読書日記No.124

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夕陽に輝く、Aビールの本社ビル。
側面にはスカイツリーが写り込んでいるのだった。。。








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今回初めて知ったのですが
ビルの横にある有名なモニュメント(通称ウ〇コ)、
なんとこれ、ウ〇コではなく(当たり前だ)
炎なんだとか。
見えないですよね~、炎になんか。

本当は縦に設置して聖火台になるはずだったのが
耐震基準だか高さ制限だか・・・何かの都合で
横に設置せざるをえなかったそうです。

ちなみにビル本体の方は
ビールジョッキをイメージしていて
屋根の部分が白い泡なんだとか。
たしかに夕陽をあびて琥珀色に光る壁面は
ビールっぽいですよね。





さてさて今回の読書日記、
どういうわけか図書館から届いた本が
女性の心の裏側を覗いたようなものばかりでした。
いったいなんの巡り合わせでしょう。。。
ま、面白かったからいいんですが。





1冊目・・・辻村 深月 作 『鍵のない夢を見る』
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第147回直木賞受賞作品です

女性の心の闇を暗~いトーンで照らし出したような
短編が5編。

泥棒、放火、誘拐、殺人、虐待
5の物語はどれもが
どこにでもある地方都市の、
どこにでもいる普通の女性が起こしてしまう罪のお話です。
『女性の心の闇』・・・と書きましたが
簡単に言ってしまえば、誰の心の中にも潜んでいる
ドス黒い部分を目の前に突きつけられているような感じでしょうか。
読み終わった後味は、いいか悪いかと言えば非常に悪い(笑)
それでも先へ先へと読ませてしまう文章力と構成力はさすが辻村さん。
女性限定でおすすめです。








2冊目・・・湊 かなえ 作 『花の鎖』
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いい作品でした。
性格も境遇もまったく違う三人の女性が主人公。
一見なんのつながりもなかった三人の物語が
最後にはきれいに一つの花の鎖でつながれます。

どんな時代に生まれても
どんな環境に育っても
優しく強く生きていく女性の姿は胸を打ちます。
湊さんの作品にお馴染の『毒』は影をひそめていますが
それでも充分読み応えのある作品でした。
これまた女性におすすめの一冊です。











3冊目・・・マツコ・デラックス 著 『世迷いごと』

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一度見たら絶対忘れられないインパクトの持ち主、
『マツコ・デラックス』
ズバズバと歯に衣着せね物言いが人気の彼女(彼?)ですが、
TVを見ていて、ものすごく周りに気を使っているように見えてしまうのは
私だけでしょうか。
相手が自分に何を期待しているのか
ものすごく敏感に察知して
相手が望んだとおりの反応をしてますよね。

で、そんな彼女(彼?!)が芸能界のあんな人やこんな人を
ぶった切る・・・というコンセプトの本なのですが
中身は非常に微妙です。
マツコ自身が書いたものではなく
マツコがしゃべったものをライターが書き起こすという
口述筆記(?)のような本なのですが
文章がものすごくヘタ(笑)
どう贔屓目に見てもライターさんの実力不足が明白です。

あ、でも人気女優の黒○瞳に感じていた違和感の原因が
この本を読んで、『なるほど~』と納得できました。
マツコの人を見る眼力は
この本の出来不出来には関係なく
確かなんだろうなと思います。








4冊目・・・井上 荒野 作 『結婚』
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カビゴンパパが、
『なんだ、このドヨドヨとした内容の本は!!』 と
読み始めて数ページで放りだしたこちらの本(笑)

題名は『結婚』ですが、中身は結婚詐欺のお話です。
物語のいたるところに嘘が散りばめられ、
正直な人間がどこにもいないという・・・(笑)
詐欺を働く男でさえ、妻に騙されていたりします。

井上さんのお父様(井上光晴・作家)が昔
同名の『結婚』というタイトルでやはり結婚詐欺の物語を
お書きになっているそうで
お父様へのオマージュでもある作品なんだそうです。

単純に騙すほうが悪くて騙される方が可哀想・・・と言い切れないところが
さすが荒野さん。
詐欺だと薄々気づいていても
騙されたがった女性もいれば、
詐欺の証拠を突きつけられてもなお
詐欺師の事を愛している女性もいる。

