読書日記No.48

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家の中で一番涼しい場所は、ろくチンがいるところ。
エアコンが苦手なろくチンは自然の風が通る場所を見つけるのが上手です。
でも・・・今日は玄関ですか?
まぁいいや。にゃんこもここで本を読もう。





一冊目、アリ・ジャン著『母さん、ぼくは生きてます』
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ウッキー君の夏休みの読書感想文に、何かいい本はないかと探していて
(放っておくと、毎年ハリーポッターシリーズになる)
見つけた本です。

タリバンにより迫害を受けたアフガニスタンに住む19歳の少年が、
命からがら祖国を脱出し、ひとり日本にたどり着きます。
日本に来たのは母親に
『日本は美しい国。みんな優しい人ばかり。お前だけでも生き延びて、日本で勉強をしなさい』
と言われたから。
その言葉を信じやってきた彼を待っていたのは、不法入国による逮捕・国外退去命令でした。

なぜ難民が生まれるのか、日本に来た難民を政府はどのように扱っているのか
夏休みに親子でぜひ読んでみてください。
(この本の挿絵は、すべてアフガニスタン難民の子ども達が描いたものです)



二冊目、新堂冬樹 著 『砂漠の薔薇』
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小説のモデルとなっているのは、文京区音羽でおきた『幼女殺害事件』
いわゆる『お受験殺人』です。
当時『心の闇』という言葉がずいぶんクローズアップされました。

あの事件では、一見コマダム風の被害者の母親より
いかにも地味でまじめそうな、殺人を犯した母親の方に同情が寄せられるという
不思議な現象が起きました。
二人の姿を見ただけで、その人間関係を判断するなんてムチャクチャだし
罪もない子どもを手にかけるなど、絶対に許される事ではありません。

それでも、子育て中の閉鎖された小さな社会の中で、
子どもを巻き込んで築かれている人間関係の息苦しさを経験した事がある母達の心が
勝手に同情してしまったのでしょう。

あの当時『裕福な暮らしをうらやんで』とか『被害者に嫉妬して』とか
おそらく的外れなコメントをしていたワイドショーの男性コメンテーターたちがいましたが
残念ながらこの本も、犯人の『心の闇』をコンプレックスとかお受験のライバル心
などで終わらせてしまっているため、説得力がなく後味の悪さだけが残ってしまいます。
語り口が面白かっただけにちょっと残念でした。



三冊目、中丸美繪『君に書かずにはいられない~ひとりの女性に届いた四百通の恋文』
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65歳で亡くなった元三菱化成会長・篠島秀雄が
後の妻となる17歳の春枝にあてた現存する400通の恋文。

二人の間に交わされた手紙を読み、
奇跡のような二人の純愛に涙がこぼれて仕方がありませんでした。
未亡人となった妻は、90歳を過ぎた今も
毎日夫からの手紙を読み返し、夫の魂と会話をしていると言う。
夫の骨は今も納骨されずに常に妻の手元にあり、
妻が亡くなったら二人の骨を混ぜ、墓に入れることになっているらしい。

一人の人を一生かけて愛すると言う事の意義を
この400通の手紙は教えてくれました。
最近読んだどんな小説より映画より、胸に迫るノンフィクション小説でした。



四冊目、江国香織著 『間宮兄弟』
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前に見た映画の原作本です。
映画の中の兄弟が、あまりにコミカルでおかしくて
『これ本当に原作は江国さんなのか?!』と、ちょっと不思議に思っていました。

やはり小説の中の間宮兄弟は、江国ワールドの住人らしく
とても気持ちのいい人たちでした。
映画の中より、もっといい人で ずっとナイーブで ちょっとキモイ二人。
二人が暮らす幸福な毎日の感じが、シミジミと伝わってきました。

人に好かれようとか、皆に合わせようとか、異性にもてたいとか
そんな欲をみんな捨て(あるいは捨てたフリをして)
自分が大切にしたいもの、大切にしたい時間・空間に囲まれて暮らす二人の日常、
面白いですよ!!
(そんな暮らしを送る人を、世間ではやはりオタクと呼ぶのだろうか・・・)



五冊目、村上春樹 著 『アフター・ダーク』
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久々に”春樹ワールド”を堪能しました。
最近”春樹風”の作品が増えているけれど、
やっぱり本家は一味違う!

人々が眠りに付く頃に始まる物語は、
街が目覚める頃に終わります。
短く限られた時間に、都会の片隅で起こるひそやかな出来事。
安心して村上ワールドに浸れる、優しくて胸キュンのストーリーです。
Commented by のんのんママ at 2006-08-07 23:42 x
よっ!読書日記!!
毎回、にゃんこさんはいろんなジャンルの本を読まれてますねー。
この中で「砂漠の薔薇」は読みました。
文京区の事件の時も思ったんだけど
母親が殺人犯になって、その子がこれからの長い人生を
どんなに辛い思いで生きていかなくてはならないのか
どうして、思い至れなかったのかな・・・
読みながら色々考えてしまいました。
今、みっちょは劇団ひとりの「陰日向に咲く」を読み始めたばかり。
すごい評判で、図書館でリクエストして、やっと順番が来ました。
なんと、3ヶ月まったよ!
読み始めたけど、今のところ良さは不明です(笑)
それと!にゃんこさんちのお玄関!
なんて美しいのですか!
ホコリもドロもチリもな~んも落ちてない!
ここにお布団敷いても問題なさそう~(笑)
Commented by ma-ko at 2006-08-08 01:37 x
お!久々に多方面からの読書!すごすぎ!!

ろくチン!!いいところしってましたね。
Commented by nyanko4116 at 2006-08-08 17:19
>のんのんママさま
『砂漠の薔薇』ホントやりきれない話でしたね。
みっちょさんの言うとおり、残される子どものことを
少しでも考えたらこんな事件は起きなかったはずなのにねぇ・・・。
玄関がきれいそうに見えるのは写真だから!
ビバ!写真マジック!(^^)!
Commented by nyanko4116 at 2006-08-08 17:22
>ma-koさま
雪にも、夏の暑さにも負けず・・・読書量だけならきっと宮沢賢治も
ほめてくれることでしょう。
夏はろくチンの隣に寝そべって読書してます。
(さすがに玄関は椅子を使いましたが・・・)
Commented by eporin at 2006-08-09 00:07
ほ~んと!なんてキレイなお玄関!
こんなにキレイで涼しい玄関ならろくチンもそりゃ気持ちよく
お昼寝しますよ~(^^)
それにしてもすごいにゃんこさんの読書量・・・
こんなにたくさん本を読んでお家もピカピカなんてすご過ぎ!
やっぱり、にゃんこさんはスーパー主婦だったわ!(^^)!
Commented by nyanko4116 at 2006-08-09 19:37
>eporinさま
いえいえ、そんなそんな(・・・といいつつ、実は褒められて喜んでいる)
本当はいけないんだけど、お家で一人でご飯を食べる時
つい本に手が伸びて食事をしながら本を読んでます。
(子どもには絶対させませんが(笑))
そんな”ながら読書”でもけっこうな読書量になるんですね。
玄関の写真は、カメラのいたずらですかねぇ・・・
確かにきれいそうに見える!
(逆光だしね(^o^))
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by nyanko4116 | 2006-08-07 22:23 | 読書日記 | Comments(6)

今日も笑顔で♪


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