読書日記No.58

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寝るときに、ちょこんとアゴをどこかにのせると
安心して眠れるらしい。。。






そういえばペットショップでワンコ用『アゴ枕』なるものを見かけたことがあります。
チワワってば、小顔と見せかけて実はアゴが重いのか?


そんなことはともかく、読書日記です。
一冊目・・・重松清 作 『送り火』
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こういう、どこにでもある日常をサラリと切り取って
そこに潜む空しさや諦めやちょっとした意地悪なんかをあぶりだすのが
重松さんは本当に上手。
特に30代後半から40代を主人公に人の心の弱さや生きていく悲しさのようなものを描いているこの本は、まさに彼の持ち味ど真ん中ストレートな作品でした。
特に胸に響いたのが
幼児を連れた若い母親が、ベビーカーを押しながらあっちこっちの公園を居場所を求めて渡り歩く『漂流記』
小さな子どもを持つ母親同士が公園内で繰り広げる窒息しそうな人間関係に寒気がしました。
『かげぜん』は小学校入学を目前にして突然死してしまった我が子の分も
日に三度食事を作ってテーブルに並べ続ける若い夫婦の話。
どうしたって癒せるはずのない悲しみを抱えてしまった人間が
それでもなんとか前に向かって生きて行こうと歩みだす姿が胸に迫りました。
(一作目の『フジミ荘奇譚』が化け猫の話でちょっと怖いけど)良い本です。
おすすめ。


2冊目・・・石田衣良 作 『スローグッドバイ』
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これまたものすご~く衣良さんらしい恋愛短編小説です。
相手を裏切ったり裏切られたり、悪意を持ったりだましたり
・・・・と言った恋愛小説にはなくてはならないスパイスのようなものが何一つ出てきません。
読み終わったあとに心があったかくなるような優しい話ばかりです。
衣良さん自身も、この世知辛い世の中、ひとつくらいこんな安心して読める本があってもいいのでは・・・と思い書いたそうです。
思いやりの塊みたいな主人公達の言動に
『若い頃、こんな風に恋愛ができてたらなぁ。。。』と後悔半分うらやましいの半分。
でも私には無理だな、自分の事しか考えてなかったし。



3冊目・・・『藤原正彦の人生案内』
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ご存知『国家の品格』がベストセラーになり、
流行語大賞まで受賞してしまった数学者の藤原氏。
新田次郎、藤原ていを両親に持つだけあって、ユーモアあふれる文章は天下一品です。
この本は藤原氏が読売新聞の人生相談で回答者を担当したときのものをまとめた本です。
まぁ~面白い!! 思わず声を上げて笑ってしまうような回答がめじろ押しです。
性格が暗いと悩む十代の少女には、
暗くて協調性のない人間がいかに素晴らしいかをとうとうと語り、
少年による凶悪犯罪が怖くて子どもを外に出せないと訴える幼児の母親には
『百万回自転車に乗れば恐らく1回は車に轢かれる』(そうか?)
『百万回モチを食べれば恐らく1回は窒息する』(ホント?!)
そんなどこにも根拠がなさそうな確率の数字を使い、おおよそ数学者とは思えない大雑把な計算で
『だから百万回に一度の少年犯罪の事件にあってしまっても、気の毒だがあきらめるしかない』
と見事な結論を導き出しています。
まったくもって素晴らしい。



4冊目・・・高楼方子 作 『十一月の扉』
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実は今回読んだ6冊の中では、これが一番好きでした。
作者は数々の児童文学賞を受賞し、絵本や児童書の分野で大活躍の方。
この作品は『児童文学』の範疇で一括りにできない魅力が、いっぱいつまった本でした。
とにかく本が大好きで一日中本さえよんでいれば幸せだった自分の子ども時代が
すぐそこに戻ってきたような気分を味わえました。
森の中にある『十一月荘』という名の、それはそれは素敵な家で
親と離れて暮らすことになる十四歳の少女のお話なのですが
とても魅力的な登場人物たちと、自分も一緒にそこで暮らしているような気持ちで読みました。
こんなことは本当に久しぶりのこと。
昔はどんな本を読んでも、自分も話の中に一緒に入り込んで
喜んだり悲しんだりを味わっていたのに
最近は本を読みながら
『ここんとこの詰めが甘いわよね~』とか『主人公キモ~イ』とか文句ばっかり言ってるような気がする。
初心に帰ろう。原点に戻ろう。



