映画日記 NO.19

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すっかり陽が短くなった分だけ、
キャンドルに灯を灯せる時間が増えました。








夕方5時を過ぎたらもう外が暗いこの時期、
部屋のあちこちに置いたロウソクに灯をつけて
好きな音楽を流しながら夕飯のしたくをしています。

すると、あ~ら不思議
いつもと同じような代わり映えのない料理を作っている自分が
ちょっとこじゃれた料理でも作っている人のような気がしてきて
ちょっとした錯覚が楽しめるのです(笑)

マッチの灯りの向こうに幻想を見たマッチ売りの少女も
きっとこんな感じだったのでしょうか。

この効果、私とマッチ売りの少女以外にも有効かどうかわかりませんが
今のところ一日の終わりに、結構な幸福感をもたらしてくれています。
よかったらお試しください(笑)



では、本日の映画日記です♪




1作目・・・『悪人』
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『罪にはならなくても人を深く傷つけることばかりしている悪人。
罪になる悪いことをしていても、罪悪感の全くない悪人。
本当は悪人ではない人に罪を犯させるような事をしてしまう悪人。
色々な悪人が跋扈する小説の中、
殺人を犯して逮捕される男は悪人と呼ぶには
あまりにも純粋で、
本当の悪人とはいったい誰なのか?
胸のなかに大きなわだかまりのようなものが残るのです』


↑↑これが、原作の小説『悪人』読んだ時に
読書日記に書いた私の感想でした。
この息苦しくなるような重い内容の小説を今度は映画という形で見てみたら
その思いの上にさらに静かな怒りと大きな悲しみがのしかかってきました。

その悲しみを誘うのは
殺人を犯してしまった主人公(妻夫木 聡)を育てた祖母の
頼りなく、腰の曲がった後ろ姿や
来る日も来る日も紳士服量販店で客の足元にひざまずきズボンの裾上げをする
深津絵里の途方にくれた表情だったり。
もっといえば祖母の家の古い箪笥の引き出しや、
首に巻かれたスカーフや
そんな一つ一つの小さなもの言わぬものたちまでもが
日々の暮らしや、どこにもはけ口のないやるせない思いを
映像と言う形で胸につきつけてくるのです。

娘を殺された父の悲しみを演じた柄本 明、
悪徳商法に簡単にだまされてしまう祖母 樹木希林、
犯人よりよっぽど悪人である人物を、究極の憎たらしさで演じ切った
岡田将生、満島ひかり。
主演の二人だけでなく、原作のイメージを見事に具現化したキャスティングと
素晴らしい演技に心から拍手を送りたいと思います。
(ブラボー!)

小説を映画化するというのは、こんなにすごいことなのかと
改めて思い知らされた作品でした
おすすめです、ぜひ映画館に足を運んで観て下さい。











2作目・・・『スープ・オペラ』
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もう始まってすぐに、ハートをドキュンと打ち抜かれてしまったのであ~る。
最近、いわゆる”かもめ食堂系”の映画、増えてませんか?!(うれしい♪)
白いタイルや、可愛いレースのカーテンがかけられたキッチンに
『キャ~!』
黒光りする足踏みミシンやトルソーが並ぶ、コバちゃん(加賀まりこ)の洋裁部屋に
『キャ~!!』
さらに主人公のルイ(坂井 真紀)が着ている、
コバちゃんお手製と思われるかわいいコットンの洋服に
『ギャ~!!!』

こうなるともう、ストーリーそっちのけで
夢のような世界にどっぷりと浸らせていただきました(笑)

ちょっと付け加えるなら、
素敵なコバちゃんの洋裁部屋は
還暦前のコバちゃんが突然お嫁に行ってしまうために
その後フラリとやってきた絵描きさん(藤竜也)によってアトリエになってしまうし
可愛いコットンのお洋服を着ているルイちゃんだって
実は可愛いお洋服を着るにはちょっと多めの年齢(35歳)だし。。。
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よ~く見てみると
出てくる人、出てくる人
み~んなどこか変な人ばかり。

大きなお鍋に、お肉屋さんでもらってきた鶏ガラと
冷蔵庫の中であまった野菜を入れ コトコト煮込むだけでできる極上のスープが
この映画のメインディッシュ。
そして、なんだかイマイチパッとしない人たちが
ふれあって集まって紡ぎだす雰囲気もまた、
この極上スープのように気持ちをホッコリと温かく包んでくれるのでした。
おすすめ・・・かどうかも冷静にわからないくらい
私の好みにドンぴしゃりな映画でした♪
(でもやっぱりおすすめ!)







