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読書日記No.116

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奇跡だ。
ぴよちゃんの部屋の床が見える!









お目にかかるのは何年ぶりでしょう・・・ぴよちゃんの部屋の床(涙)
にゃんこのココロ読者の皆様には
すっかりお馴染となったぴよちゃんの汚部屋ネタでございましたが、
昨年大晦日の日にとうとう我慢しきれなくなり
ワタクシ5年ぶりに片付けてしまいました( -.-) =зハー

今年二度目の年女を迎える娘の部屋を片付けたなんて
恥ずかしくて人様にはとても言えません (書けるけど)

でもね、今回おや?っと思ったのは
片付けから半月以上たった今日になっても
この状態がキープされているのです。

もしかしてもしかして・・・
ひよこの頭に少~しトサカがはえてきたのか?!
母は期待に胸をときめかせているところです。





では、今年最初の読書日記です♪




1冊目・・・吉田 修一 作 『平成猿蟹合戦図』
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映画化もされ大ヒットし小説 『悪人』で
本当の悪とは、悪人とは何なのかを
読者に深く考えさせた吉田さん。
今回も人の善悪、罪と罰ということを描いているのですが
読んだ後心が重苦しくなるようだった『悪人』 とは違い
こちらはとことん軽やか且つ爽やかで、
テンポよく物語が進んで行きます。

さて、猿蟹合戦といえば、
ずるがしこいサルに騙されて死んでしまったカニの仇をとろうと
子どものカニたちが仲間と協力して
猿をやっつけるお話。
この小説も最終的には子どもが親の仇をとろうとする話なのだけれど
話の最初から、
登場人物がみなひと癖もふた癖もあって
『こいつが悪人か?』 と思って読んでいると
もっと悪人が現れ、
『ではこいつが悪人か?』 と思っていると
もっともっと悪人が現れ・・・といったふうで、
最初に出てきて 人を殺してしまった人なんか
もはや最後には善人にさえ思えて来るくらい(笑)
最後はスカッと気持ち良く終わります。
面白いですよ♪







2冊目・・・パトリック マクドネル作 『どうぶつがすき』
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人間だけが持つとされてきた道具を使う能力を
実はチンパンジーも持っているということを初めて発見した
人類学者のジェーン・グドール博士。
このお話は、ジェーン博士の子どもの頃の物語です。

子どもの頃からチンパンジーが大好きで、
いつもチンパンジーのぬいぐるみを持ち歩いていた
幼い頃のジェーン。
ジェーンは大きくなったらチンパンジーの住むアフリカへ行くこと
いつもを夢見ていました。

好きなことがあって夢を持つということの幸せが
ストレートに伝わってくる絵本です。
チンパンジーと一緒に写真に写っているジェニーの姿からは
ずっと抱いていた夢を叶えた人の幸福感が
ひしと伝わってきます。
お金なんかでは決して買えない素敵なもの。
そんなものがこの世には確かにあるのだということを
たくさんの子どもたちに(もちろん大人にも)知ってもらうため
この本を全ての人におすすめします♪








3冊目・・・沼田 まほかる 作 『ユリゴコロ』
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面白かったです♪
面白いのと、先を読まないと心配で眠れないのとで
一気に読んでしまいました。

ドッグカフェを経営する主人公はある日 実家の押し入れの中から
奇妙な大学ノートを見つけます。
何気なく読んだそのノートは
過去に犯してきた殺人の様子が克明に書き記されたものでした。
いったいノートを書いたのは誰なのか?
自分の父か母かどちらかが殺人鬼だったのか?
主人公は恐怖を感じながらも
長い間家族に隠されていた闇の謎を辿っていくのです。

怖い怖いといいながらも
読む手が止められず最後までたどり着くと
そこには意外にも温かい結末が待っています。
結構悲惨な物語なんですけどね(笑)
この読後感はちょっと不思議です。
これまたおすすめ♪








4冊目・・・小手鞠 るい 作 『望月青果店』
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母と娘。
何よりも固い愛情で結ばれている・・・という親子も確かにいるのでしょうが、
母との関係に悩む娘のほうが、世の中にはずっとずっと多いのです。
なぜ自分の娘だと言うだけで
そんなにもひどい言葉をなげつけるのか、
どうして娘を傷つけていることにまるで気がつかないのか。。。
主人公の鈴子は母と母のいる故郷 岡山を嫌い
遠く離れたアメリカで夫と暮らしています。

子どものころから無神経な母親に傷つけられてきた日々を振り返る鈴子。
けれども最後に鈴子は気づくのです。
母親を許せないという気持ちが
これまでの人生の原動力になっていたことを。

大人になっても、母からの呪縛から抜け出せない人
何歳になっても母にとってのいい子でいることを止められない人
そんな人が大勢いる中で
彼女は母と戦うことで自分が思い描く自分の人生を
しっかりと歩くことができたのです。

そしてどんな形であれ母に娘への愛情がある限り、
娘は母親を許してしまうしかないのでしょう。
おそらく男性には理解不能なんだろうなぁ~この物語(笑)








