読書日記No.49

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ギラギラの夏の日差しが何より似合うサルビアの花。
花言葉も『燃ゆる想い』と情熱的。
でも実はサルビアって秋の季語なんですよ。






久々の読書日記ですが、どんなに暑くても読書のペースだけは落ちません。
ハンカチで汗をふきふき(早実の斎藤君みたいに)読んでます。


一冊目 恩田陸 作 『ネバーランド』
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面白かったです。久しぶりに心に響く小説を読んだ気がします。
地方の伝統ある男子高校に通う4人の少年が主人公。
冬休みの帰省でひっそりと静まり返る学校の寮に、それぞれの理由で4人だけが残る事になる。
普段の学校生活では、程よい距離感を保って付き合っていた4人が
一緒に過ごすうちに、今まで誰にも見せなかった本心をさらけ出していきます。
その心の吐露が、読んでいるこちらの気持ちまでヒリヒリとさせてしまうのです。

高校時代なんて、ほんのちょっと昔の事で
今も心の中身はあの頃と大して変わっていないと厚かましくも思っていたのだけれど、
この本を読んでいたら、今の自分はその頃からずいぶん遠い所にいるんだなぁと感じました。
確かに自分が高校時代に吸っていたのと同じ空気を
この本の中にも見つけることができました。
オススメですよ。



二冊目 山田宗樹 作 『嫌われ松子の一生』
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親に気に入られようといい子でいることに心をくだき
期待されるがままに成長し、教師になった松子。
それがほんの些細な事がきっかけで
あれよあれよという間に坂を転げ落ち、塀の中の人となってしまう。
そんな松子の生き様を、甥っ子である主人公がたどっていく物語です。
中谷美紀が主演で映画化された作品ですが
映画館で見た予告編では、原色が散りばめられたドタバタと
派手な感じになっていました。
本の方は、とても落ち着いた作品なので、まったく別物に仕上がったみたいです。
スピード感があって面白いです。
これもオススメ!



3冊目 白石一文 作 『もしも、私があなただったら』
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つまらなかったんだけど・・・。
理由は明確で、ヒロインの主婦(43歳専業主婦)が好きになれなかったから。
この女性、だんなさんがいるにもかかわらず、東京を去っていく好きな男の人に
一緒に連れて行ってくれとお願いする。
当然ながら断られてしまうのだけれど、その時に彼女が言った言葉が
『もしも私があなただったら、こんな私のことを置いていったり絶対にしない』
・・・なのよ。
作者さん、こんな自己チューな人に、どうやって共感しろというの?
最後までイヤ~な感じで話は進むのだけれど、
ひょっとしたら・・・と思い、お盆休暇中のカビゴンパパに読んでもらったところ
『面白かった』・・・!!!
どうもこの女性は男性から見ると、とても魅力的なんだそうな。
私にゃわからんよ、男心。


4冊目 窪田順生 『14階段』
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6年前に新潟県柏崎市で起きた、『少女9年2ヶ月監禁事件』のルポルタージュです。
当時写真週刊誌『フライデー』の記者だった作者が
事件後何度も犯人の家に通い、母親から聞き出した証言をもとに
事件を検証しています。
わずか9歳だった少女を刃物で脅して車で誘拐。
その後自宅の二階に9年にも渡り監禁し続けた犯人。
しかも母親は同じ屋根の下に暮らしながら少女の存在に全く気付かなかったという。
事件の起きた当事も不思議でたまらなかった疑問に
この本が答えてくれたように思います。
と、同時にワイドショーなどで放送されていた内容に
いかに嘘が多いかということもわかりました。
新潟県柏崎市といえば、この事件の他にも
東京電力柏崎刈羽原子力発電所の事故や
拉致被害者の蓮池さん夫妻の実家があることで名前が有名になりました。
実はにゃんこの両親は揃って柏崎市の出身で
にゃんこも中学生になる頃までは、毎年夏休みを柏崎で過ごしていました。
なんだか暗いイメージばかりがついてしまいましたが
柏崎は、山アリ海アリでとてもいい所なんですよ(余談まで)



本日最後の本は 奥田英朗 作 『空中ブランコ』 『イン・ザ・プール』
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この二冊の本は主人公が同じシリーズのものなので一緒にご紹介。
(空中ブランコは第131回直木賞受賞作品です)
空中ブランコが怖くて飛べないサーカスの団員。
なぜか一塁にボールが投げられなくなってしまったプロ野球の3塁手。
先のとがった物が怖くて仕方がないヤクザの若頭。。。
そんなびっくりするような悩みを抱えた患者が訪れたのは
どの患者よりももっとビックリするようなキャラクターの持ち主、
精神科医の伊良部一郎でした。
人に注射を打つのが何より大好きで、だれかれかまわずビタミン注射を打ちたがる
わがままで子どもじみた彼と話をするうちに、
自分の悩みなんてアホらしくなってきてしまう患者達。
結局はしっかりと患者を立ち直らせてしまう彼は、
やはり名医と呼ぶべきでしょう!
シリーズでオススメです。
Commented by atyu-papa at 2006-08-24 09:46 x
ネバーランド気に入ってもらえて何よりです。
恩田さんのベストセラー「夜のピクニック」の原型が垣間見える作品ですよね。
この人は本当に登場人物の内面をうまく表現しますね。
最近 読書量が落ちて、いい作品にめぐり合う機会も減ってるので...、でもそんな中久しぶりにヒットでした。

23日はさいたまに戻れなかったので、テレビ観戦でした。
残念ながらブログ更新はありません...
Commented by nyanko4116 at 2006-08-24 16:55
>atyu-papaさま
いい本をオススメいただいて、ありがとうございましたm(_)m
あとがきによると、『こんな爽やかな高校生達がいるわけがない!』との指摘があるようですが
私の高校時代の友達はみんなこんな感じでしたよ。
(それとも年月がたって美化されているのか?!)

昨日の試合は山岸さまさまでしたね。
なんであんなにゴール前で横にパスばっかり出すんだか。。。
ゴールは横じゃなくて前にあるんだよ!!!
・・・とひとりTVの前でエキサイト&暴言はいてました。
Commented by のんのんママ at 2006-08-24 21:22 x
遅くなりました!
ネバーランド、嫌われ松子の一生は読みました。
特に嫌われ・・・は読み応えありました。
松子の甥の笙くんのその後の物語が今出版されてるんですね。
「ゴールデンタイム」っていうタイトルです。
これも読みたいなーって思ってます。
奥田英朗さんのは何冊か読んだけど、なぜかこの2冊はまだ読んでませんね。
図書館になかったのかも。
「14階段」・・・前に「13階段」は読みましたけど(笑)
ぜひ読んでみたいな~。
新潟には1度も行ったことないです。
行ってみたいな~。

Commented by nyanko4116 at 2006-08-24 21:46
>のんのんママさま
みっちょさんも本いっぱい読んでるんですねo(^-^)o
(なんかうれしい♪)
嫌われ松子に姉妹編があるんですね!
『ゴールデンタイム』さっそく図書館で予約します。
楽しみだわ~。
またオススメがあったら教えて下さいね。
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by nyanko4116 | 2006-08-23 22:41 | 読書日記 | Comments(4)

今日も笑顔で♪


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