読書日記No.104

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『成人式? 行かね~』 と言っていたウッキー君。
前日夜になって突然、
『やっぱり そういうものは、ちゃんと行っとかないとね♪』 と
急激な心変わり。







ぴよちゃんの時は、
一年以上前から着物の支度だの写真館の予約だの大騒ぎし
当日も早朝から美容院にでかけたりして大騒ぎだった成人式。

ひるがえって、当日朝いつものようにヌボ~っと起きて来たウッキー君は
いつも着ているスーツに袖を通し
いつもの靴とコートで出かけて行きました。

ついでに記念写真は
私がそのへんで適当に撮りましたとさ(笑)

いや~、男の子ってカンタンでいいわ。







ではでは、今年一発目の読書日記でございます♪
新年早々にして、なぜだか命を扱った
重い本が並んでおります。
(本のセレクトは図書館の予約順位まかせなのですが・・・)




1冊目・・・タチアナ・ド ロネ 作 『サラの鍵』
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1942年7月16日、第二次世界大戦中のパリで
フランス警察の手によって行われた、大規模なユダヤ人の一斉検挙。
検挙された何万という人たちはガス室送りになり
生き残った人はほんの一握りの人たちだけだったそうです。

この一斉検挙はドイツ軍によるものではなく
フランス政府が自らドイツ軍の機嫌をとるため
年端のいかない子どもたちまで連行し死に追いやったという
フランスの歴史の闇に隠された事実です。

この知られざる事実を元に作者は小説を書きました。
主人公は10歳の少女サラ。
サラは一斉検挙の時、とっさに機転をきかせ
幼い弟を納戸の隠し部屋に隠します。
『必ず迎えにくるから』という言葉を残し鍵までかけて。

収容所送りになる意味もわからなかった少女が
その先に何が待っているか知るわけもなく、
両親とともにそのまま連行されていった少女が
弟を救おうととった行動は
その後胸が張り裂けてしまいそうな悲劇を呼ぶのです。

そしてまたこの小説は並行して現代を生きる人たちの話でもあります。
『何も知らなかったんだから』 ということで
そんな出来事とは無関係だと主張する人々。
暗い過去にふたをすることで、なかったことのように振る舞う関係者。
知らないことこそが罪なんだ、
忘れてしまってはいけないんだと
小説の力を借りて訴える作者の声が聞こえてくるようでした。

アメリカではロングベストセラーになっていて
近々映画化もされるのだとか。
非常に良い本です。
ぜひ、おすすめ。










2冊目・・・木村 由美子 著 『一生懸命~木村拓也 決してあなたを忘れない』
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キムタクが練習中にくも膜下出血で突然倒れ、
37歳という若さで亡くなってしまったのは
昨年の4月のことでした。

特にキムタクのファンだったわけでもなく
好きな巨人選手の名を5人述べよと言われても
その中に入るかどうかもわからないくらいだったはずなのに
感じた喪失感は思いの外大きく
いなくなって初めてその存在の大きさがわかる、
キムタクはそういう選手だったのだなぁと思い知らされたのでした。

身体も決して大きいわけではなく
才能もプロとしては並でしかなかったキムタクは
『努力する才能』だけは
人並み外れていたのだそうです。
誰よりもたくさん練習し、掴みとった
ユーティリティープレーヤーとしての地位。
家族をこよなく愛し、
周りの人を大切にし、
スター選手では決してなかったけれど
野球界になくてはならない人でした。

いるべき人がいなくなってしまった穴を埋めるのは大変だけれど
キムタクが残した泥臭いまでに『一生懸命』に戦う心は
これからも野球界で受け継いでいかなくてはいけない財産だと思うのです。

いつの日か、
『巨人の選手になりたい』というキムタク長男のユニフォーム姿が
東京ドームで見られる日を
楽しみに待ち続けたいと思います。









3冊目・・・『がんばれ!! 小さき生命たちよ~村田修一選手と閏哉くんとの41カ月』
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またしても野球選手関連の本。
こちらは救われた小さな小さな命のお話です。

横浜ベイスターズの主砲村田修一選手の長男は
早産のためわずか712gという体重でこの世に生まれてきました。
昔だったらとても助からなかったであろう命を前に、両親は
『生きられる確率は1割、もし助かっても9割の子に障害が残る』ことを告げられます。

