読書日記No.111

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伸び放題になったハーブ、
すでに枯れ木と化してしまったペチュニア
見ないふりをしていた鉢植え、やっと植え替えました(ホッ)








見ないふりも限界となり
やっと苗を買ってきたものの
今度はポットに入ったまま苗を放置すること数日。。。

なぜなんでしょう、
始めてしまえばあっという間に植え替えなんて終わってしまうのに
ついつい一日伸ばしにしてしまうんですよね。

玄関を通るたび、一日に何度も
『あぁ・・・植え替えなきゃ~植え替えなきゃ~』 と思うのは
非常に精神衛生上悪いです(笑)
もうしばらくしたら、次はパンジーを植え込む予定。
今度こそさっさと済ませるぞ~ヾ(* ̄▽ ̄)ノオー!





と、めでたく決意も固まったところで 本日の読書日記です。
読書の秋真っ盛り、
現在ものすごいスピードで読み飛ばしております(笑)







1冊目・・・三浦 しをん 作 『小暮荘物語』
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今にも壊れてしまいそうな、ボロボロのアパート『小暮荘』
このアパートの住人や、そこにまつわる人たちのハートフルな物語です。
ハートフルと言ってもそこは作者が しをんさんですからね。
一人アパートで暮らす大家のおじいちゃんは、
どうやってSEXする相手を見つけるかで頭の中がいっぱいだし(!)
2階に住むサラリーマンは、1階に住む女子大生を床下から覗くのが生きがいになってるし・・・(笑)
登場人物はひとクセもふたクセもある人たちばかりなのです。
でも、かっこつけず自分を偽らず 正直に生きている主人公たちの姿は
いつの間にか読んでいるこちらの心を ポカポカと温めてくれていました。
建前だけの会話からは決して生まれてこない心のつながりを築いた主人公たちに
『もっと力を抜いて生きてもいいんだよ~』と 教えられているようでした。
おすすめです♪







2冊目・・・加納 朋子 作 『七人の敵がいる』
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あ~~~、面白かった!
と同時に、読んでいる最中から
封印したはずの過去の記憶があとからあとからワラワラと・・・・・(笑)
この本は日本初の(?)PTA役員小説です。

新年度最初の保護者会の役員決めで、
担任の先生の
『どなたか役員を引き受けて下さる方はいらっしゃいませんか~?』との呼び掛けに
ひたすら下を向いて沈黙を守る母親たち。
あのなんとも言えない息苦しい雰囲気を一度でも味わったことのある人なら
まして、沈黙に耐えきれず役員を引き受けてしまったことがある人なら
この小説は涙なくしては読めないはず。

小学一年生の息子の役員決めの席で
『私はフルタイムで仕事をしているので、役員なんかできません!』
とキッパリ言い放ってしまったがために
その場でクラス中の母親を敵に回してしまった主人公。

それから卒業までの6年間に起こった
彼女の汗と涙と笑いと戦いの物語です。

PTA活動をしながら、
『なんで?』 『どうして?』 『それ変じゃないの?』 と
当時私が感じていた(でも口に出せなかった)ことを
主人公の彼女はためらいもなくズバズバと相手にぶつけてくれます。
その爽快感と言ったら!

究極のボランティア活動であるはずのPTA。
それを強制してしまうっていうところに
そもそも無理があるわけで。。。

家庭環境も社会情勢もPTAが発足した当初とは大きく変化してしまった今、
未来の孫が(いれば、だけど)小学校に入学する頃には
PTAの活動も時代に合ったものに変わってくれていたらいいなぁと思うのでした。
超おすすめの一冊です。









3冊目・・・乃南 アサ 作 『地のはてから』 (上・下)
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もし今、毎日が生活に追われる苦しい日々だったとして
そこに国から
『別天地で暮らせばお金持ちになれますよ!』
『ちょっと頑張れば、すぐに土地が自分のものになれますよ』 と甘い言葉で誘われたなら
飛びついてしまう人は現代だって大勢いることだろう。

大正時代、そうやって国の言葉を信じ 「地の果て』 知床に開拓団として移り住んだ人たち。
当然そこは、楽園でも夢の土地でもあるはずがなく
そこにあるのは、道さえもない未開の土地と凍りつくような寒さと飢えばかりだったのです。

