読書日記No.109

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「『家出娘のアメリカみやげ!』 ってタイトルで
ブログにのせといてねぇ~」
・・・という言葉とともに手渡された
家出娘(ぴよちゃん)のアメリカみやげ。









我が家のボンバー娘、ぴよちゃん。
どのあたりがボンバーなのかについては、
このブログを長く読んで頂いている方は
よ~くご存じのことと思います(笑)

この夏休みも、皆様のご期待を裏切ることなく
ワイルドな日々を送り、
先日は朝早くから ごそごそとトランクに荷物を詰め出したと思ったら
そのまま 『ちょっとアメリカ行って来る』 と出かけて行きました。
しかも一人で。

『女の子一人で危ないでしょ!』 とか
『出かけるなら泊るとこくらい決めて行きなさい!』 とか
あれこれ心配したのも今は昔。

最近はもう、自分が好きなことをしてるんだから
万が一のことがあったとしても、しかたあるまいと
本気であきらめています。

ちなみに↑↑の写真は宇宙食のアイスクリーム。
普通のクッキーの間にフリーズドライされたアイスのようなものが挟んであって、
口の中でシュワシュワ~ととけると、なんとなくアイスを食べたような後味が残ります♪



では、本日の読書日記です♪

1冊目・・・劇団ひとり 作 『青天の霹靂』
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『霹靂』 という字、書けますか?
ワタシは書けます(エッヘン)
この小説の表紙を見ながら覚えたので(笑)
たぶん3カ月後にはすっかり忘れているのでしょうが。

『陰日向に咲く』 に続く、劇団ひとりの小説第二弾、
これまた、ものすごく映像化向きの物語でした。
ひとりさん、将来映画監督か脚本家かなんかになりたいのかな?

主人公である うだつの上がらないマジシャンの男が
あ~でもない、こ~でもないと
自分の運のなさと世の中の不条理をグチグチと述べるだけの前半は
正直言って退屈。
ところが、その主人公が
荒川の河川敷で、スーパーのねぎが入っていた段ボールの中に入り込み
雷に打たれるところ(いったいどんなシーンなんだ(笑))から
物語は一気に回り出します。

どこかで読んだことがあるようなお話だけど、
『陰日向に咲く』 と、若干ダブってるようなところもあるけれど(笑)
さらっと短時間で読めて、面白かったですよ。








2冊目・・・宮下 奈都 作 『田舎の紳士服店のモデルの妻』
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専業主婦と言うと、TVドラマや小説には
『家の中に閉じ込められたような気がして、ストレスが溜まる妻』とか
『バリバリのキャリアウーマンの友人に嫉妬する専業主婦』とか
ステレオタイプな主婦が続々と登場し、
偏見だ!差別だ!専業主婦の地位向上を~!(笑) と
私の心にシュプレヒコールを叫ばせることが多いのですが、
この物語の主人公も小さな男の子が二人いる専業主婦。
そして日常生活に
不満と焦りとほんの少しの退屈を感じています。

あぁ・・・またよくあるパターンなのか~と思ったところ
さにあらず。
あきらめたり迷ったりしながらも
目をそらすことなく自分というものを考え続ける主婦の
10年間の成長の物語でした。

都会の社宅暮らし、長男は名門私立幼稚園に通い
高学歴の夫はエリートサラリーマン。
そんな生活を送っていた主婦が、
夫のうつ病発症で、大逆転の田舎暮らしへ。

世間からも友人からも疎外された気がして
心が空っぽになりそうだった主婦が、
最後には、いびつでもほころびが見えても
『ウチの家族は、自分は、これでいいんだ!』 と気づく。

爽やかでも清らかでもない小説なのに
読み終わったあとは、心が晴れ晴れとしていました。







3冊目・・・道尾 秀介 作 『月と蟹』
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暗~い雰囲気の表紙を恐る恐る手にとって
そ~っとページをめくってみると
そこにはどんよりと曇った重たい空のような小説の世界が待っていました。

暗いのです。そして重いのですよ。
主人公は10歳の男の子なのですが
私の読み間違えで、もしかしたら中学生なんじゃないか? と
何度もページをめくり直してしまいました。

10歳くらいの子どもが、ただ純真なだけの存在だなどとは
これっぽっちも思っていませんが、
この少年の思考と行動があまりにも大人びていて
リアリティーのない気味悪さだけが心に残るのです。

