読書日記No.52

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今日は一日雨でした。
雨が降るとろくチンは、一日中眠り小僧になっています。
それにしても・・・なんて幸せそうな寝顔なんでしょ。






雨の降り方にも色々ありますが、
今日はとっても静かで心地よい雨でした。
こんな日に一日中お家で本を読んでいると、
ろくチンに負けないくらいの幸せ顔になれるのでした。



では、一冊目 雫井脩介 作 『クローズド・ノート』
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心にふんわり、じんわり効くお話でした。
ぴよちゃんなんか、ラストを読んで号泣してました。
(受験生、本なんて読んでていいのかい?)

主人公の女子大生が自分のアパートの押入れの中で、
前の住人が残していった日記を見つけます。
そのノートからは、担任しているクラスの子ども達と毎日を活き活きと過ごす
若い女の先生の姿が浮かび上がってくるのでした。
そのノートが結ぶ不思議な縁と、昔の恋。
予想通りに話は進んでいくのですが、そこがまた心地よい♪
特にこの先生を描く作者の視点が、温かくていいなあ・・・と思っていたら
モデルになったのは、小学校の先生をしていて若くして交通事故で亡くなってしまった
作者のお姉さまだそうです。
実際にお姉さまが残した手紙や日記がそのまま文中に使われていて
心を打ちます。オススメです。


二冊目、伊坂幸太郎 作 『砂漠』
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伊坂作品にしてはめずらしい青春小説です。
主人公の北村君!丸々私の好みのタイプでした。
・大学の授業は決してサボらない(やっぱり男は真面目じゃないとね)
・人より目立とうとしない(自然体が一番!)
・仲間と一緒に遊んでいても、冷静に皆を観察している(でも別に冷たいわけじゃない)
・人の心の動きにあまり関心がない(私もよくそう言われる)
・口数は少ないが気のいいヤツである。
う~ん・・・完璧だ。
で、そんなタイプが好きなアタシが結局選んだのは
おしゃべり好きで、目立つの好きで、みんなといるとノリノリで
人の心に対する関心が大有りのカビゴンパパだったりするわけで、
・・・人生なかなか一筋縄ではいかないようです。

え~っと、私の男性の好みはともかく
この小説は面白いですよ。
大学生活を砂漠の中のオアシスと位置づけ、その中で
『砂漠に雪を降らせたい』と頑張る若者達の姿は、まぶしい限りです。
オススメです。



三冊目、夏樹静子 作 『心療内科を訪ねて』
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作者は三年間、心身症により死ぬかと思うような激しい腰痛に襲われた経験がある。
心身症で“死ぬような激痛”といわれてもイマイチピンとこないけれど、
実際に身体中どこを検査しても異常はないのに
精神的なもので、気を失うほどの痛みが起こるのだそうだ(びっくり)
今まで心が引き起こす病気というのは、胃がシクシク痛くなったりお腹の調子が悪くなったりという
デリケートなものだというイメージがありましたから。。。
この本に出てくる人たちは、皆心が引き起こす壮絶な症状と闘っています。
自分でも気がつかないストレスが、心ではなくいきなり身体に出てしまうらしい。
でもさ、潜在意識が悲鳴をあげて・・・と言うけれど、
自分で意識できないから潜在意識なわけで
そんなところで自分が苦しんでいるなんて一体どうやって気付いてあげればいいのでしょう。
心身症になりやすいのは、努力家で完璧主義で周りの人に気を使う人だそうです。
真面目でいい人たち、要注意ですぞ。



四冊目、小路幸也 作 『東京バンドワゴン』
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またまたこんな面白い作者を見つけてしまいました(うれしい)
昔の『寺内貫太郎一家』とか、『ムー一族』とか
ああいう感じの四世代大家族の物語です。
ストーリーの語り手が、すでに亡くなっているおばあちゃん。
幽霊となって、温かく家族を見守っているのです。
頑固なおじいちゃんと、ロックンローラーな息子、好奇心旺盛で元気いっぱいの子どもたち。
ご近所で起こるちょっとしたミステリー事件もとっても楽しくて
ぜひ続編希望します!
(とりあえず、この作者の他の本も読んでみなくっちゃ、予約・予約・・・)



