読書日記No.70

f0065768_22591547.jpg

『ボクもうだめ・・・』
がんばれ、積雪3センチ
名残の雪だるま!






たった3センチ雪が積もっただけで
大騒動となった一昨日。
一夜明けた昨日は
雪だるまにとって無情ともいえる
キラキラと春めいた陽射しが注ぐ一日となりました。
暦の上では春とはいえ、本当の寒さはこれから。
がんばれ がんばれ!私の周りの受験生たち、
寒さなんかに負けるなぁ~!




さてさて、気がつけば久々の読書日記です。
(2ヶ月近くぶり!)
その間、面白い本もそれなりの本も た~くさん読みましたよ♪

それでは一冊目・・・荻原 浩 作 『千年樹』
f0065768_23242361.jpg

どよ~んと暗い表紙ですが、
中身も負けず劣らず重苦しい内容です。
ちょっと敬遠してしまいそうな本ですが、
ぜひぜひ読んで見てください。
物語にどんどん引き込まれて止まらなくなります。
(私は寝る前にちょっと・・・のつもりが朝まで一気に読んでしまいました)
樹齢千年を超える一本のクスノキが見てきた人間模様が
時空を超えて交差します。

同級生にいじめられ
この樹で首を吊って自殺しようとする中学生の話。

戦時中この樹の根元に、
空襲を逃れてきた少年が埋めた宝物の話。

この木の下で理不尽な切腹を迫られる
お侍の話・・・

過去と現在が少しだけ繋がりながら
千年の間に、この樹を見上げてきた人たちの
苦しみや怨念が垣間見えてくるのです。

思えば人間が人間らしく生きられるようになったのって
ほんの数十年前のことなんですよね。
千年生きた樹からみたら
ほんのちっぽけな存在である人間の
たった一瞬の喜怒哀楽だけれど
それがたまらなく愛おしく感じてくるのです。
おすすめですよ。



2冊目・・・東 直子 作 『とりつくしま』
f0065768_1911560.jpg

自分が『あ、私死んでしまったわ!』と思った瞬間に
目の前に現れた人に
『何かこの世の“物”にとりつくことができますが、何がいいですか?』
と言われたら、あなたなら何に取り付きますか?
そんな突拍子もない質問の答えが10個の短編小説になっています。

大好きだった夫が使っていた
恐竜の絵の付いたマグカップだったり、
まだ中学生だった息子が野球の試合に使うロージンバッグだったりします。
死んでもなお、見守りたいと願う相手は
恋人だったり、親だったり人様々ですが
もっと一緒にいたかったと思う気持ちがにじみ出ていて
ユーモアの中にも胸がキュンとしてしまうのです。

私だったら。。。
そうねぇ。
リビングにあるソファーか、蛍光灯がいいかな。
みんなの揃った顔が見えるもんね。



3冊&4冊目・・・高橋みどり著『伝言レシピ』 &飯島奈美著『「料理製作」さんのレシピ帖』
f0065768_19192329.jpg

どちらもただの料理本とはちょっと違った隠し味が効いた本です。
飯島奈美さんは映画『かもめ食堂』や『東京タワー~オカンとボクと、時々オトン』に出てきた
美味しそうなお料理の数々を実際に作った方。
『かもめ食堂』では、おにぎりや肉じゃが、しょうが焼きやシナモンロールなど
素朴だけど目に焼きついて忘れられないお料理がたくさん登場していました。
この本では、『東京タワー』の中で料理上手なオカンが息子に食べさせていたお料理の作り方が紹介されています。
映画の監督さんからは、
『オカンが夏のお昼に作りそうなお料理頼みます』
と言うような漠然とした指示が出され、
飯島さんは脚本を読みこみ、常に『オカンだったらどうするか』と言うことを考えながら
お料理を作っていくのです。
そしてその時代背景や家庭環境に合わせたお茶碗やお皿を揃えるところまでが
料理製作さんのお仕事なんだとか。
ただ言われたお料理を作るのではなく、奥が深~いお仕事なんですね。
そしてもう一冊の『伝言レシピ』は
著者の高橋さんが友人・知人が作ってくれて美味しかったお料理を集めたレシピ集。
レシピを教えてもらい作った本、だから『伝言レシピ』というわけです。
2冊とも出てくるお料理は、ふつうに家で食べているような
簡単で気取らないお料理ばかり。
チャチャっとできちゃうところも◎です!