学校にもなじめず、
父を病気で亡くし 母は新しい恋人とウツツを抜かし、
家は貧しく、友達からも疎外された少年は
ヤドカリをあぶり出して神様に仕立てるという遊びに熱中します。
自分ではどうすることもできない不条理に追い詰められ
そしてどこにも救いが見つけられない少年の深い悲しみが
物語の最初から終わりまでずっと漂い続け
読む者の心に重しを投げ込んで来るのでした。

第144回直木賞受賞作品です。






4冊目&5冊目・・・夏川 草介 作 『神様のカルテ・神様のカルテ2』
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第10回小学館文庫小説賞を受賞し、
この夏 嵐の桜井君主演で映画化もされと、
華々しく小説家デビューを飾った作者の夏川さんは 現役の医師。

なので、小説の内容も
難病ものか、はたまたハラハラ・ドキドキの救急医療モノか。。。と思っていたら
意外や意外、派手さのかけらもない
地方の救急病院を舞台に、懸命に働く医師の日常を描いたものでした。

しかしそれだけに終わらず、そこには
地方の医師不足、救急医療の問題、大学病院と医局の問題などなど
現代の医療が抱える問題点もきっちりと描かれています。
この小説がヒットしたのは
不休・不眠でヨレヨレになりながら診療にあたっている医師たちの姿を
リアルに描写しながらも
ただ不平不満を訴えるのではなく
どんな状況の中でも今できる最善の処置をしようと
患者のためにひたすら働く病院スタッフの清々しい姿あってのことでしょう。

理想の妻、理想の友人、理想の同僚と
医療問題以外の部分では
あまりにも良くできた人物ばかりが登場するのですが
そんなところもこの作品に限っては
魅力のひとつになっています。
(現在映画に行こうかどうしようか検討中)









6冊目・・・宮部 みゆき 作 『小暮写真館』
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題名は『小暮写真館』ですが、写真屋さんが主人公のお話ではありません。
昔写真館だった古家に引っ越してきた一家の物語です。

その古い家には、昔写真屋さんだった小暮さんのおじいちゃんも一緒に住んでいて
(つまり幽霊だけどね)
この家に入った泥棒をやっつけてくれちゃったりするのです。

この一家の長男である高校生の主人公の所へは
心霊写真が次々に持ち込まれたりして
何かと幽霊に縁のある一家なのだけれど
それは、『幽霊でもいいから出てきてほしい』と家族が願う
4歳で亡くなった長女の存在があるから。

目に見えるものも見えないものも大切に思う主人公一家の優しさと
その家族がずっと抱え続けていた心の傷が
胸にジンワリと沁み入ります。

ただ・・・700ページは、ちと長いかな。








7冊目・・・東野 圭吾 作 『プラチナ・データ』
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うん♪ これは面白かったです。
冒頭から一気に物語に引き込まれ、
ページをめくる手が止まらなくなるくらい一気に読ませてしまう
東野 圭吾らしい 小説でした。

国民のDNA情報が国と警察によって管理され、
何か事件が起きれば、瞬く間にDNAデータによって犯人がわかってしまう。
そんな画期的なシステムが開発されたある日、
犯行現場に残されたDNA情報が、どのデータとも一致しない殺人事件が立て続けに起こります。
なぜ、犯人は見つからないのか
そして事件の鍵を握るプラチナ・データとは何なのか?
最後の謎解きの瞬間までドキドキできる物語でした。
Commented by のんのんママ at 2011-08-01 23:06 x
おひさしぶり~ふ♪
わがブログ、ほったらかしで失礼しておりやす。
ぴよちゃん、アメリカ帰りか~~~!
いいわねぇ、そういう元気娘、あこがれる~~!
思い立ったが吉日!だよね。
さてさて読書日記。
「月と蟹」私は前半たいくつで(笑)もう読むの止めてしまおうかと
何度思ったかしれないよ(笑)
でも我慢(?)して読み進むうち
「こういう本もなかなかいいじゃないか」と
思うようになってきたよ(笑)
なるほど、直木賞かと。
私、ついに先日待ちに待った本を2冊も一度に
図書館へお迎えに行ってまいりましたよ!
東野圭吾さんの「麒麟の翼」と
湊かなえさんの「花の鎖」でーす!
「麒麟の翼」は、かの加賀警部シリーズ。
うん、期待は裏切らなかったな。
よくここまでややこしいストーリーを考えたなって
感心させられました(笑)
「花の鎖」は、ただいま読書中♪
私はこちらのほうが好きかも~♪

