読書日記No.120

f0065768_1563729.jpg

東野圭吾の小説で
一躍有名になった日本橋の『麒麟の翼』

飛べないはずの麒麟に翼をつけたのは
『この地から、たくさんの日本人が羽ばたいていけるように』 という
願いからなんだとか。。。









それなのに、
上から高速道路でフタしてどうする o( ̄▽ ̄メ )。。。


f0065768_15221219.jpg


飛び立とうとした日本人が、高速道路にぶつかって
ボタボタと落ちてきそうじゃないか。

きれいな橋なのにね
実に残念。






では、本日の読書日記です♪


1冊目・・・石田  衣良 作 『明日のマーチ』
f0065768_2315423.jpg

読んでいる間中、頭の中を
いきものがかりの『歩いていこう』がBGMとして流れていました。
(この小説が映画化したら、主題歌はこれで決まり♪)

突然工場を首になってしまった派遣社員の若者四人。
特別な理由や目的のないまま
工場のあった山形県鶴岡市から徒歩で東京を目指し歩き始めます。

青い青い夏の空の下、
黙々とただ歩き続ける四人の若者たち。
歩いて、腹が減ったら食べて、疲れたら寝る。
そんなシンプルな毎日は若者たちが抱え込んでいた余分なあれこれを
あっという間に削ぎ落してしまいました。

ただ歩くことに、きっと理由なんていらないのでしょう。
大地を踏みしめて歩くこと。
そこから人間が身体で感じ取ることは、頭でいくら考えたってきっとわからない。

徒歩5分のコンビニでさえ
迷わず車で出かけてしまう今の生活を
本気で改めようと思えた一冊でした♪










2冊目・・・柚木 麻子作 『あまからカルテット』
f0065768_2331648.jpg

表紙の雰囲気からして甘々の小説か?・・・と思いきや
なかなかどうして、大親友の女四人
それぞれの人生の苦みも辛さもしっかりと甘味の中に混ぜ込んでありました。
まさにタイトル通りの『あまからカルテット』です。

人に頼ることがヘタなバリバリキャリアウーマンの編集者、薫子
おっとりとしたお嬢様気質のピアノ教師、咲子
美人で若干気の強いカリスマ美容部員の満里子
平凡な専業主婦だけど料理の腕はプロ並みな由香子

それぞれ料理が絡んだちょっとしたミステリーを
四人の力で解決していく連作短編集です。

どんなに仲が良い親友同士であっても、
誰かに寄りかかるのではなく、ひとりでしっかりと生きること
その上で一人で解決できない時には遠慮なく『助けて』といえること。
その両方をしっかりと理解できている大人の友情は
やっぱりいいなぁと思います。

若い頃は、『女ってめんどくさくってイヤ!』とか思ったこともありましたが
アラフォーもいい加減過ぎてくると
やっぱり女同士って楽しい!!と心から思えるのよねぇ♪








3冊目・・・有川 浩 『県庁おもてなし課』
f0065768_2373462.jpg

高知県の県庁に実際にあるという『おもてなし課』
その課が発足してからのグダグダな日々を
県庁のお役人気質を存分に皮肉りつつ(笑)
楽しい物語になっています。

あまりにもリアルな小説の内容に、
『いったいどこまでが本当の話なんだ?!』と一気に高知県に対する興味が
沸き起こってきました。

そして巻末には、まるでこの疑問に答えるかのように
実際のおもてなし課の職員さんたちと作者の有川さんのインタビューが掲載されています。
これがまた面白い!
『あ~、この部分実話だったんだ~!』と、答え合わせができますよ♪








4冊目・・・百田 尚樹 作 『永遠のゼロ』
f0065768_23115076.jpg

戦争中、特攻隊員として命を落とした一人の男。
『臆病者』と罵られても、生きて帰ることを誰よりも望んでいたはずの男が
なぜ特攻などに志願したのか。。。
第二次世界大戦末期、南方での熾烈を極めた戦いの足跡を
男の孫に当たる主人公が辿っていきます。
物語だと解っていても
人の命をゴミ同然の扱いしか出来なかった
当時の日本軍に、怒りのあまり涙が落ちました。

カビゴンパパはこの本を読んだ後
突然のダイエット宣言をしました。
『特攻で死んでいった人たちに、あまりにも申し訳ない』という
なんとなくわかりそうでわからない理由です。
たぶんこの物語に感銘を受けたことに対する
パパなりの表現なのだと思いますが。。。
(もちろんダイエットは三日も待たずに挫折しました)