5冊目・・・小路幸也 作 『東京公園』
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最近凝ってるんです、この作家さんに。
今回もまたまた登場人物はいい人ばかり。
そろそろこの設定に飽きてもいい頃なんだけど、
心がお疲れ気味の時には効くんですよね、これが。
今回この小説のキーワードになっているのが
『写真』と『公園』 ((=^▽^=)ワ~イ・ワ~イ!)
どうして写真を撮るのか、何を伝えたくてシャッターを切るのか
そんなチョコッとした会話の内容が
とても胸にしみました。
この本には行ったことのない東京の公園がたくさん出てきます。
私もカメラを持って出かけたくなっちゃいました。
心がふんわり軽くなる一冊です。



6冊目・・・小林光恵 作 『伊勢丹セラピー』
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著者は心が晴れない日や憂鬱なことがあると、
新宿の伊勢丹に向かうそうな。
きらびやかなディスプレーや買い物中の楽しそうな人たちの出すオーラに触れているうちに
元気が回復するとか。
(それでセラピーなのね)
よ~くわかります。その気持ち。
デパートって心を元気にしてくれるところですよね。
買うものがなくたって、あちこちの売り場を見ているだけで幸せ気分になれます。
ウォーキングなんて、絶対したくない寒い日だって
1階から10階までデパートの売り場の隅々まで見て歩けば
これは立派なダイエット!(かな?)
昔から不思議だったんだけど、デパートの中だと
いくら歩いても歩いてもまったく疲れないのよね。
そんな私はこの本に全面的に共感してしまったのでした。
Commented by のんのんママ at 2007-02-09 22:40 x
またまたいっぱい読んだね~~。
みっちょは今回のはどれも読んでません。
藤原正彦さんのそれは、なかなかおもしろそうだねー。
「国家の品格」は読んだよ。
妙に納得してしまった!
みっちょも今の欧米の悪しき部分までそっくり真似た社会の風潮には
疑問を感じてたんだ。
「伊勢丹セラピー」(笑)
そうだよ!そうだよ!!みっちょも「デパートセラピー」ですよ!(笑)
四条河原町(京都の繁華街ね)ぶらついてる時は、ちっとも疲れないもんねー。
「水を得た魚」状態ですよー(笑)
みっちょもせっせとデパートダイエットに励もう!
あ、こないだの「あなたに逢えてよかった」に続いて、
新堂さんの「誰よりもつよく抱きしめて」を読んだのよ!
これもまた、最後に粋な計らいが・・・
Commented by nyanko4116 at 2007-02-10 12:27
>のんのんママさま
『国家の品格』はいい本ですよね。
ぜひともいつの日か日本に「武士道」が復活することを願わずにいられません。
やっぱりすきですか?お買い物。
元気百倍で歩き回る私と反対に
いつもは元気なパパがお買い物の時だけはと~っても疲れやすくなるんですけど、御宅はいかが?
「誰よりもつよく抱きしめて」!!(今度はそうきたか)
新堂さんさぁ・・・こういうの好きなのかねぇ。。。
本屋さんで「誰よりもつよく抱きしめて」あります?・・・って
多分アタシ聞けない。
よし、図書館に探しに行こう!
Commented by のんのんママ at 2007-02-10 21:42 x
あはは!ガビゴンパパさんは、お買い物は疲れちゃうんだね(笑)
うちのパパも休みの日にデパートはもひとつかも。
スーパーの方が好きみたい。
パパの会社が四条で、この繁華街辺りなんで
休みの日までうるさいところにいたくないみたい(笑)
こっちも母やお友達とショッピングの方が楽しいけどさ!(笑)
新堂さんの本だけど、あと「ある愛の詩」って本と3冊で
<純愛3部作>っていうらしいよー(はずかしー)
Commented by nyanko4116 at 2007-02-13 14:14
>のんのんママさま
家の場合スーパーでの買い物は、酒売り場だけ好きみたいですね。
私は服を本気で探す時は一人で何軒もデパートのはしごをして真剣に探します。
そんな時はパパもお留守番です。
純愛3部作ですか。。。あと一冊で制覇だわ。
(なんだかんだ言って読む気満々)
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by nyanko4116 | 2007-02-09 17:11 | 読書日記 | Comments(4)

今日も笑顔で♪


by にゃんこ
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