3作目・・・『フィッシュストーリー』(DVDで鑑賞)
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『アヒルと鴨のコインロッカー』 『ゴールデンスランバー』もそうでしたが、
伊坂幸太郎(原作)×中村義洋(監督)のコンビには、はずれがないです♪
原作を読んで感じる色のイメージや匂いのようなものが
映画化された作品の中からもやはり同じように伝わって来るのです。

1970年代に発売された『フィッシュストーリー』という一枚のレコード。
全くと言っていいほど売れなかったこの曲が
のちに様々な世代の人たちの運命を少しずつ少しずつ変えていきます。
ネタバレすればするほど見た時につまらなくなってしまうと思うので
詳しいストーリーは書けませんが、
時代を行ったり来たりしながら進む話が
最後に一つにつながった時、
『あぁ・・・やっぱり人生って、けっこういいもんなんじゃないの!』 って
きっと思えます。
これもまた、原作を超えた映像化でした (お見事)








4作目・・・『ティンカー・ベルと月の石』 (DVDで鑑賞)
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世俗の垢にどっぷりまみれた我が身が、
果たして今でもこの『妖精が冒険の旅に出かける』というおとぎ話を
心から楽しむことができるのか?!
。。。というちょっとした好奇心のもと 借りてみました。

ディズニーです♪ ファンタジーです♪
ティンカー・ベルはキュートだし、絵はとってもきれいだし。

しかし、というか やはりと言うべきか、
何度チャレンジしても途中で寝てしまい
とうとう一度も最後まで通してみることができませんでした。
あ、でも パーツパーツをつなぎ合わせ、無事ストーリーは理解できましたよ♪
(ダメじゃん(-ε-))

純粋だったあの頃(・・・があったと仮定して)の気持ちを
再び味わうことは 当初の予想通りできませんでしたが
続編が出るそうなので、
『もしかして、そっちなら・・・』 と、性懲りもせずまた考えてみたりしているのでした。








4作目・・・『SEX AND THE CITY ~THE MOVIE~』
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世俗の垢にどっぷりまみれた身には、やっぱりこっちかしら??
ということで、次はこのDVD借りてみました(極端)

初めて、友人から
『この海外ドラマ面白いよ~!』と教えてもらったとき
『せ、せ、SEX?!~』 と、たまげた私。
私の知らないところで いつの間に友人は
こんな言葉を真っ昼間っから大声で口にする人間になってしまったのかと
悲しんだものでした(笑)

あれから早や数年・・・
いまや誰でも知っている大人気シリーズですが
SATCの世界へ足を踏み入れるのは実はこのDVDが初めて。
いや~面白い!!
美貌にもお金にも恵まれたアラフォー&アラフィフの4人の女性が交わす
明け透けな会話や、
何度も何度も画面を一時停止して見てしまったほどの
ハイブランドのファッションの数々。
チラッと写っているだけのバッグや靴も
『お願い!!ちゃんと見せて~』と叫びたくなるほど素敵でした。

衣・食・住 全てが贅沢三昧に作られたこの映画、
これぞ、大人にとってのおとぎ話なのでした♪
Commented by kodemari4 at 2010-10-13 12:30
『スープ・オペラ』、見たい見たい~
私も『キャ~!』ってなりたいです。(笑)
公式サイトを見たんですが、ものすごーく好みっぽいです。
でも近くの映画館では上映されてなくて・・・
DVDまでは待ち遠しいですね~
思い切って久々に街まで出ていくとしますか。^^

SATC、気になりつつもタイトルに抵抗があってなかなか見られず。
ドラマを見てから映画を見なくちゃと思ったんですが
映画からでも面白いんですね。
気分だけでも贅沢になってみようかな。

TOPのキャンドル写真、素敵ですね~
見てるだけで癒されます。
最近ちょっと食事の支度に疲れ気味なので
音楽とキャンドル試してみようかな~って思います。
Commented by mamemama at 2010-10-13 14:58 x
近ごろ音楽聴かなくなって、本もあんまり読まなくなって
料理も(これはずっと前から)おんなじもんばっかり
繰り返して作ってて、
感性とか感情とかが、ものすごくニブ~くなっていそう・・・。

したいことより、しなくちゃいけないことを優先して、
したいことをず~っと諦めていたのがまずかったのかな。

にゃんこさんのブログで、バンバン刺激をもらわなければ。

あ、でも、犬モノに関してだけは
体もココロもピピっと反応してるから、まだ大丈夫かな?