全身に針や装置を取り付けられ、
何度も大きな手術を受ける閏哉くんの姿を見るうちに
村田選手は
毎日野球で打てた打てないと悩んでいた自分が
とても小さく思えてきたのだそうです。
ただただ懸命に生きようとする命を前にしたとき
我々はそこから圧倒的な命の重さを教えられるのでしょう。

そして最後にNICU(新生児集中治療室)の医師は語ります。
そうやってNICUで救われた大切な命が
ちゃんと支えられていく世の中でなければ意味がないのだと。
NICUを卒業後、
残念ながら障害が残ってしまった子たちがきちんと理解され
療育や医療など社会の中で支えられる制度が整わなければ
新生児医療に未来はないのでしょう。
どんな命だって、ぜんぶ同じ大切な命ですからね。









4冊目・・・重松 清 作 『十字架』
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ぜひとも読んでいただきたい一冊です。
そして読み始めたならすぐに
『こんな本、よくもすすめてくれたわね!』 と
ワタクシに苦情を申し立てたくなることでしょう(笑)
それほどに物語は重く重く始まります。。。

ひどいイジメを受け自殺した同級生(中2男子)は
1通の遺書を残していました。
遺書にはイジメの主犯格二人の名前と、好きだった女子の名前、
そしてもう一人、ただイジメを見ていただけの主人公が
なぜか親友として名前を書かれていました。

名前を書かれた主人公は、
『親友なのになぜ助けなかったんだ』という遺族の叫びや
確かに小学生の頃は仲が良かったはずの同級生を
見殺しにしてしまったという自責の念、
勝手に親友にされた怒りなど
様々なものを背負い込んでその後の人生を歩んで行くのです。

物語は中2だった主人公が 22年後、小学生の父親になるまでの話です。
最初は読んでいて息苦しいほどだった罪の意識が
高校・大学・社会人と成長していくに連れ、当たり前だけれど軽くなっていきます。
でもそれは重い荷物を少しずつ下ろしていったというのではなく
重い荷物を背負う自分自身の世界が広がり心が強くなり、
分子に対してどんどん分母が大きくなっていった故の軽さなのです。

犯してしまった罪を償うということはいったいどういうことなのか
一度背負ってしまった十字架は二度と下ろせないのか。
重い重いテーマだけれど
『それでも自分たちは生きて行くのだ』という主人公たちの思いが胸に沁みます。
おすすめ。










5冊目・・・唯川 恵 作 『雨心中』
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幼い頃から同じ養護施設で育った主人公の男女。
自分たちでは姉弟だと言っているけれど、二人をつないでいる絆は
血縁でもなく、恋愛感情でもなくもっともっと深く固いもの。

仕事を転々とし借金を作り甘えてばかりいる弟と
そんな弟を丸ごと受け止め、自分の人生を犠牲にすることをなんとも思わない姉。
『なんでそこまで・・・』と思わずにいられないほど弟を甘やかす姉の行動に
読んでいてイライラさせられるのだけれど、
これを夫婦に置き換えたら
そんな関係、そのへんにいくらでもありそうですよね。

弟をかばうあまり、悪い方へ悪い方へと流されていく二人に
ほとんど呆れながら読み終えて、ハタと気づく。
最初っからタイトルに書いてあったではないか!
これは長い長い時間をかけて行われた
姉と弟の心中話なんだと。











6冊目・・・赤染 晶子 作 『乙女の密告』
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前回の芥川賞受賞作です。
京都の外国語大学でドイツ語を学ぶ "乙女” たちが主人公。
テーマは自己の『アイデンティティの確立』だと思うのですが
乙女たちの噂話や仲間はずれの様子が
どう考えても女子高生レベルで、大学生の話として読むと相当の違和感アリ。
大学生にもなってそんなクラス単位でコソコソと誰かを排除するほどの
濃い人間関係は、もはや結ばないんじゃなかろうか。

弁論大会のため、『アンネの日記』 を暗誦する乙女たちの日々は
ユダヤ人迫害から逃れるため
隠れ家で暮らすアンネの日々と
少しずつ重なり合っていき、
最後には『アンネを密告したのは誰なのか』という長年の謎に、
作者はひとつの答えを導き出しています。

