読書日記No.112

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ブーケのタイトルは 『秋の深い森』

7か月ぶりに、お花のレッスン再開しました。








余分な葉っぱを取りはぶき、長さを揃えた花を
一本一本丁寧に合わせながら
こんもりと丸いブーケを作っていきます。

3月11日、ブーケのレッスン中に起きた大震災。
その後、なかなかレッスンに復帰する気になれず
『そのうち、そのうち・・・』 と、ズルズル先延ばしになってしまっていました。

久しぶりのレッスンで、せっかく覚えたはずのブーケの作り方は
残念ながら ほぼ脳内から消滅してしまっていましたが
その分、花のパワーを体内にフル充電して帰って来ました。

家に帰ってからも、リビングに飾られたブーケを見ては
ひとりニコニコしています^^








それでは、本日の読書日記です♪


1冊目・・・斉藤 智裕 作 『KAGEROU』
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第5回ポプラ社小説大賞受賞作、言わずと知れた水嶋ヒロの小説デビュー作です。
話題になってすぐに図書館で予約をしたのですが、
今頃になってやっとまわってきました。
(約10カ月待ち・・・)

巷では色々と言われていたようですが、
先入観と雑念を振り払い
一小説として読んでみました。

結果・・・残念ながらやはり、
『ポプラ社小説大賞』 を受賞した作品とは思えませんでした。
作者が水嶋ヒロと知らずに選んだというのは
悲しいけれどウソではないかと。。。

ただ受賞したのが
『シナリオ大賞』 『携帯小説大賞』 とかだったとしたら
何の申し分もない作品だと思います。

ストーリーはとても面白いし
これくらいの内容で出版されている小説はゴマンとあります。
会話文が主体で進んで行く物語は
展開も面白いし、会話のリズムも内容もとてもこなれたものでした。

でもただの小説ではなく、文学賞をとるような作品ならば
そこから先がなければならないと思うのです。
ただ面白いストーリーを思いついたというだけでなく
読む者の心に訴えるもの、心を揺さぶるもの、深く余韻を残すものがなければ
『あ~、面白かった』 だけで読み捨てられてしまう週刊漫画と一緒です。
作者が伝えたかったという『命』 に関しては、残念ながら
私には伝わってきませんでした。

ただ初小説でここまで書ける作者が
才能のある人だということは確かだと思います。
それだけに『大賞』を受賞してしまったことが
気の毒でなりませんでした。







2作目・・・桂 望実 作 『恋愛検定』
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今の若い子たちを見ていると
なんだか私たちが若かった頃より
とても上手に恋愛をしているように思えます。

当時恋愛真っ最中だった私も含めた女子たちは
とにかく勉強より、仕事より、友情より何よりも恋愛が一番大切で
彼とうまくいったと言っては超ハイテンションで喜び
うまくいかなかったと言っては、この世の終わりのようなドヨドヨ状態となり・・・
生活の99%を恋愛に乗っ取られているように見えたものです。

でも今時の若い子は
自分の趣味も仕事も友達との付き合いもちゃんと楽しみつつ
恋愛もバランス良く楽しんでいるように見えるのです。
(もちろん恋愛まっしぐら!系の若い子もたくさんいるのでしょうが)
恋愛至上主義ではなく、
『恋愛もいいけど、もっと他にも楽しいことがあるし~』みたいな。

しかし、『恋愛検定』 の中で恋愛の神様は言うのです
『最近の若い者は恋愛がへたくそだ!』 と。

神様曰く、そもそも恋愛とは
相手のことを考えるだけで情緒不安定となり
なおかつ自分が自分でいられなくなるような不安感に襲われるものなのに
恋愛でドキドキするのががめんどくさいとか、
傷つくのがいやだから相手は二次元だけで充分、だとか
今はそんな若者ばっかりなんだそうだ。

なるほどね~。
草食系的恋愛ベタや二次元オタク的恋愛回避・・・
今は今でいろいろ難しい課題はあるようです。
恋愛ベタな若者も恋愛上手なスペシャリストも登場するこの本
なかなか面白かったです。








3作目・・・東野 圭吾 作 『麒麟の翼』
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『新参者』 『赤い指』 のドラマ化で一気に国民的人気を得た加賀刑事シリーズです。
今回も渋くてかっこいい加賀刑事(脳内ではゆるぎなく阿部寛変換)が大活躍!
それなりに謎解きも人間ドラマもあり
いつも通りグイグイと引きこまれてしまう文章力は素晴らしい。
とても面白かったのですが、
もし半年後、『麒麟の翼』ってどんな話だっけ?と聞かれても
きっと忘れてしまっているような気がする(笑)

一冊読み終わってちょうど面白い2時間ドラマ一本見終えたくらいの満足感でしょうか。
あ、でも 『麒麟の翼』はドラマではなくて映画になるみたいですね。
映画は原作を超えるのか~!?
ちょっと楽しみです♪








4作目・・・小川 洋子 作 『人質の朗読会』
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小川さんの書く文章は本当に美しいです。
今私の目の前にある、この何の変哲もないただのパソコンを
もし小川さんが
『それは色が白くて、形は四角くて・・・』 と文章にしたならば
私はそれを読んできっとうっとりとし
PCのことを思ってハラハラと涙を流すことでしょう(笑)
それくらい小川さんの文章は 私の脳に浄化作用をもたらしてくれるのです。

この小説もまた然り。
とびきり美しい文章でつづられているのは9つの短いお話です。

異国の地で反政府ゲリラの人質となった日本人ツアー客8人が
長い監禁生活の中で、
それぞれが物語を書き それを朗読し合うこと思いつきます。
そこで紡ぎ出されたのは
人生を振り返った時に真っ先に思い浮かんだ、宝物のような思い出たちでした。

どの物語もしみじみと優しく心を打ち
人質となった人たちの人柄をしのばせるのですが、
物語の最後につく短い作者のプロフィールは
たった一文なのに、物語とリンクし深い感動を与えてくれました。

おすすめです。ぜひ一緒に小川ワールドにはまりましょう!