Commented by nyanko4116 at 2011-08-02 20:49
>のんのんママさま
ぴよが よそのお家のお嬢さんだったら、
『これからの女の子は、それくらいじゃないとね!』
くらいのことは私も言ってたと思うんですけど・・・(笑)

自分の子となると、
これがもう耐えがたきタイフーン娘となるわけです。


あ~~~いいなぁ~。
『麒麟の翼』も『花の鎖』ももちろん予約中なのですが、
たぶんあと半年はこない・・・(涙)
そっか~面白いんだぁ。。。楽しみだわ^^

東野圭吾、次の新作は
9月に発売の『マスカレード・ホテル』だって!
長編らしいですよ♪
Commented by カビゴンパパ at 2011-08-02 22:07 x
『麒麟の翼』と『マスカレード・ホテル』は私の小遣いで買いましょう!!
Commented by nyanko4116 at 2011-08-02 22:17
>カビゴンパパさま
よ!さすが、
ビヤ樽内臓の太っ腹!!
Commented by のんのんママ at 2011-08-02 22:19 x
わ~~!!カビゴンパパ様!
2冊も奥様にプレゼントですかぁ!
すばらしい!
でもねカビ様。
「麒麟の翼」と「マスカレードホテル」の間に
もう1冊「真夏の方程式」ってのが
今 発売されてますよ~~
そちらもお忘れなく(笑)

にゃんこさ~ん!
今日 図書館行ったら「田舎の紳士服店のモデルの妻」
があったので早速借りてきましたよ~~♪
Commented by カビゴンパパ at 2011-08-03 19:47 x
のんのんママさま
いつもご支援有難うございます。でも+αの情報提供は結構ですよ~
Commented by nyanko4116 at 2011-08-03 21:33
>のんのんママさま
そうそう!
『真夏の方程式』 もあったじゃないの♪
忘れるところでした。
ありがとう^^

『田舎の紳士服店のモデルの妻』、ありましたか~♪
最初妻がモデルさんやってるんだと思ったら
モデルは旦那さんでした。
「モデルの妻」ではなくて「モデル、の妻」なのね(笑)
日本語は難しいです。
Commented by nyanko4116 at 2011-08-03 21:37
>カビゴンパパさま
というわけで、3冊購入して
すぐに自宅に送ってね~♪♪♪ d(⌒O⌒)b♪♪♪
今週末に読む本が1冊しかなかったから
うれしいワン♪
Commented by mamemama at 2011-08-07 15:31 x
『小暮写真館』、新聞の書評見て読みたくなって
図書館にリクエストしました。
・・・が分厚くて、しばらく放ったらかし。
返却期限ギリギリに慌てて読み始めたら、一気に終了。

登場人物の名前とか今はもう、全~っ然記憶にないのですが
(「霹靂」書けなくなるより、ずっと早い)
なんか読後感はよかったなあ~。
また借りてきて読みたい本です。

ウチの娘はせっかくの夏休みのほとんどを
ぐ~たらぐ~たらすることに費やしてます。

私以上にフットワークの重~い人間がこの世にいたなんて・・・。
ぴよちゃんのボンバーぶりが、なんかとってもうらやましいです。


Commented by nyanko4116 at 2011-08-08 17:01
>mamemamaさま
分厚かったですもんね~「小暮写真館」(笑)
読み始めてしまえば、
「あ~、まだこんなたくさん読める♪」と
その分厚さが幸せに変わるのですが。

最近の宮部さんは
人間も幽霊もバケモノも
みんなひっくるめて全てに愛情を注いでいる感じ。
愛のスケールがでっかいです。

昔はね、子どもたちに
「法を犯したり、人様に迷惑をかけること以外ならなんでもやらせてあげよう」・・・とか思っていたのですが
今は微塵も思っていません(笑)
「モノには限度と常識の範囲というものがある」ということを
将来孫にはぜひ教え込みたいと思っています。
娘にはもう手遅れだからね(笑)
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by nyanko4116 | 2011-08-01 15:12 | 読書日記 | Comments(10)

今日も笑顔で♪


by にゃんこ
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