さらっと読むと『なんのこっちゃ』な物語ですが
漫画チックな登場人物たちと軽い文体が災いして
じっくり読む気にもイマイチなれないという
不条理な(?)物語なのでした。
Commented by カビゴンパパ at 2011-01-20 00:31 x
こんばんは。「頑張れカビゴン」コーナーです。
しかしニャンコさんも重~い内容の本を集めたもんですな。ほとんど生死に関わるモノ・・・
一冊目は確か自宅に暫くあった本だが、厚いし字は小さいし内容は暗いし
努力する才能に欠けるカビは10分しか読めませんでした。
これを読破しかつ薦める貴女は深くて強い思考の持ち主と思います。
読後気持ちが重くなった方はすぐに冒頭のウッキーの写真を見て気分転換
してください。
(今回は目も冴えて駄洒落も出ず申し訳ないです。)
Commented by rioryu at 2011-01-20 08:01 x
ウッキー君、成人式おめでとうございます^^
男の子の成人式がそんなに簡単なもんだなんて~(笑)
勉強になりました^^(笑)

『サラの鍵』はシンドラーのリスト並みに重く辛い内容なようですね・・・。
その部屋に残された弟・・・想像できそうで怖いです(TT)

『分子に対してどんどん分母が大きくなっていった故・・・』
なるほどなぁ・・・と思いました。
深い。

カビゴンパパさんも、頑張ってコーナー維持に努めてらっしゃるようですね(笑)
面白いです~^^(笑)

Commented by nyanko4116 at 2011-01-20 20:27
>カビゴンパパさま
なんなんでしょうねぇ。。。
ランダムに届くはずの図書館の本なのに
時々こんな風に
著しく傾向が偏ることがあります。
これも神の采配か?
はたまた何かのメッセージでしょうか(笑)

『がんばれカビゴンコーナー』、
意地でもお続けになるおつもりですのね
(((\( ̄ー ̄)/))) ブロック
Commented by nyanko4116 at 2011-01-20 20:27
>rioryuさま
ありがとうございます。
もうね、成人式にかかった費用ゼロですゼロ!

男の子でもちゃんと袴をはいて和服姿で参加している人もいましたが
思いつきもしませんでした(笑)
何かと出身中学校単位で扱われる場面の多い成人式なので
地元の中学へ通っていなかったウッキーは
完全アウェイ。
それでも
『やっぱり行ってよかった』と言ってました。

『サラの鍵』、
悲しいけれど想像通りの結果になります。
映画化されてもちょっと見るのは辛いかも・・・

『十字架』、ぜひ読んでみて下さい。
重い内容だけれどサラッと読みやすい文章なので
あっという間に読めちゃいますよん♪
Commented by のんのんママ at 2011-01-21 07:48 x
ウッキーくん、成人式おめでとうございまーす!!
そしてカビ様も、ご自身のコーナー維持、おめでとうございます!(笑)

そう、男の子の成人式って簡単よね(笑)
簡単すぎて物足らなかったわ(爆)
なにか新潮しようと思ったのに、
スーツもネクタイも靴も・・なにもかも揃ってて
何も買う必要なかったな~(笑)
うちは写真も全く撮らなかったわ(爆)
やっぱ女の子はいいね!
にゃんこさんはぴよちゃんがいていいわね♪
ウッキーくん、これからの輝かしい人生を
果敢に楽しく歩んで行ってくださいねー。

命のテーマ、重いけど読みごたえはありそう!
「十字架」にゃんこさんのおススメだから
ぜひリクエストしてこよう。
そしてにゃんこさんに文句言ってやろう(笑)
Commented by nyanko4116 at 2011-01-22 18:10
>のんのんママさま
ありがとうございます。
毎日学校に行くのとなんら変わりないノリで
あっけなく成人式は終わってしまいました(笑)
つくづく成人式と言うのは
女の子&その親&呉服屋さんのためにあるのだなぁと思い知らされました。

成人式の記念写真を撮ると言っているのに
『次はジョジョ立ち!』とか言いいながら
(ジョジョってなんだよ。。。)
ポーズを決めるウッキーに、
果たして輝かしい未来はやってくるのでしょうか?(涙)

うんうん、『十字架』ぜひ読んでみて~♪
そして私に文句を言って!(笑)
Commented by カビゴンパパ at 2011-01-22 20:16 x
rioryu 様、のんのんママ様ご声援に感謝します。
厳寒の札幌から自宅に戻ってきたカビです。
昨夏の猛暑の裏返しで例年以上の豪雪で札幌市内の幹線道路も二車線が
一車線になり歩道側に高さ3mmも積み上げられていてた本州の人間は
ただ驚くだけでした。。
唯一二週間後の「雪祭り」の雪不足の心配がないことは救いだそうです。
 ところで先程自宅階段の電球交換した際に滑って三段落下し腰と腕を強打しました。
痛くて声も出ないカビの隣で成人式を終えたウッキーが笑い続けていたことを
敢えてご報告いたします。
Commented by nyanko4116 at 2011-01-23 10:12
↑↑3ミリですか・・・それは驚きですね( ̄∀ ̄*)イヒッ
Commented by mamemama at 2011-01-23 18:17 x
↑、ほんと、びっくり!
にゃんこさんのツッコミ、笑わせていただきました。