そんな運命を背負って生きて行く主人公の少女、 『とわ』の人生は
過酷でただただ辛いもののように思うのだけれど
彼女はただ悲しむのではなく、あきらめるのでもなく
いつも何物かに対して 『「馬鹿こぐでねえ!』 と怒りながら
今日一日を耐え抜いて生きていくのです。

貧しい土地、貧しい家に生まれてしまったことに対する怒りなのか
自分自身の運命を自分の手で掴みとれないことへの苛立ちなのか
彼女の怒りのもとはわからなくても
その怒りがたくましい生命力となって、読んでいるこちらへも
ドクドクと注ぎこまれてくるのでした。

少しだけ世の中が豊かになりはじめる頃で この小説は終わってしまうのですが
豊かになることを夢見て懸命に生きて来たとわが
もし今の世の中を見たらいったいどう思うのか・・・
その答えは同じ作者の『ニサッタ、ニサッタ』 を読むとわかります♪

あくせく働かなくても飢え死にすることはなく
温かい布団で眠れる毎日。
とわが夢見た生活を手に入れたはずなのに、
生きる希望を失い幸せになれない孫の姿を見て
とわは何を思ったのでしょうか。

ぜひ、『ニサッタ、ニサッタ』 『地の果てから』 続けて読んでみて下さい。
もちろん『地の果てから』 のみでも素晴らしい作品ですよ!
おすすめです♪








4冊目・・・桂 望実 作 『嫌な女』
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まさに、『嫌な女』 なのですよ
この本に登場する夏子は。

自分の欲望のためなら平気で人を騙し、
あわよくばお金をかすめ取ろうと日夜悪だくみばかり。

そんな彼女に、読んでいるこちらも
イライラさせられてばかりなのですが
読んでいるうちになんだか彼女の生き方が眩しく見えてくるのです。

人に迷惑をかけず、常識的といわれる行動をとり、
周りといざこざを起こさぬよう気をつけながら生きていうちに
だんだんと自分の存在さえも、あやふやに感じ
『自分の人生ってなんだったんだろう。。。』 と考え込んでいる人たち。

その傍らでこの夏子は ひたすら
『あたしの人生、こんなもんじゃ終わらない!』 とばかりに
自分の人生を自分の思うとおりにたくましく生きていくのです。
反省も後悔も微塵もせずに、
ひたすら欲望を追い求めて突き進んでいる夏子を
見習いたいとは思わないまでも
『人間らしい』 と感じてしまうのは私だけではないはず。

犯罪は絶対にいけないことだけれど、
夏子の様な生き方も、面白いんだろうなぁと思う(他人だったらね・・・(笑))
人間なんてどうしたって『良い』『悪い』・『正しい』『間違い』 かだけでは
分けられない生き物なのだから。

全ての年代の女性におすすめです♪









5冊目・・・奥田 英朗 作 『純平、考え直せ』
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主人公の純平君は21歳。
学生さんでも勤め人でも自営業者でもない彼の生業は
歌舞伎町をねぐらとするヤクザの下っ端。

その純平君、ある日親分から『鉄砲玉』 になることを命じられます。
(注;鉄砲玉=敵を殺すために、自ら手を下す役割の者)

今時、任侠の世界ってどうなのよ。。。
との思いは最後までぬぐい切れず。
親の愛情を受けずに育った純平君・・・と言う設定もあまりに陳腐(笑)

でも、ひょんなことからネットの掲示板で純平の存在を知った人たちが
本気で純平を心配し
『考え直せ!』 と呼びかける設定が面白かったです。

リアルに隣にヤクザがいたら近寄るのも避けてしまいそうだけれど
ネットの上でなら、本気で相手を救いたいと思う不思議なつながり・・・。
さて。。。純平君は最後に考え直すことができたのでしょうか?!
実は読み終わったワタシもその答えは知らないのでした(笑)









6冊目・・・萩原 浩 作 『砂の王国』 (上・下)
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①人を惹きつける、ずば抜けた容姿を持つが
他人とコミュニケーションが取れない男。

