読書日記No.106

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(写真左)冬の間に、春を夢見てせっせと買い集めていたリバティ。
(写真右)ようやく春になったので、やっぱりせっせと買い集めずにはいられないリバティ。







買い集めたリバティプリントを、うっとりと眺めていると
どこからともなく
『また買ったの?!』 とか
『また同じような柄だねぇ』 という若干呆れたような声が聞こえてくるのですが、
仰せのとおり、最近ちょっと中毒気味です(笑)

はたから見れば、どれも同じように見えるのでしょうが
中毒気味の頭には
『あ~また、こんな素晴らしい柄と出会ってしまった』 とか
『今買わないと、この柄はもう二度と手に入らない』
ということしか浮かばないんですな、これが。

一番右のマーガレット・アニーという青っぽい生地は
ぴよちゃんのチュニックを作ろうと思って買ったのですが
生地をぴよちゃんに見せたところ
『ちょっと、イマイチ。。。』 ということで
瞬殺されました (メ ̄ー ̄)フッ

左の二枚はノースリーブワンピ、
真ん中の二枚は半袖ブラウスになりました。
リバティプリントは着ていてとても涼しいので
今年の春夏はこの5枚を毎日ガンガン着て着倒す予定。
エアコンのない節電の夏、どんと来い!です(笑)




さて、超久々の読書日記でございます。
震災のあと10日間くらい本を手にすることもなく過ごしました。
本の中の出来事よりも
ずっと衝撃的な現実を目の当たりにしてしまうと
物語を読む必要がなくなってしまうんですねぇ。

最近はまたムクムクと
読書欲が復活しつつあります。
でもちょっと読みたい本の志向は変わったかな。



では1冊目・・・三崎 亜記 作 『海に沈んだ町』
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震災後、最初に図書館から届いた本がこれですよ。。。
何カ月も前に予約を入れていたのに
なんでわざわざこのタイミングで?!・・・と、しばし絶句でした。

でも読まないで返すなんてもったいないことはできないので
勇気を振り絞ってエイヤ!っとページをめくってみました。

めくった本の中にあったのは
永遠に午前4時8分という時を刻み続ける時計の進まない町、
ずっと何年も雨の降り続ける町、
そして、ある日突然海に飲み込まれ、姿を消してしまった町など
起こるはずがない現実が起きてしまった町の話ばかりでした。

結果として、このタイミングでこの本を読めたのは
とても良かったです。
どの町に住む人も
ありえない現実の中で、それを淡々と受け入れ
自分の意志ではどうにもできない日常を生きていました。

『今日と同じ明日が来るなんて、どうしてそんなに簡単に信じられるの?』 と
本の中の登場人物たちに問いかけられているような本でした。









2冊目・・・有川 浩 作 『ストーリー・セラー』
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この本を読んだのは震災前。
で、読書日記ももう書いてあったのですが
あまりにも今の気持ちと違う文章だったので
全部削除してしまいました。
もし今もう一度この本を読んだなら
まったく違う感想を抱いただろうと思ったからです。

ストーリーは、悲しくて胸がキュンとなるお話。
大切な人が病気で死んでしまう、夫婦の物語です。
なんて切ない・・・と思っていた話でしたが
自分の死期を悟り
身辺整理をし、大切な人にお礼と感謝の言葉を残して
亡くなっていくという死に方が、
悲しいし怖いし辛いのはもちろんだけれども
そう悪くもないんじゃないかと
今は思えるのです。
(キャンディーズのスーちゃんみたいにね)

ストーリーの構成に凝ったしかけがしてあって
『え? 本当はどうなの?!』 と ちょっとしたサプライズが楽しめます。
面白い本ですよ♪







3冊目・・・椰月 美智子 作 『恋愛小説』
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そのものズバリの堂々としたタイトルに負けることのない
本当に圧倒されるような恋愛小説でした。
タイトルからして、甘~い韓流ドラマのようなものを想像して読むと
飛んでもない目にあいます(笑)

物語には甘い砂糖菓子のような
(もしくは歯の浮くような) 甘い言葉やロマンチックな出来事など
1ミクロンも出てこないし
恋愛の始まりから終わりまで
ひたすら膨らみ続ける嫉妬・疑惑・嘘・独占欲と
時に相手を殺したいほど憎らしくなる
コントロール不可能な感情の暴走に
読んでいてクタクタになるほどでした。

そんな恋愛を20代で経験し
時を経た二人が、それぞれ別々の場所で
その恋をふと思い出すエピローグ。
嵐の連続だったはずの二人の日々は
思い出の中で姿を変えて
読んでいる私の中でも
キラキラとした思い出になって、輝いているのでした。
これが恋愛マジックというものなのね。