5冊目・・・辻村 深月 作 『ツナグ』
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これも超おすすめの1冊です。
『死んでしまった人と一度だけ合わせてくれる使者(ツナグ)がいる』
そんな都市伝説のような出来事が本当にあったなら
誰か会いたい人がいますか?
(今のところ私にはいません)

大好きだったアイドル歌手、突然姿を消してしまった恋人、優しかったお母さん・・・
登場人物たちが会いたいと願う死者はそれぞれで
会いたい理由も実に様々。
どうしても会いたかった人に会えて
涙涙のハッピーエンドばかりかというとさにあらず。

そこは人の心の奥の奥を書かせたら天下一品の辻村さんですからね、
死者と会ってしまったがために
一生背負い続けなければならないような重荷を負ってしまう人もいるのです。

短い一つ一つのエピソードが
最後の章できれいにつながっていく様は
『お見事!』 と声をかけたくなるほどでした。
おススメです♪








6冊目・・・横関 大 作 『再会』
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第56回江戸川乱歩賞受賞作
これまたとても面白く読める一冊でした。
推理小説の王道を行くような展開で
素直に犯人探しが楽しめます。

スーパーの店長が殺され、凶器の拳銃が特定される。

その拳銃は幼なじみの4人が、小学生の時に校庭に埋めた
タイムカプセルの中に閉じ込めておいたはずのもの。

・・・なので、犯人はその幼なじみの4人の中の誰かであるはずなのだけれど
動機は全員にあり、みんながちょっとずつ怪しくて
いやいや、もしかしたら犯人はぜんぜん別の人なのか?!
なんて思いながら、一気に読んでしまいました。
受賞後第一作がもう出版されているようなので(グッバイ・ヒーロー)
こちらも楽しみです♪
Commented by mamemama at 2011-10-30 10:15 x
お花のレッスン復帰、おめでとうございます。
秋の森・・・。色づく山々、木々、木の実。
癒される色ですね。

この7ケ月(もう少しで8ケ月かあ)って、
長かったような、あっという間だったような・・・。

私は、ますます行動範囲が狭くなってます。
やむを得ない場合はしょうがなく出掛けますが
まず、どうにか歩いて帰れる範囲のお出掛けしか
しなくなっちゃった。

でも、にゃんこさんのブーケを見て、
t紅葉の山を見に行きたくなりました。
Commented by nyanko4116 at 2011-10-31 20:51
>mamemamaさま
この日のお出かけは妙な緊張感に包まれていました。
使い捨てカイロ、カロリーメイト、、ラジオ、携帯の充電器
・・・などなどをカバンに詰め込み
万全の態勢で出かけたはずが
緊張しすぎて、携帯電話だの財布だの
肝心のものを家に忘れてしまいました(笑)

これから紅葉シーズンですね。
お出かけしたいけど、遠くにいきたくない気持ち
なんとなくわかります。
『犬を家に残して出かけるのが怖くなった』って言う人も
いっぱいいるしね。
Commented by のんのんママ at 2011-11-01 15:03 x
そうだったね。
前回のお花のレッスンの日に大地震に遭われたんだよね。
↑のコメント見てつい笑っちゃった。
使い捨てカイロやらカロリーメイトやら持って出かけたんだね(笑)
でもわかる!つい気合入ちゃうよね~!
それらの物たちの出番がなくて何よりでした!

「麒麟の翼」読み終わったんですね。
うん。たしかにおもしろかったけど
東野さんの本だと思うと、やけに期待が大きすぎて
満足するハードルが高いというか(笑)
加賀恭一郎=安陪ちゃんに変換(笑)
私も一緒!(笑)
ちなみに、ガリレオ=福山です(爆)
先日、今回の新刊3冊目「マスカレードホテル」読み終えました。
東野さんいわく、一番良い出来らしいけどね。
たしかにおもしろかったけど、
話がややこしすぎて(笑)
今から宮部みゆきさんの新刊「おまえさん」を貰いに
図書館行ってきます♪
Commented by nyanko4116 at 2011-11-05 23:23
>のんのんママさま
震災後何度も新宿には出かけていたのですが、
当日いたデパートにはなかなか足が向かず
こんなに時間がたってしまいました。
教室の方たちに
『待ってましたよ~』と言っていただき
うれし恥ずかし状態でしたわ。

寒かったあの日、コンビニからはあっと言う間に食べ物が消え
携帯は充電切れになり・・・という記憶が
私にあれもこれもと荷物を詰めさせたのでした(笑)
次回からは身軽に出かけられることでしょう。

なんか、『麒麟の翼』の加賀刑事
シリーズ最初の頃と微妙にキャラが変わって
阿部ちゃんぽくなってないですか?
ガリレオもドラマ化後キャラがすっかり福山君になっちゃったし(笑)
東野君、サービス精神が豊富なのか
はたまた映像に影響されやすい方なのか。。。

『マスカレード・・・』読んだんですね!
そうですか、ややこしい(笑)
確かに期待値が高い分、ハードルは高くなっちゃってますからねぇ。

『おまえさん』私も予約中です♪
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by nyanko4116 | 2011-10-30 00:15 | 読書日記 | Comments(4)

今日も笑顔で♪


by にゃんこ
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