読書日記No.69

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土曜日の朝7時。
いつもより寝坊したのに なんだか早起きしたみたいな朝焼けの部屋に
ちょっと得した気分。






でも逆に言えば、いつものように朝の5時に起きると
外は真っ暗。
まだ真夜中みたい。
そんな時間に起き出してごそごそ弁当なんぞ作っている自分が
とっても働き者のように思えてきたり(笑)
いずれにしろ冬の朝のキリッとした空気は大好きです。


さてさて久々登場の読書日記。
今回も面白い本にたくさん出会えました。


まず一冊目・・・加納朋子 作 『ぐるぐる猿と歌う鳥』
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大好きな加納朋子さんの待ちに待った新作です。
今回は小学5年生の男の子が主人公。
そのためか全ての漢字にルビがふってあり、小学生にも読みやすい本になっています。
加納さんらしく、スリルとサスペンスとは無縁のホンワカとした謎解き話です。
その謎と言うのも、子どもの頃に誰もが経験した事があるような
大人になって振り返ると、
『あぁ・・・あれはそういうことだったのか』と気付くような
子どもであるが故に生じてくる“わからないこと”の切なさがベースになっています。
大人以上に色々な悩みや葛藤や諦めまでも抱え、
それでも明日に向かうパワーを涸れさせることのない
生き生きとした主人公たちがとっても魅力的です。
この本をベッドで読みながら眠りについたら
夢の中でこの本の続編が登場し、
『あぁ!まだ続きがあったんだ』と喜んだところで目が覚めました。
本当に続きの話があったらいいのに。。。
その後の子供たちがどうなっていくのか、気になってしかたありません。
久しぶりに、読み終わってしまうのがもったいない!と思うような本でした。
面白いですよ。
おすすすめ♪



二冊目・・・火田良子 作 『東京駅之介』
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まだ戦後の混乱が残る昭和20年代、
東京駅のトイレに捨てられ『東京駅之介』と冗談のような名前をつけられた男の子。
その後東京駅をねぐらとする孤児の一人として
生と死が紙一重という過酷な日々を送ることになる。
状況だけ説明するととても悲惨で
おじいさんが死んでしまった後のネロとパトラッシュか、
はたまた意地悪なおばさんの家を飛び出したあとの
火垂るの墓の節子と兄か・・・といった感じなのだけれど
なぜかこの話からは悲壮感というものが漂ってこないのです。
文部科学省に『生きる力』の心配をしてもらうまでもなく
ただ日々を生き抜く事のみに全力を傾けている子どものたくましさが
とても心地よく読んでいて爽快感さえ感じてしまうのです。
もうちょっとで幸せになれそうでなかなかなれない駅之介。
ポーンと突き放されたように終わってしまうラストも
余韻が残ってなかなかいい感じです。
作者の火田さんはまだ32歳。
この作品がデビュー作だそうです。
戦後の混乱期の東京の様子が匂いまで伝わってきそうな文章力に脱帽m(_)m
これまた強くオススメできる本です。



3冊目・・・乃南アサ 作 『いつか陽のあたる場所で』
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警察官の姿を見ればドキリとし、
パトカーの音を聞いただけで不安になる。。。
そんな日々を送っている主人公の女性は、刑期を終えて出所したばかりの元犯罪者。
自分のような者が陽のあたる場所に出てはいけないと頑なに思い込み
楽しい事や華やかなことをわざと避けているかのような毎日に
読んでいるこちらの方が
『もう罪は償ったんだから、ちゃんと幸せになるのよ!』と必死で応援してしまうという
作者の目論見そのまんま状態にはまったアタシ。。。
幸せになるためにどんなささいなことでもいいから
明日が来るのが楽しみになるような夢をひとつ
心に持っていたいなと
自分と主人公に言い聞かせてみたりしました。
地味だけれど面白い本です。



続いて・・・まとめて三冊 乃南アサ特集!!
『夜離れ』『幸せになりたい』『水の中のふたつの月』
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へへへ・・・(^-^)
いまさらながらなのですが、乃南アサにはまってしまいまして。
図書館に出かけては乃南さんの本を読み漁っているのです。
はまったきっかけは短編集。
(上の3つのうち『幸せになりたい』と『夜離れ』が短編集です)
まぁ面白いのなんのって!!
長編だと感じなかった文章のキレと、人間を観察する作者のちょっと意地悪な視点が
もうたまりません。
人間の底意地の悪さ、嫉妬深さ、残酷さ、
そんなふだん見ないふりをしているところばかりを
ド~ンとまとめて目の前にさらしてくれます。
『私ってここまで意地悪じゃないわ』と安心したり、
『この恐ろしい女とアタシって似てるかも・・・』とか思っちゃったり。。。
乃南さんの短編、是非読んで見て下さい。
クセになりますよ~。



7冊目・・・沖 幸子 著 『スリム生活のヒント』
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今や“片付けられない女”予備軍となりつつあるぴよちゃんに読ませたくて借りた本です。
今 巷で流行の収納術やエコな生活とは似ているようで全く違う“スリム生活”
まず一番に違うのは沖さんおっしゃるところの“スリム生活”にはお金がかかるということ。
値段にかかわらず本当に気に入ったものだけを厳選して購入し、それを使い倒す。
安っぽいもの、間に合わせで買ったものなどは潔く捨てる。
そして残った本当に自分にとって必要なものだけを数少なく所有し、
それぞれの物に居場所を作ってあげる。
今の時代『どれだけたくさんの物を所有しているか』ということは
もう豊かさの基準にはならないんですね。
私は非常に共感できるところの多い本でした。
で、本を読んだ肝心のぴよちゃんは
『なんか片付けたくなってきた・・・ような気がする・・・かもしれない』
だそうです。
一応効果ありでしょうかね。
Commented by のんこ at 2007-12-12 16:03 x
にゃんこさんは、
冬の朝のキリッとした空気はお好きなんですね~。
私は冬の朝は目をあけるのも苦痛なくらい、
寒くて苦手です。
乃南アサさん、
私もハマッタ時期がありました。
「幸福な朝食」「6月19日の花嫁」「紫蘭の花嫁」などなど。
結構古い?!
でも、蓋をしておきたいような人間の心の裏側を
クリアに描き出してしまう筆力、
私も好きです。
っと、ここは意見が合いましたね^^
Commented by nyanko4116 at 2007-12-12 22:04
>のんこさま
昨日また図書館で乃南さん3冊借りてきてしまいました(=^▽^=)ヾ
まだまだ読んでない乃南さんの本がいっぱいあったのでちょっと幸せです。
そうそう、『さいえんす?』読みました!
最後にやっぱりドカンと一撃が・・・。
再び本気で本を買って読むこととと借りて読むことについて
深く考えてしまいました。
冬の朝で一番好きな事は・・・
二度寝する幸せです♪
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by nyanko4116 | 2007-12-08 23:59 | 読書日記 | Comments(2)

今日も笑顔で♪


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