自分が一番言ってほしい言葉を
優しさというオブラートに包んでスルリと差しだされた時
女子というのはかくも簡単に騙されて・・・いや騙されていると知りつつ
信じてしまうものなのでしょうか。
切ない物語です。








5冊目・・・『きなりの雲』 石田 千

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40歳を過ぎて、大失恋をしてしまった主人公 『さみ子』。
悲しさのあまりさみ子は、
食べることも外出することも仕事さえもできなくなってしまいます。
40過ぎてからの本気の失恋だなんて、
辛いだろうな~。。。

でもこの物語は、失恋の悲しいお話ではありません。
失恋から半年後、
地中にもぐっていた植物の種が芽を出し
水や太陽の光を吸収してグングン育っていくように
彼女の心と体も健やかに再生をはじめるのです。

彼女の職業は編み物作家。
物語の中で彼女は毛糸を手に様々な作品を編みだします。
その様子がうっとりするほど素敵で、
この暑い中、毛糸でセーターでも編みたい衝動にかられました。
物を形作っていく作業というのは
いつの時代も優しく人の心を癒してくれるんですよね。
涼しくなったら、私も生成り色の糸を買いに行こう♪









6冊目・・・桜木 紫乃 作 『起終点駅 ターミナル』

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100人の人がいれば100通りの人生があって
その終わり方も人それぞれのはず。

眼の前で不倫相手に自殺された人、
取り返しのつかない罪を犯してしまった人、
家族を捨て、行方不明になってしまった人、
そんな人生を送って来た人たちにやってくる最期は
切なくてやるせないものであるけれど
それぞれにふさわしいと思える人生の終わらせ方でした。

そして、新しい人生を歩もうと一歩を踏み出せば
いつでもそこが人生の新たな出発点になる。
人の最後を見つめながらも
読後は、今生きているということを
とてもリアルに感じさせてくれる物語でした。

人生何が起きたって、
終わりが来るその時までは
歩き続けて行くしかないのだから。
Commented by のんのんママ at 2012-09-14 22:26 x
このビルのモニュメント、お友達のブログにもたびたび出てきます。
「う●こビル」って(爆)
そのブログでは「う●こ」しか写ってないんだけど(笑)
キラキラ光るビル、きれいね~~~!
スカイツリーが映ってるなんてすばらしい♪
「う●こビル」(笑) こんなキレイなビルだったのね(爆)

今回の読書日記、オンナ・オンナだったんだね(笑)
辻村さんの本、いまや図書館には一冊も在庫がなくなってて
リクエストもどの本をすればよいのかわからず、
とりあえずこの直木賞の本を書いてきました(笑)

ところで、宮部みゆきさんの新刊ですが(ソロモンの偽証)
3部作でしょ。
今出てるのは「第一部・事件」だけど
リクエストはどのようにしたらいいのか悩み中。
きっと待つ期間が長すぎるだろうから
「一部」から「二部」「三部」と、スムーズに借りられるのか不安だわ・・・
買えばいいんだけど、お高くつくわ・・・
Commented by nyanko4116 at 2012-09-15 00:14
>のんのんママさま
友人から聞いたお話。
タクシーに乗って、
『Aビールの本社ビルお願いします』と言っても
運転手さんがわからなかったので
『う〇こビルです!』と言ったら
一発でわかったそうです(笑)

それにしたって、
なんでこのモニュメントのデザインが出来た時点で
誰か止めなかったんでしょうねぇ。。。

辻村さんの本でおすすめは
『ツナグ』『本日は大安なり』あたりでしょうか。
初期の作品『凍りのくじら』『ぼくのメジャースプーン』も
評判がいいですよ♪

宮部さんの新作、大作ですよね!!
すごく楽しみです。
近所の図書館、ものすごく新作の回転が悪いので
三冊読み終わるのに5年くらいかかるかも(笑)
そう・・・文句があるなら買えばいいんだけどね~(笑)
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by nyanko4116 | 2012-09-14 15:17 | 読書日記 | Comments(2)

今日も笑顔で♪


by にゃんこ
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