読書日記No.105

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うっとりするほど可愛らしい
八重咲きの白いチューリップ。
その斜め下にちらりとのぞく赤いものは
なんと本物のいちごです。






このブーケのタイトルが『ストロベリーショートケーキ』。
真っ白な花だけを集めた上に
ちょこんといちごをのせて完成です。
(なのに、写真を撮っているうちに だんだん沈んでしまったいちごちゃん。。。)

そして、このブーケーを見たとたん
『ひょえ~!!』 と叫び声をあげたのが ぴよちゃん。
この世で一番怖いのは『いちご』 という、変わったお方なのでございます。

初めていちごを見た赤ちゃんの時から
いちごを見ると泣いていたので
きっと前世で
いちごの食べ過ぎか、いちごをのどに詰まらせるか何かで
お亡くなりになったのでしょう。
お気の毒に。






では、本日の読書日記です♪






1冊目・・・飛鳥井 千砂 作 『君は素知らぬ顔で』
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飛鳥井さん、初めて読んだ作家さんでしたが
いっぺんでファンになってしまいました。

6つの短編に登場するちょっと不器用な主人公達。
人と人との関わりを怖がっている人、
うまく人とつながれない人、
他人の人生に影響を及ぼすようなことはしたくないと思っている人などなど。

他人のちょっとした言葉に傷ついたり、
気がつかないうちに人を傷つけていたり
それが怖くて用心深くなり過ぎてしまった彼らには
人に心を開くということが
とてつもなく難しいことになってしまっているのです。

そこに色々な形で登場するのが、
TVの中で活躍している『ゆうちゃん』と呼ばれる女優さん。
彼女がTVで見せる姿は、
主人公たちに知らず知らず勇気を与えたり、
根拠なく毛嫌いされたり、
様々な影響を与えていきます。

芸能人なんだからと言ってしまえばそれまでですが、
知っている人から嫌われるならまだしも
見ず知らずの人から
嫌いだのムカつくだの言われるのって
考えてみたらものすご~く理不尽ですよねぇ。

良きにつけ悪しきにつけ
人にむかついたり、嫌われたりすることも
人が生きて行く上で当たり前のことと割り切ってしまえば、
傷つけたり傷つけられたりすることも
そう怖がらずに前に進めるのではないでしょうか。
そっと勇気がもらえるような小説でした。
おすすめです♪









2冊目・・・・乃南 アサ 作 『ニサッタ、ニサッタ』
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ニサッタとは、アイヌの言葉で『明日』という意味。

転職した会社がある日突然倒産してしまい
あれよあれよという間にホームレス同然の暮らしになってしまった主人公の耕平。
もがけばもがくほど深みにはまって行くような人生に疲れた耕平は
とうとう生きて行く気力までも失ってしまいます。

何をやってもうまくいかない時というのが
人生にはあるのかもしれません。
明日の事も考えられないくらい今日が辛くて
何の希望も見つけ出せずにいた耕平に、祖母は
『明日のことまで考えなくていい。今日一日なんとか生きていることだけを考えろ』
と優しく語りかけます。

地を這うような苦労を繰り返してきた祖母は、
楽しいことがあるから生きるのでもなく
希望があるから生きるのでもなく
今生きているから、石にかじりついてもただ生きるのだということを
耕平に教えてくれたのです。

この祖母がどんな人生を送ってきたのか
興味のある方は、同じ作者の『地のはてから』を読んでみて下さい。

おすすめです。








3冊目・・・東野 圭吾 作 『カッコウの卵は誰のもの』
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東野さんの作品なので(笑)
くれぐれも期待しすぎないようにと肝に銘じつつ
読み始めました。

読み始めて5分後・・・
『お、これはいける!』

1/3読み終わって・・・
『やばい、面白い!』

1/2読み終わって・・・
『どうか、どうか最後まで崩壊しないでくれ~!!』
と、ストーリーとは別の部分でハラハラしつつ
祈るような気持ちで読みました(笑)

結果、
最後までちゃんと面白かった!!
東野さんの作品でこんなに満足感を味わえたのは
久々ではないでしょうか。

最高のスポーツ選手を育てるため
優秀なスポーツ遺伝子を持つ人材を発掘するというプロジェクトが
三組の親子の運命を翻弄していくストーリー。
それぞれ違った3つの親子愛が
一つの大きな悲劇を生んでしまいます。

三月に発売になるという新作も
面白いといいな~。








4冊目・・・伊吹 有喜 作 『四十九日のレシピ』
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今NHKで このドラマやってますね。
先に原作を読みたい派の私、
放送開始前にギリギリセーフで読み終えることができました。