②聡明な頭脳と処世術を持つが
自分以外の人間を信じることができない男。

③相手の気持ちを読むこと、人の心をコントロールすることには長けているが
地道な努力ができない男。

この三人の男が、同じ公園に住むホームレスどうしとして出会い
世の中を見返してやろうと
ある計画を立て、実行にうつしていくのです。

題名からも分かる通り、
嘘の上に三人がでっちあげていくのは
まさに砂の上に建つマボロシの王国のようなもの。

次々と三人に騙されていく人たちの姿も
自分たちの嘘を嘘とも思わなくなっていく三人の姿も
実はTVや新聞をひらけば
毎日のように目に飛び込んでくるようなものばかり。

おとぎ話のようなストーリーなのに
妙にリアルに感じてしまうのは
私だけではないはずです。
長編ですが一気に読めてしまう面白さでした。
Commented by のんのんママ at 2011-10-02 23:13 x
「地の果てから」これは私も引き込まれました!
にゃんこさんの読書日記を読んで、また思い出して
感慨に浸りました♪
「砂の王国」これもおもしろかった!
荻原浩さんの本もハズレがないね~~!
私も、読んでてみょ~にリアルに思えてきました(笑)

私、にゃんこさんの読書日記で見た「ツリーハウス」
今日やっと借りられたよ~♪
楽しみです♪
Commented by nyanko4116 at 2011-10-03 16:52
>のんのんママさま
今朝読んだ新聞に、
乃南さんのインタビュー記事が載っていました。
(『地のはてから』で第6回「中央公論文芸賞」を受賞したそうです)
この小説で乃南さんは、
『明日はかならずやってくるから、
今日一日を何とか生き抜こう』というメッセージを伝えたかったと言っていました。

直球がもうビシビシと伝わってきましたよね。
次回作が待ち遠しいです。

『ツリーハウス』も、期せずして読後に同じ思いを抱きました。
世の中が、こういうメッセージを求めているのでしょうか。
それだけ今の世の中
困難が多いってことなのかもしれませんね。
Commented by ぴよ at 2011-10-03 19:07 x
うふふ、お母さま…。
「七人の敵がいる」の主人公・陽子さん、
実は「レイン・レイン・ボウ」に登場していたのですよ!
加納さんの作品は、そういうとこも気が抜けません。
(そして私はこういう母になりそうな予感がします。PTA苦労しそう~)
Commented by nyanko4116 at 2011-10-03 19:26
>ぴよさま
ひゃ~~~~そうなのね!
ちっとも、ち~~~っとも気づかなかったわ。
いくら推理小説家だからって
そんなところに謎を仕込まなくても(笑)
今回は推理と無縁な物語だったので
すっかり油断していました。
『レイン・レイン・ボウ』 もう一回借りてこなきゃね。

さてさて、PTAですが。。。
間違いなくあなたも一瞬で全員を敵に回しそうな・・・(笑)
PTAの世界は魑魅魍魎・酒池肉林(?!)
とにかく出なければ杭は打たれない。
ひたすら地下に潜伏すべし!
Commented by カビゴンパパ at 2011-10-05 23:08 x
 えっ、PTAは酒池肉林!?
だったらもっと出席したのに・・・
Commented by mamemama at 2011-10-06 21:29 x
PTA、私もヒラ役員ですが2回やりました。
やればそれなりに楽しいこともあったりするんですが
本心はやっぱりやりたくな~い。
特にあの役員決めの雰囲気が・・・ダメです。

「七人の敵がいる」、ぜひ読んでみたいです。
Commented by nyanko4116 at 2011-10-08 22:54
>カビゴンパパさま
効率&能率第一主義のあ~たには、絶対無理だわ(キッパリ)
Commented by nyanko4116 at 2011-10-08 22:57
>mamemamaさま
うんうん。
役員のお仕事を、
ちゃんと楽しんでできちゃう人もいるんですよね。
(ワタシには無理だったけど・・・)
それなりに心に余裕のできた今だったら
けっこうドンと来いで引き受けられるのに。。。
いや、やっぱ無理だわ!(笑)

『七人の敵がいる』面白いですよ~♪
ぜひ読んでみて下さい。
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by nyanko4116 | 2011-10-01 23:01 | 読書日記 | Comments(8)

今日も笑顔で♪


by にゃんこ
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