パパさん、お怪我大丈夫ですか・・・?お大事にして下さいね。

お子さんが2人とも成人されたんですね。
おめでとうございます。
嬉しさと解放感と、・・・
そして少し寂しい気持ちになったりしませんか?
私はコドモの赤ちゃん時代、
延々と続く育児にウンザリしてたのですが、
何でも自分でできるようになるくらい成長してしまうと
これはこれでまた、ちょっぴりサビシイんですねえ。

あと8年弱あるので、成人式はまだまだ先のことですけど。
きっとこれから思春期、反抗期でウンザリすることが
たくさんあるんだろうなあ~~。

Commented by nyanko4116 at 2011-01-24 19:48
>mamemamaさま
子どもに本当に伝えたかったこと、
伝えておくべきことが何だったのか
気がついたのは子どもが成人した後でした。
『あ~・・・ここが足りなかったのね!』って、
大人になった我が子を見て思い知らされるのですよ(笑)

その足りなかった部分は
これからは自分で軌道修正していってくれることでしょう。
そのくらいの知恵と謙虚さは教え込んであるはずなので(・・・たぶんね)

カビゴンパパ、
『階段にわざとワックスを塗ったな!』と
私にあらぬ疑いをかけてきました。
どうやら私に殺意をいだかれているのではないかと
勘ぐっているようです ( ̄∀ ̄)フッ・・・
Commented by みも at 2011-01-24 22:26 x
にゃんこさん、こんばんは~^^

ウッキー君、成人式おめでとうございます(^-^)//"" パチパチ

カビゴンパパさん、お怪我大丈夫ですか~?

お祝いとお見舞いが同時で(爆)

にゃんこさん、我が家も息子が成人式の時は同じでした^^
娘の時とは反対に、お金も時間もかからず、超~簡単!(爆)
なんて楽チンなんでしょうね~^^

そうそう、一人で大きくなったみたいなデカイ態度でカチンと来る事多々ありますが、成人したら成人したでいろいろ悩みも・・・
子育て間違ったかしらと後悔する日も度々ですぅ(-。-;)
Commented by カビゴンパパ at 2011-01-25 07:45 x
みも様、有難うございます。軽い打撲ですので大丈夫です。
しかし成人したウッキーは患部に技をかけるのです。
自宅に戻ったときもワンコズのように玄関に迎えに出てこないし失礼なヤツです。
そんなこともありつい「世の中は理不尽なことばかり」を実践してしまい
若干反省するカビであります。
Commented by カビゴンパパ at 2011-01-25 19:41 x
mamemama様 ご無沙汰しております。またご心配をおかけしました。
そうなんです。子供たちはいつの間にか成人、当方も年をとる訳です。
でもビックリ! ニャンコさんは最近30歳代にようやく見られるようになったと
専ら評判です。(一部で・・・)
北国は寒いですが頑張っております。因みに今日はサッカー日韓戦を見るため
早くも自宅でビール片手にスタンバイしていますが、飲みすぎて試合前に
熟睡しないことが一番大事と認識しています。

Commented by nyanko4116 at 2011-01-26 00:01
>みも様
お祝いの言葉ありがとうございます♪
行かないと言っていた成人式に
なぜ急に行く気になったのかは謎ですが
きっといい思い出になってくれるのではないかと思います。
(例えいつものスーツにいつもの靴だって!(笑))
本人もたくさんのきれいな振り袖姿が見られて
目の保養になったと喜んでいたし(笑)

子育て・・・もう一回最初からやり直したら
もう少し上手にできそうな気がしますが。。。
でもやっぱり同じように育てちゃうような気もします(笑)
Commented by nyanko4116 at 2011-01-26 00:01
>カビゴンパパさま
起きてる?
1-1の厳しい試合展開よ!!
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by nyanko4116 | 2011-01-19 23:43 | 読書日記 | Comments(15)

今日も笑顔で♪


by にゃんこ
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