5冊目・・・穂高 明 作 『これからの誕生日』
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視聴率40%を超え大ヒットとなったTVドラマ『家政婦のミタ』
主人公のミタさんは家族を死なせてしまったことに責任を感じ
もう二度と笑わないと心に決めてロボットのように生きていました。

この物語の主人公である女子高生もまた
バス事故で友人と先生を亡くし
たった一人生き残ってしまったことに罪悪感を抱いていました。
『助かってよかったね』という何気ないひとことにまで傷ついてしまう彼女は
『自分はもう二度と笑ってはいけない、それどころか生きていてもいいのか?』と
悩み続けるのです。

この物語を読んで、
大切な人を亡くし悲しみ苦しんでいる人の前では
元気を出してね・・・という当たり前の一言でさえ
相手を苦しめる言葉になりうるのだということを知り
今までの自分の言動を振り返って
冷や汗が出る思いでした。
本当に苦しい中にいる人を
簡単に励ませる言葉なんてあるわけがないのだから、
周りの者はただそっとその悲しみを
できる限り自分のこととして思いやるしかないのかもしれません。

たとえ立ち直ることはできなくても
またいつか笑える日が来ることを信じて
生きて行こうとする主人公の姿に
救われた思いがしました。








6冊目・・・勝山 海百合 作 『さざなみの国』
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とても不思議な物語でした。
古代の中国を舞台に、不思議な力を持つ少年が
滅びかけた村を救うために旅に出るお話。

思えば本ばかり読んでいた子どもの頃、
知らない国の物語に夢中になって
主人公と一緒にハラハラドキドキしたり冒険の旅に出たり。
その頃のワクワクした気持ちを
本当に久しぶりに思い出していました。

読み終わってストーリーだけを思い出してみると、
何の救いも解決も結論もない(笑)
せっかく登場する個性的な人物も
残念ながら活かしきれていないちょっと残念な物語なのですが
そんなことを吹き飛ばしてしまうような不思議な魅力のある本でした。
第23回日本ファンタジーノベル大賞受賞作品です。
Commented by のんのんママ at 2012-01-19 16:41 x
奥さん!事件ですっ!
ぴよちゃんのお部屋、床がピカピカに光ってますよ~~!(笑)
うちのY君の部屋もヒドイもんですよ。
パパは「怖くてあいつの部屋は見られない」
といつも言ってるよ(笑)
ぴよちゃん、この美しさをいつまで保てるか
ひじょ~に興味あるところです(笑)

またたくさん読みましたね~!
「平成猿かに合戦」
あの吉田修一さんの本なのね!
なんかよくわからんタイトルだけど
にゃんこさんの読書日記読んで、
たまらなく読みたくなりました♪
さっそく図書館行って来ます!
「ユリココロ」これまたおもしろそ~~♪
にゃんこさん、いつも良い情報をありがと~~
Commented by nyanko4116 at 2012-01-20 18:23
>のんのんママさま
そう!
これはもう我が家的には大事件であります。
ぴよちゃんの部屋の床が見えてるなんて!
これで我が家の魔窟は
カビゴンパパの机周辺のみとなりました。
今月中にきれいに片づけない場合
ワタシが片付ける(=全部捨てちゃう)と
近日中に通達する予定です。

今回の中でおすすめするとしたら
まさにその2冊です。
どっちも面白いですよ♪

読んでも読んでも次々と読みたい本が出てきてくれて
これは本当に幸せなことだなぁと思うのです^^
Commented by mamemama at 2012-01-20 21:01 x
にゃんこさんのおうちは、バッチイ(失礼!)のは
パパさんの机周辺だけになったんですね、いいなあ。

我が家では、掃除をする人間は私しかいないので、
その私が掃除しなくなった今、うちの中はヒドイもんです。

犬が掃除機を怖がるから、ほとんど掃除機を使わなくなって
年がら年中犬の毛は抜け、ほわほわと舞いあがり
一緒に寝てるから、こっちも体じゅう毛だらけになり
家の中での犬の排泄行為にもいつの間にか慣れ・・・、
キレイな家は諦めました。

ま~、バッチくても犬と一緒にいられるほうが
何倍も嬉しいからいいんです(掃除しない言い訳!?)。

にゃんこさん、遅くなりましたが、
今年もよろしくお願いします。






Commented by nyanko4116 at 2012-01-22 18:21
>mamemamaさま
そうです!
とうとうパパの書斎コーナーが
最後の魔窟となりました
(あくまでも見えるところでは・・・)

しかも来月になったら
机の上に放置されたものを
片っぱしから捨てていいと
言質をとりました。
捨て魔のワタクシ
2月になるのが楽しみでなりません。
( ̄ー ̄)ノ" ゜ ポイッ♪

ワンコが我が家にやって来て以来
私も暮らしの基準というものが
大幅に変わりました。
生き物と暮らす以上
完璧な清潔さを求めるなんて
絶対に無理なわけで
代わりに手に入った幸せの大きさを考えたら
そんなもんど~でもよくなりました(笑)

こちらこそ、
今年もよろしくお願いします^^♪
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by nyanko4116 | 2012-01-18 21:12 | 読書日記 | Comments(4)

今日も笑顔で♪


by にゃんこ