4冊目・・・佐野洋子 作 『そうはいかない』
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『100万回生きたねこ』の作者として有名な佐野さんですが
絵本以外の大人のために書く文章も本当に面白くて、
人間を見つめるまっすぐな視線に
いつも『なるほどな~』 と感心させられていました。
そんな佐野さん、半年前に乳がんで亡くなってしまいました。
なのでこのエッセー風の短編集が最後の作品です。
書かれている言葉は、一見辛辣で容赦ないようにみえるけれど
その奥に『しょうもない』人間に対する温かい心が確実に伝わってくるものばかり。
きっと佐野さんて、人間とその人生を
心から愛している人だったんだろうなと思います。
もっともっとたくさんの作品を読みたかった。
残念です。





5冊目・・・宮部 みゆき 作 『あんじゅう』
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江戸の人情とちょっと怖くて摩訶不思議な出来事を描いた前作
『おそろし』の続編です。
タイトルの『あんじゅう』は、漢字で書くと『暗獣』
つまり暗闇に潜むバケモノのこと。
でもこの本に登場する暗獣は
恥ずかしがりやで好奇心いっぱいな子どものようで
まっくろくろすけを大きくしたような感じ。
ひらがなで『あんじゅう』と書くのが似合うような可愛らしい生き物なのです。
普通だったら忌み嫌われるはずのバケモノにまで
登場人物たちは悲哀を感じ、情けをかけるのですが
その登場人物たちの優しさに
心がほっと柔らかくなるようでした。

相変わらず巧みな物語を紡ぎ出している宮部ワールド。
その中で、
今よりずっと情報や知識も少なく、
ずっと不便で生きるのが大変だったはずの江戸時代の人々の
人情と懐の深さをどっぷりと堪能した後、
少しだけこれからも日本も
こんな人情が復活するんんじゃないかと
期待している自分がいるのでした。










6冊目・・・酒井 順子 著 『金閣寺の燃やし方』
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昭和25年、ひとりの修行僧の手によって放火され消失した金閣寺。
その出来事を題材に、過去二人の作家がそれぞれに
金閣寺炎上の物語を生み出していました。
二人の作家とは、『金閣寺』 を書いた三島由紀夫と
『金閣炎上』を書いた水上 勉。
同じ出来事に心を奪われた二人の作家は
まるで申し合わせたように表側と裏側から、
全く別の方向から事件を捉え、小説を書いたのです。

この本はいわゆる文芸評論ではありますが、
二人の生い立ちからの人生を丁寧にたどっていく過程は
ひとつの物語のように面白く読むことができました。
特に三島由紀夫のちょっと特殊な家庭環境と生い立ちを知ることは、
ほとんどその人となりを知らなかった私にとって
とても興味深いものでした。
もう一度、『金閣寺』 と『金閣炎上』の二冊を
読みなおしてみようと思います。
Commented by shamika at 2011-04-27 12:45 x
リバティ、かわいいですよね~♪
集めたくなっちゃう気持ちわかります、わかります!!
リバティに限らずかわいい布地を見つけるとついつい購入しちゃって(笑)
にゃんこさんみたくチョコチョコお裁縫すればいいんだけど・・・
家に居るとついついダラダラやっちゃいます( ̄▽ ̄;)

読書いいですね♪ 私はハリーポッターとか子供でも読めちゃう本くらいしか
読まないんですけど、本は大好きです♪
ファンタジーが大好きなのでわざわざ子供向けの本を集めてたり(笑)
連休中、お出かけもしたいけどミシンとか読書もやりたくなっちゃったーー!!
Commented by rioryu at 2011-04-27 20:29 x
きましたね~きましたね~リバティ♪
ぴよちゃんに瞬殺された一番右の柄、
私は一番好きですけど~~(笑)
絶対コレでチュニック作ったら可愛いハズです~~~!!!
ピヨちゃん、ダメですか?(笑)

私はナンシーアンとか、ミリーとか、エロイーズのベージュが
最近素敵だなぁと目が行きます。
と言っても、洋服ではなくてテッシュボックスケースとか
クッションカバーとかで入ってきてる商品なんですけどね^^;
萌えです(笑)

しかし・・・海に沈んだ町・・・本当に凄いタイミングですね。
そう、今日、この今現在の生活が1分後にも続いている保障なんてどこにもないんですよね。
だから、
悔いが少しでも小さくなるように(そうなった時、1つも後悔しない自信がないので^^;)
『丁寧な日常を過ごす』を実行しなければ!とまた思ったのでした!
Commented by nyanko4116 at 2011-04-28 16:51
>shamikaさま
可愛いですよね~♪ リバティ。