主人公の百合子を4歳から育ててくれた継母の乙美。
その乙美が突然亡くなってしまい、立ち直れない父。
その父の元に
百合子は やつれ果てた姿で出戻って来ました。

妻を亡くしたショックから立ち直れなかった父と
夫の浮気相手が妊娠して離婚を迫られ傷ついた娘、
そんな二人を徐々に立ち直らせて行ったのは
乙美が残したたくさんの中のレシピの一つ、
『四十九日のレシピ』でした。

父と娘、夫と妻、そして血のつながりのなかった母と娘
それぞれの後悔と、家族を思う優しさがジンワリと胸に沁みてくる
素敵なお話です。

ちなみにドラマでは
父親を伊東四朗、継母を風吹ジュン、娘を和久井映見が演じています。
ホンワカした雰囲気がぴったりで
こちらもいいドラマになってますよ♪
どっちもおすすめ。








5作目・・・石原 典子 著 『君よ わが妻よ ~父 石田光冶少尉の手紙』
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派手な宣伝を目にしたわけでもなく、有名な作家が書いた本でもなく
でも何かの拍子にひっそりと出会った本が
驚くほどの感動を与えてくれることが時々あります。

そんなとき、あぁ・・・本を読み続けていて良かったと
心から思うのですが、
この本も、出会ったことを神様に感謝したくなるような本でした。

この本の中にあるのは、
日中戦争のさなか、敵地の最前線で戦っていた著者の父が
戦地から母に送った手紙です。
そこに著者が調べた当時の戦況や最低限の補足が付け加えられているだけで
後はひたすら父が母に送った手紙の内容が記されています。

ただそれだけなのに、この手紙の中の控え目な言葉たちは
驚くほど雄弁に家族と言うもの、夫婦、親子というもの
そして戦争のむごたらしさを語りかけてくるのです。

自分は明日をも知れぬ戦地にいるというのに
残してきた妻や子の健康のことばかり気遣う夫、
一日に何度も妻に手紙を送っては
返信を待ちわびて、
少しでも家族の様子を知りたがるその姿には胸を打たれました。
そして最後の一通は読んでいて涙が止まりませんでした。

どんなに悲惨な状況を描いた戦争映画やドラマよりも
たった一枚の手紙の方が
戦争の悲しみ、怒りを伝えてくることもあるのですね。

因みにこの著者の石原 典子さんは現東京都知事 石原 慎太郎氏の奥様です。
とてもいい本でした。








6作目・・・『本からはじまる物語』
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石田 衣良、三崎亜紀、恩田陸、篠田節子、梨木香歩、阿刀田高・・・・と、
名前を聞いただけでひっくり返りそうな豪華な作者陣が
ずらりと18人!
それぞれ本と本屋さんをテーマに短編小説を書いています。
そして、なぜかその物語には猫があちこちに登場してきます。
本(屋さん)と猫というのは定番の組み合わせなのでしょうかね。
確かにちょっと哲学的な感じのする猫の方が
本と犬の組み合わせよりはお似合いかも(笑)

まったく個人的な好みではありますが
三崎亜紀、本多孝好、今江祥智の三作がとても好きでした。
短いお話ばかりなので
寝る前に一話ずつ・・・なんて読み方もいいかもしれません。
面白かったですよ。
Commented by カビゴンパパ at 2011-02-27 11:41 x
 ニャンコさんがアップしたのは2/26ですが、カビがコメントしている2/27は
何とななチンの四歳の誕生日。最早ギャルの域を超え熟女に達した
我が家唯一の娘です。
折角ですのでコメントを・・・
①東野君は頑張ったと思います。昔の衝撃感を味わいたいので量は
追わないでほしい。才能が枯渇する気がする。
②石原さん・・・ 戦争とは愚かで惨いと痛感する作です。
単身赴任でも腰痛でも死ぬことはないので明るく前向きに行こうと決意しました。
(赴任先から掃除・洗濯を終えて)
Commented by のんのんママ at 2011-02-27 23:01 x
え~~~!ぴよちゃんイチゴが怖いのーーー!?
そんな人いるんだ(笑)
あのブツブツがついてるのがいやなのかな?
イチゴ柄の雑貨なんかも、やっぱり怖いのかな?(笑)

東野さんの3月の新刊ってどんなの?
私もすごーく楽しみだわ!
期待してていいよね?ね?ね?(笑)
「二サッタ二サッタ」私も前に読みました。
で、つい先日、「地の果てから」も読みました。
「二サッタ」の祖母がとわだったとは
まったく知りませんでした!
あ~~、そうだったんだ~!
もう一回「二サッタ」を読み返してみなくちゃ。
内容も忘れかけてるし(笑)
「地の果てから」はぐんぐん引き込まれちゃった。