そうそう、黒光りする足踏みミシンですが、
わが家では現役で頑張ってます。
直線縫いしかできないんだけど、
それ以上の機能は、私は全然使えないのでこれで十分♪です。

Commented by nyanko4116 at 2010-10-13 17:06
>kodemariさま
スープ・オペラ、
kodemariさんなら、きっときっと
『きゃ~!』です(笑)
主人公が住む古い一戸建てのお家が
と~っても素敵で!!
その上ルイが勤めているのは
大学の図書館で!!
ただでさえ図書館が出てくるお話は
み~んな好きになってしまうというのに(笑)

もうすぐ公開される『マザーウォーター』も
かもめの香りがプンプンとしてきそうで
こちらもまた楽しみですo(*^▽^*)o♪

SATC、ものすごく抵抗あるタイトルで(笑)
自意識過剰な私としては
今まで借りる勇気を持てずにおりました。
TVドラマシリーズを見ていなくても大丈夫でしたよ♪
目の保養にいいと思います(^ー゚)ノ
Commented by nyanko4116 at 2010-10-13 17:17
>mamemamaさま
わぁ!
黒光りミシン、現役なんですね!!
いいな、いいなぁ~。
先日も母と、
『あの古いミシン、捨てなきゃ良かったねぇ(涙)』と
話したばかりでした。
ミシンの下にちっちゃな引き出しがついていて
子どもの頃は、その引き出しをそっとあけて
中の物を見るのが大好きでした。
カタカタと鳴る足踏みミシンの音、懐かしいです。

主婦って家にいると
いくらでもやらなきゃいけないことがあって
しなくちゃいけないことだけで一日が終わってしまったりしますよね。
ワンコ事にはピピッと反応するなんてナイスです!
感性とか感情とか、絶対ワンコが磨いてくれるもの。
やっぱりワンコは偉大です♪
Commented by のんのんママ at 2010-10-13 23:38 x
「悪人」良かったですかっ!
私も原作読んだよ。
今までの映画で、原作読んでから映像見たら、
がっくりすること多かったから
「悪人」も・・・と思ってたけど
そうですか~!良かったのね~~~!
主演が妻夫木くんって知った時から、「こりゃまたハズレかな?」
なんて思って(笑)
いや、妻夫木くんは好きなんだけど、全然イメージ違ったし
「また人気取りにアイドル俳優使って」なんて侮ってたとこあって(笑)
そっかぁ~、なんだかうれしいわ!

Commented by nyanko4116 at 2010-10-14 23:34
>のんのんママさま
悪人、とっても良かったんですよ。
私は反対に、
妻夫木君主演って聞いた瞬間に
『きっと面白いに違いない!!』って思いました(笑)
髪の毛は金髪で目つきは悪くて
しかも殺人犯(!)
なのに、どこか純真さと人の良さを感じさせてしまう俳優さんは
彼しかいない!と(笑)
あの人懐っこい笑顔はしっかりと封印され、
田舎のヤンキーになりきった
素晴らしい演技だったと思いました♪
Commented by rioryu at 2010-10-14 23:52 x
うふふ、にゃんこさんも見に行かれたのですね~♪
私も、妻夫木君しかいないなと思っていました(笑)
あの純朴な感じ・・・
いいですよね~♪(笑)

やっぱり自分が原作にホレ込んで
この役をやりたいと志願しただけありますよね^^


Commented by nyanko4116 at 2010-10-15 11:50
>rioryuさま
妻夫木君の演技力炸裂してましたねぇ。
原作を読んだ時にはイマイチピンとこなかったのですが
映画の中の彼には
殺人を犯してしまうだけの狂気がちゃんと感じられて
ものすごく説得力がありました。
例の灯台のシーンも寒々とした感じと
清々しい景色とのバランスがちょうど良くて。
妻夫木君も監督さんも原作を深く理解していたからこそ
の出来上がりとなったのでしょうね♪
映画の後半は会場内すすり泣きが絶えませんでした。
(私はバスの運転手さんに泣かされましたが)
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by nyanko4116 | 2010-10-12 22:51 | 映画日記 | Comments(8)

今日も笑顔で♪


by にゃんこ
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