長くて詳細な戦いの描写が続き
若干ウツウツとしてきますが、
物語の終わり方が圧巻です。
興味のある方はぜひ♪








5冊目・・・・奥田 英朗 作 『我が家の問題』
f0065768_22171071.jpg

借金、暴力、不倫、
家族を巡る問題は色々あるのだろうけれど
ほとんどの家庭で問題になっているのは
そんなドラマチック(?)な問題ではなくて
もっとささやかな(でも本人たちにしてみたら大問題な!)出来事だったりするはず。

両親の仲が悪い事に胸を痛める子ども達、
夫が会社でお荷物になっているのでは?と悩む妻、
ご近所さんから孤立してしまった妻を 一生懸命励まそうとする夫、
6つの短編の主人公たちは
家庭内で起きたささやかな異変をキャッチして
それぞれ家族のために立ち向かっていきます。
その優しくて健気な心意気が
読んでいてジンワリと心に沁みてくるのです。
家族っていいな。
そんな風に素直に思える一冊でした。
おすすめです♪








6冊目・・・乾 ルカ 作 『ばくリや』
f0065768_22271862.jpg

中を読むまで、ずっと『ぱくりや』と言う名の本だと思っていました。
(泥棒さんが主人公なのかと・・・)
『ばくる』とは、交換するという意味のどこかの方言なんだそうで
『ばくりや』とは『とりかえっこしてくれる』店なのです。

で、何を交換してくれる店かと言いますと。。。
ズバリ『あなたの要らない能力と他の誰かの要らない能力』を取り買えてくれるのです。

な~んだ、ファンタジーかと思いきや、
この物語、かなりブラックだったりします。
自分が生まれ持った才能や個性を活かしきれず
放り出してしまおうとする人に
そう簡単に幸せな人生は巡ってこないようです。
なかなかおもしろいですよ♪
おすすめ。
Commented by たか at 2012-04-19 20:48 x
「読書週間」って感じですね。
私はずっと体育会系で、小さい頃から
読書は嫌いだったのですが、大人になってから
色んなジャンルの本を読むようになりました。
本って、人の心を成長させますよね。
小説を読んだ後、その主人公に影響されて、
例えば「自分も何かやらなきゃ!」と
思う時もしばしばあります。

が、なかなか行動に移せませんが・・・
Commented by のんのんママ at 2012-04-19 23:18 x
麒麟の翼~~!!
これが本物の日本橋の麒麟像なのね~~~!
これ、生で見て見てみたかったのよ♪
上から高速道路がっ!?
麒麟さんは飛びたてるのかな!?

読書日記♪
今回もいろいろ教えてくれてありがと~~
私ね、今、「犬部」ってのを読んでます。
北里大学の獣医学部の学生が立ちあげた部で
学生さんたちが自分の時間・お金・生活・・を
すべてつぎ込んで、捨てられたり虐待されたりした動物を
保護して躾けして新しい飼い主を探す活動をしているドキュメンタリーです。
にゃんこさんはもうご存じかな。
ただかわいそうで大変だというお話しじゃなく、
学生さんの頑張りや、動物愛護の限界や葛藤に思い悩む姿を
真摯に、そして明るく記してある本です。
こういう学生さんたちが獣医師になって
活躍してくれたら、ほんとに頼もしいな~と思える
本です。
図書館で借りたんだけど、文庫が出たみたいなので
購入しようかと思ってるの♪
Commented by nyanko4116 at 2012-04-20 23:37
>たかさま
私はたかさんと正反対で
小さい頃からずっと
部屋のすみっこで本ばかり読んでいる子でした。
現実と物語の境界があやふやなまま過ごした日々は
今思えばとても幸せな時間だったなと思います。
そして、
今でもちゃんと地に足がついてないと言われるのは
当時の名残かと(笑)

自分では一生かかっても行けないような場所や
経験できないことを疑似体験できるのは
読書の醍醐味ですね♪

たとえすぐに行動に移さなくても
本を読んで感じたことは
どこかでこれからの自分を
形作っていくものだと思います^^
Commented by nyanko4116 at 2012-04-20 23:44
>のんのんママさま
日本橋の麒麟さん、ちょっと怖いよね。
見た瞬間、『あっ・・・DEATH NOTE だ!!』。。と(笑)

高速道路の設計者は
何を思ってこの橋にフタをしたんでしょうねぇ。
日本橋、本当にきれいな橋なのに。

『犬部』教えてくれてありがとう♪
さっそく図書館で予約しました。
順番待ちがなかったのですぐ手元に届きそうです^^

ボランティアで犬の保護活動、
大変そうなお話だけど
『明るく!』っていうのがいいよね。
早く読みたいな♪
名前
URL
画像認証
削除用パスワード
by nyanko4116 | 2012-04-19 15:40 | 読書日記 | Comments(4)

今日も笑顔で♪


by にゃんこ
プロフィールを見る