はっ!今日はななチンの?
おめでと~ございます!!
カビ様、にゃんこさんが記事にする前に
お誕生日のお知らせしちゃってよかったのでしょうか?(笑)
お掃除・お洗濯、御苦労さまでした。
Commented by カビゴンパパ at 2011-02-27 23:53 x
のんのんママ 様
そうなんです。時々勇み足とか言われます。短気な性格のせいすね。
そ~うなんです。ひよこはいちご類、つまり〇〇ベリーっていうもの全て×
という変わった生物です。
Commented by nyanko4116 at 2011-02-28 16:16
>カビゴンパパさま
おかげさまで、ななチンは
パパのいない間に
健やかに4歳の誕生日を迎えました♪

もともと、パパ<ママ♥ な娘でしたが
最近ではママっ子ぶりが加速して
パパのパの字にも反応しなくなり、うれしい限りです♪

石田少尉の手紙は
まるで貴方が日々何通も送ってくるメールのようでした(笑)
出征先での勤務を終えられ
いつの日か無事ご帰還する日をお待ちしています。
(ワンコがね)
Commented by nyanko4116 at 2011-02-28 16:29
>のんのんママさま
絵に描いたいちごも怖いみたいですよ~(笑)
どうしてだか不思議なんだけど
赤ちゃんの時からそうなんです。
(やっぱり前世で・・・(以下略))

東野さんの新作は『麒麟の翼』です。
加賀恭一郎のシリーズなので
面白いんじゃないかな~♪
(って、期待しすぎてはいかん、いかん)

『地の果てから』もう読んだのね!
実は私まだ読んでません(涙)
予約待ちしてるので、あと半年くらいかなぁ~。。。

主人公がニサッタの祖母だという話は
乃南さんがインタビューで言っていました。
確かそのとき、『三部作で・・・』って言ってた気がするんだけど
もしかしてもう一冊出るのかしら?
だとすると、今度はあの沖縄の女の子のおばあちゃんかしらね。
(・・・と、妄想してみる)

パパが勝手に報告してくれた通り
ななチン、4歳になりました♪

誕生日の日の散歩で
『まぁ~♪まだ赤ちゃんですか~?』と言われてしまったことを
付け足しておきます(笑)
Commented by nyanko4116 at 2011-02-28 16:31
>カビゴンパパさま
そしてその父カビゴンは
シイタケと納豆とたらこが嫌いという
残念な生物です。
Commented by カビゴンパパ at 2011-02-28 20:51 x
①最近イシタケは細かいものは食することがあります。
②たらこは敢えて食べてないだけで少量なら問題なし。
③納豆だけはご勘弁を~~
 ニャンコさん、「ワンコが無事ご帰還する日をお待ちして」なんて
相変わらず照れ屋さんですね!!
読者の方は皆さんご存知なので愛情表現に気を使わなくとも大丈夫です。
Commented by smilingerkpkt832 at 2011-03-02 17:53
にゃんこさんはいろんな趣味があってすごいな~。
私もやってみたいけど・・・分からん・・・(T_T)で終わってしまいます。
お花や編み物など教室とかされているんですか?
私も「にゃんこスクール」に通いたいです(*^_^*)

あ!
「四十九日のレシピ」以前テレビで少し観ました。
ほんわかした感じで、私の好きな作風。本でゆっくり読んでみたいと思います。
Commented by nyanko4116 at 2011-03-02 22:21
>smilingerkpkt832さま
ご趣味は?って聞かれると
いつも『え~っと。。。』と口ごもってしまい
いまだにうまく答えられないんです(汗)

読書は趣味と言うより三度の食事と同じだし。
ま、三度の食事が趣味でもいいんですが(笑)

ふつうの暮らしが趣味・・・ってのは。。。変か。

お花は昨年から、
14年ぶりに教室に通い始めたんですよ♪
月2回ペースですが至福のひとときです。
編み物や洋裁は見よう見マネの自己流なので
プロが見たらひっくり返ってしまうような縫い方をしてるんじゃないでしょうか(( ̄∇ ̄*)ゞアハハ・・・)
『にゃんこスクール』・・・なんか可愛い!(笑)

ドラマの『四十九日のレシピ』
全4回の放送らしく、
途中ものすごくはしょっているので
本でゆっくり読むほうがいいと思います。
面白かったですよ♪
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by nyanko4116 | 2011-02-26 17:41 | 読書日記 | Comments(9)

今日も笑顔で♪


by にゃんこ
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