清清しくもあります。

私が高校生だった頃、
ちょっとでも真面目に悩むことは
『ネクラ』とよばれ、馬鹿にされた時代でした。
だからこんなに素直に自分と向きあって悩む高校生の姿は
自分の経験から言ってありえない(笑)
それとも当時だって、みんな仲間はずれにならないように
必死で明るいふりをしていただけだったんでしょうか。
今となっては確かめるすべもありませんが。

そうは言ってもこの小説、
ドロドロした世界とは程遠く
悩みと言ってもとても可愛らしく(幽霊がみえちゃうとか・・・)
さわやか系の悩み(?)がほとんどです。
ちょっときれいごと過ぎる感はありますが、
それでも面白くさらりと読める小説だと思います。
おすすめ♪






5冊目・・・桐野 夏生 『IN』
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文章のウマイ人というのは、この世にたくさんいる。
だけどいくら文章がうまく、面白いストーリーを考えることができたって
必ずしも小説家になれるわけではない。
自分の経験したことや見聞きしたことを
そのまま面白可笑しく書いたとしてもそれだけでは小説にはならないし、
現実味に乏しい絵空事ではとても共感を得られるような小説にはならない。

では、小説家とは何なのか?
小説家にとって実際におきた出来事と、頭の中で考えた出来事の境目はあるのか?
この小説は作者自身のむき出しの心や小説家としての心の奥深くに潜むものを
惜しげもなく読者の前にさらけ出しています。

『IN』というタイトルそのままに
桐野 夏生自身をモデルにした主人公と
『死の棘』の作者、島尾敏雄夫妻をモデルにした作家の生き様を辿りながら
主人公の心の中へ中へと深く潜り込んでいきます。
読み応えのある小説でした。







6作目・・・村山 由佳 作 『遥かなる水の音』
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「僕が死んだら、遺灰をサハラに撒いてほしい」と言い残して亡くなった弟。
その遺言をかなえるため、姉の緋沙子は
弟の友人二人、弟と同居していたゲイの男、
現地のガイドの男とともにサハラ砂漠を目指します。

メインとなるのはその道中で
宗教や嗜好の違いからギクシャクしていた者同士が
だんだんとお互いに理解や愛を深めていく過程なのだけれど
それよりなにより、
この物語の魅力はまるでガイドブックのような旅の様子。
異国情緒溢れる豪華なホテル、美味しそうなモロッコ料理の数々
星空の下、見渡す限り広がる果てのない砂漠・・・
サハラ砂漠なんてちっとも行きたいと思ったことがなかったのに
すっかり小説に感化されてしまい
生きているうちに一度はこの目で見てみたいと
切望している自分がおりました(笑)
同じく読み終わった直後、
『サハラ行きたい・・・』とつぶやいていたぴよちゃん(笑)
二人揃って、ミーハーな親子です。
Commented by のんのんママ at 2010-07-06 22:41 x
刺繍、楽しみね~~♪
にゃんこさんとオソロのお洋服に、お名前が入るのかな♪
何ができるんだろぉ~~
楽しみ楽しみ♪
また見せてね~~

さぁ、読書日記♪
毎回いっぱい読んでるね~~
村上春樹さん、私はいまだ一度も読破したことないんだけど(笑)
今は乃南アサさんの「ウツボカズラの夢」を読んでます。
最近、疲れからか読むスピードが落ちてるんだけど
ゆっくり楽しみながら読んでいくね。

Commented by mamemama at 2010-07-07 11:44 x
トメさんの本だけは読みましたよ~。

私もmameを飼い始めたころは、このトメさんのように、
この先の私の人生10何年かを、犬に縛られるのか~と
ものすごく不安な気持ちになったことを思い出しました。

今では喜んで縛られたい♪

この先、いろんなことがあるのでしょうけど
今を生きる犬とともに、私も今を大切に生きていきたいです。
自分にとって何が大切か、犬と暮らすようになって
よ~くわかりました。
Commented by nyanko4116 at 2010-07-07 22:04
>のんのんママさま
なんかね、昔自分で隠して忘れていたヘソクリを
発見したような気分です♪
(ヘソクリしたことないけどね)

うれしくってそのへんにあるもの
手当たり次第に刺繍しまくりたいくらい(笑)

『ウツボカズラの夢』、ドキドキしながら読んで
「なんじゃこりゃ?」って最後に思った記憶が・・・(笑)
ウツボカズラな女の子、怖いです。
Commented by nyanko4116 at 2010-07-07 22:11
>mamemamaさま
私もワンコたちから
日々本当に色々なことを教えてもらっています。
過去を嘆いたり未来を憂いたり
そんなことを一切しないワンコの潔さ、
心から見習いたいものです^^♪

トメさんの本、
ワンコに段々のめり込んでいく気持ちが
自分も通ってきた道なので手に取るようにわかって、
とっても面白かったのでした♪
Commented by とらかぁちゃん at 2010-07-08 00:00 x
お!いいの発掘して来ましたね!
いいじゃないですかぁ♪
これでロックミシンがあれば「TORAKOTAYA」も御祓箱ですね(笑)

あ、ご無沙汰しておりますm( ̄ー ̄)m
読み逃げばっかですんません。。。
ななチンのアンヨの事や、オソロのお洋服、間違い探し、許容範囲にパパさんがギリギリだった事などいつも楽しく拝見しております~
うちは田舎なんで庭にワンコ用の蚊取り線香が鳴門の渦潮の用に並んでおります。
にゃんこさんなら蚊取り器にカバーとか付けちゃいそうなんですが…
そんな発想は私だけかしら???(汗)

相変らず精力的に読んでますね!
娘のお義母様になる方も本があれば何にもいらない。
図書館の前に住みたかったと、大変読書好きな方なようです。
私とは大違いで…汗
Commented by nyanko4116 at 2010-07-09 20:46
>とらかぁちゃんさま
その昔チビチビだった子どもたちの持ち物に、
せっせと名前やらじゃじゃまるやらピッコロやらを
刺繍してたんですよね~(*´▽`*)(…遠い眼)

本当に、とらかぁちゃんのようにワンコ服が縫えたら
どんなにいいか!!
ま、一生かかっても無理ですな、
詰めの甘い私には。。。

蚊取り器にカバー!!
いい!それ、いいではないですか(⌒o⌒)b♪
とりあえず気にいった布を両面テープで
くるりと貼ってみます!

『図書館の前に住みたかった』!!!
私も同じことずっと思っていました。
いえ、いっそ図書館に住みたかった(笑)
本が好きな女の人は、
いい人に決まってます♪(笑)
素敵なお義母様のいらっしゃるところへ
嫁がれるんですねぇ。。。
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by nyanko4116 | 2010-07-06 20:14 | 読書日記 | Comments(6)

今日も笑顔で♪


by にゃんこ
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