五冊目、吉田修一 作 『春、バーニーズで』
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小説の冒頭場面は、あのおっしゃれーな新宿のバーニーズ・ニューヨーク。
垢抜けたブランド品が並ぶ店内で、主人公の男性がバッタリ出会うのが
昔同棲してた、いかにもニューハーフっぽい装いをしたゲイの男。
その切ないほどのミスマッチ感に、いきなりノックアウトされました。
途中まで読んだぴよちゃんが、『この本、つまんなくない?』と聞いてきた。
ウ・シ・シ・・・、18歳でこの本の面白さがわかっちゃったら困ります。
なんてったって作者の吉田さんは、純文学の芥川賞作家さん。
きっかけも何もないのに、ふと人生を投げ出したくなる恐怖感は
女子高生にはわかりますまい(本読んでないで受験勉強しなさいよ)
40歳過ぎたらもう1回読んでごらん。別の話が見えてくるから。
謎に包まれた最終章は、読む側の気持ちによって違う結末が感じ取れる
面白い形になっています。



本日最後です。山田宗樹 作 『ランチブッフェ』
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ホテルのランチ巡りをして歩く、仲良し主婦のグループ。
中年と呼ばれる歳となり、さすがに人生とは何ぞやという問いにも
自分なりに答えらしきものを見つけている。
いつもどおり楽しく仲間とランチをしながら、ささやかで平凡な人生というのが
どんなに貴重でありがたいものかに、思いをめぐらせたりしています。
この本には、他に短編が5つおさめられていますが、
どれも共感できる物語でした。
この作者、女心を書くのがウマイです。
Commented by のんのんママ at 2006-10-05 23:29 x
やった!読書日記!
すごいペースで読んでますねー!
雫井修介「クローズド・ノート」・・・これはしらなかったなぁ。
この人はけっこう好きなんだけど・・・。最近の本ですか?
伊坂幸太郎!実は今日、図書館行ってこの人の本借りてきたの!
前ににゃんこさんが「この人いいですよ」ってお勧めだったから。
みっちょは「オーデュボンの祈り」っていうのを借りてきました。
読むのが楽しみ~!
あとは、荻原浩の「あの日にドライブ」も借りました。
あ、今日読み終わった本で、乃南アサの「風の墓碑銘」よかったですよ!
音道貴子刑事のシリーズなんだけど、この人がとっても好きなの。
相方のベテラン刑事の滝沢さんとの絡みもすごくおもしろい。
みっちょ、けっこう警察小説って好きなの(笑)
山田宗樹のも読んでみたいな~。
前まではほとんど知らなかったんだけど、「嫌われ松子」を読んでからファンになって、
「ゴールデンタイム」で、みっちょのハートをつかんだわ!
「ランチブッフェ」も是非読んでみよう!
Commented by nyanko4116 at 2006-10-06 00:30
>のんのんママさま
「クローズド・ノート」は雫井作品としてはかなり違った趣のものです。
(とてもあの『犯人に告ぐ』を書いた人とは思えません!)
たぶん最新作だと思います。
伊坂さんの『オーデュボンの祈り』はデビュー作ですね。
みっちょさんの好きな警察もちゃんとでてきますよ(笑)
私は読書日記にみっちょさんが書いてくれるコメントが楽しみで
みっちょさんが『面白かったよ~』と教えてくれた本を
せっせと予約しています。
今回も萩原さんと乃南さん読んでみようっと♪
それにしても・・・人のことは言えませんが
みっちょさんも本当にたくさん読んでますよね(なんかうれしいo(^-^)o)
Commented by のんのんママ at 2006-10-06 19:05 x
みっちょも、にゃんこさんの読書日記は、とっても楽しみなんですよーー!
↑の乃南アサの本、もし図書館などされるなら、
「風のエピタフ」って言ってくださいね。
「墓碑銘」→エピタフと読ますらしいの。
みっちょ、漢字で書いて予約したら、pc検索で出てこなかったので・・・
お知らせしときまーす。
それから、あの広島のドッグパーク!
昨日の夜のNHKのニュースでやってたよ!
今朝の朝日新聞にも載ってました!
これでますます救助の輪が広がりますねー。
Commented by nyanko4116 at 2006-10-07 22:39
>のんのんママさま
『風のエピタフ』さっき予約しました。
(ちゃんとカタカナで入れたら一発で出ましたm(_)m)
でも238件待ちだった・・・(泣)
気長に待つことにします。
ドッグ・パーク、救援物資などずいぶん集まったみたいでよかったです。
でも今度はドッグ・パーク救済をかたる新たな募金詐欺が発生したそうで・・・
人間て清濁合わせ持った動物なんだなぁと、しみじみ思うのでした。
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by nyanko4116 | 2006-10-05 18:59 | 読書日記 | Comments(4)

今日も笑顔で♪


by にゃんこ
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