昨日買物に出かけたのですが、
あちこちのお店でリバティプリントを使った服や小物が売られているのを見かけました。
昨年あたりから始まったリバティーブーム、
まだまだ続いているようです。

一応、
『手をつけていない布があるうちは買ってはいけない!』という
原則をもうけているいため、
(あくまでも原則・・・)
欲しい布を見つけると、在庫をなんとかせねばと
必死です(笑)

ハリーポッターとかナルニアとか、
海外の冒険ファンタジー系の本は
私も大人になってから読みました。
読みながら常に、
『あぁ・・・子どもの頃に巡り会いたかった!』と思いながら(笑)

子どもの頃は、
佐藤さとるの『コロボックルシリーズ』や
『床下の小人たち』(←アリエッティ)とか
ひたすらこびとが出て来る物語を
集中的に愛しておりました。
今もやっぱり大好きです♪

連休は私も、晴れたらおでかけ。
降ったらソーイングにしようかと思っています^^

Commented by nyanko4116 at 2011-04-28 17:01
>rioryuさま
はい♪ 久々のリバティ登場です(笑)
ナンシーアンにミリーに、エロイーズ。。。
なんとなくrioryuさんの好み(小花好き?)がわかります(笑)

たしかに小物に使ったらかわゆい柄ばかりですね^^

リバティーの柄って
生地で見た時よりも
服に仕立ててからの方が、何倍も素敵に見えるんです。
なのでぴよちゃんはいつも完成品を見てから
『それ欲しかった・・・』というのですが
母娘、微妙にサイズが違うのであとの祭り。

なのでこのマーガレットアニーも
出来上がってから絶対欲しがると
私は踏んでいます(笑)
(でも私のサイズで作っちゃうのだ♪)

たとえ100年に一度起きる巨大地震だとしても
次に起こるのが明日かもしれないわけで。。。
しっかり腹くくって生きないといけませんね。
Commented by のんのんママ at 2011-04-28 23:46 x
あんじゅう、私も前に読みました。
宮部さんの本で最初に読んだのが「模倣犯」でした。
しかし宮部さんって、幅の広い作家さんよね。
宮部ミステリーも大好きだけど、この時代物はもっと好き。
ほっこりします。
「金閣寺の燃やし方」興味ある~~
金閣寺には何度も行ってるけど、燃えてしまってたことなど
忘れてたわ(笑)
こないだ永いこと待ってた道尾秀介さんの「月と蟹」を
やっと読めました。
最初の出だしは「ん?イマイチ?」って思ったけど
どんどん引き込まれて
読んだ後には余韻の残るいい本でした。
そうそう、最近読んだ本で早見和真さんの「砂上のファンファーレ」
これ、けっこうおもしろかった!

Commented by みも at 2011-04-30 11:10 x
にゃんこさん、おはようございます^^
わぁ~、リバティーの柄素敵な柄ですね~!
ブルー系も好きなので、右の生地いいないいな♪
私も、仕立てあがったら絶対ぴよちゃんほしがると思いますよ~^^
出来上がりが楽しみですね。
是非、アップして見せてくださいね!

にゃんこさん、読書できる時間が出来てよかったですね(^_-)-☆
Commented by nyanko4116 at 2011-05-01 11:01
>のんのんママさま
『砂上のファンファーレ』面白そう!
さっそく予約しました。
66件待ちなので、年内には読めそうです(笑)

『金閣寺の燃やし方』、
内容は文芸論ですが、そこは『負け犬』の酒井さん!
とっても興味深く二人の小説家のの対比を見せてくれています。

金閣寺が燃えたことも、三島が自決したことも
私達には遠い歴史上の出来事ですが
カビゴンパパは三島が自決した時のこと
よ~く覚えているそうです(笑)
Commented by nyanko4116 at 2011-05-01 11:10
>みもさま
物心ついたときからずっと
いつもいつも本ばかり読んでいたワタクシでしたが
『本を手に取る気になれない』と思ったのは
はじめてでした。

同じ理由で
大好きな映画も見に行く気にもなれずにいたのですが
昨日震災以来初めて映画館に足を運んで来ました^^♪

リバティプリント、最近矢継ぎ早に新作や限定色が発売されるようになり
大忙しです(笑)

う~ん、私もこのブルー系が
一番いいと思ってぴよちゃんに勧めたんですけどねぇ。。
家にあったC&Sの海のストライプを見せたら
『それがいい!』と気に行ったようなので
とりあえず連休中にぬいぬいする予定です♪
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by nyanko4116 | 2011-04-26 22:11 | 読書日記 | Comments(8)

今日も笑顔で♪


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