5冊目・・・渡邊 十絲子 著 『兼業詩人ワタナベの腹黒志願』
f0065768_23205198.jpg

なんとも魅力的な本の題名に、
読む前から心奪われてしまいました。
一般的に『あの人って詩人よね~』的な使われ方をする場合、
“詩人”と言うのは
夢いっぱい、『空には虹が、野には花が~』みたいなことを口にする人のことを指します。
この兼業詩人のワタナベさん、職業としての立派な詩人なのですが
メルヘン的なもの少女っぽいものが一切ダメなため
誤解を恐れ、自ら『私は詩人です』と人に言えない状態に陥って苦しんでいます。
その自意識過剰な感じがほどよくて
痒いところに手が届くエッセイになっています。
『こんな有名な店でご飯を食べました』とか『今度は海外へお出かけしてきました』
という風な非日常な生活の羅列は一切なく
平凡な普通の毎日をこんなにも面白い視点で切り取ることで
堂々と勝負している、そんな感じの本です。
電車の中の会話を盗み聞きした話は絶品。
おすすめです♪



6冊目・・・谷川俊太郎質問箱
f0065768_23463626.jpg

『どうして「この人が一番好きだ!」と言う気持ちは終わってしまうんでしょうか?』

『生物って左右対称にできていますが、なんででしょう?』

『かごから出ているのがフランスパンだとかっこいいのに、
長ネギだとそうじゃないのはなぜでしょう』

・・・などなど世の中の森羅万象その不思議に
谷川俊太郎さんが答えてくれます。
その答えも飛び切り素敵なのですが、
江田ななえさんの描くイラストががそれと同じくらい素敵で、
上質な絵本と言ってもいい感じです。
パラパラめくってみるだけでも楽しめます。
本屋さんで見つけたらぜひ手にとってみてください。



7冊目・・・柴田よしき 作 『やってられない月曜日』
f0065768_005580.jpg

最近とっても気になる作家さんの一人柴田よしきさん。
ちょこっと調べて見たところライブドアにブログ発見♪
息子さんに作っている日々のお弁当とか、
読んだ本の感想がのっていたりして
変な言い方だけれどとっても庶民的。
だからこそ、こんな“普通のOL”の気持ちが
シミジミと書けるんだわぁ~と一人納得。
(もちろんそこに非凡なる才能があってのことですが・・・)

毎日毎日同じ通勤経路で通う同じ職場で、同じ仕事を繰り返すことに
飽き飽きしながらも、
『お給料をもらうためだけ』と割り切らず
それ以外の意味を何とかそこに見出そうとしている主人公の
生き方の背骨みたいなものに惚れました♪
しかし・・・
“冬コミ”とか“BL系”だとかいう言葉、注釈抜きで通じるくらいの市民権を
いつの間に得たんだろうか。
スキッと爽快、後味のいい一冊でした。
軽めの本をサラッと読みたいときにどうぞ。
面白いですよ。
Commented by のんのんママ at 2008-02-06 23:04 x
読書日記、そろそろかなぁ~と思ってたよっ♪
「リクエスト本、来ました」とFAXもらって今日図書館に行ってみたら
なんと!3冊もいっぺんに来てましたっ!
期限の2週間で3冊は無理っ!と、2冊だけ持ち帰り、
1冊は取り置きしてもらっています。
やっと東野圭吾さんの「ダイイング・アイ」が手元にきたよ!
もう1冊は、あさのあつこさんの「夜叉桜」。
時代物のミステリー系みたい。楽しみ!
荻原浩さんの本はたいてい読んでるつもりだったけど
「千年樹」は読んでなかったわぁ~!
この人の本は、軽いものから重いものまで、バラエティに富んでるね。
是非読んでみたいです!!
「腹黒志願」ってっ!(爆)
ほんと、こりゃぁそそられるわっ!(爆)
Commented by nyanko4116 at 2008-02-07 16:48
>のんのんママさま
いいなぁ!『ダイニング・アイ』
私はまたまた世間の人たちから忘れ去られた頃
読むことになりそうです。
(一応予約は入れてあるんだけどね。。。)
千年樹はおすすめです。
最初、『お!時代劇なのか?!』と驚きますが
残念ながら最初だけです(笑)
読書日記、読み終わった本がたまっていて
読書日記が追いつかないという変な状況に陥っています。
読書日記を書かないうちに中身を忘れてしまったものも多数アリ・・・
『読書日記だけブログ独立させたら?』というご意見もあるのですが
もう少しこのままの形で更新続けようと思ってます。
これからもお付き合いのほどをよろしくね(^-^)/~~
Commented by ma-ko at 2008-02-07 17:16 x
この雪だるまが
どこにいたかわかった!!!
ろくチンななチンの散歩の途中で見付けたのでしょうか?

読書日記
にゃんこさんは
本当にすごいですなぁ。

わたしは・・・活字を見ただけで
眠れますが・・・はっは・・・・♪
Commented by nyanko4116 at 2008-02-08 00:09
>ma-koさま
あ、わかった?
そうなの。
あそこのマンションのエントランスに作ってありました。
お散歩の途中で見つけて、溶けかけた雪だるまが
あんまりかわいかったので、
急いでカメラを取りに家まで帰りました。
私も教科書の活字を読み出すと、あっという間に夢の中です。。。
名前
URL
画像認証
削除用パスワード
by nyanko4116 | 2008-02-05 23:24 | 読書日記 | Comments(4)

今日も笑顔で♪


by にゃんこ
プロフィールを見る