『テラビシアにかける橋』
2008年 02月 21日
原作はアメリカの児童文学です。
国は違っても、子どもの頃の思い出って
おんなじようなものだったりするみたいですよ。
映画を見ながらず~っと、
『この主人公の女の子、絶対どこかで見たことあるぞ・・・』
と、思いながらとうとう最後まで思い出せず。
帰宅後さっそく調べてみると、
な~んだ、『チャーリーとチョコレート工場』で
ママとお揃いの水色のジャージ着て、
ガムをクチャクチャして最後にグニャグニャになった子じゃないの!
(↑↑参考資料)
う~ん、大人になってますますきれいになったねぇ。
(おばちゃんはうれしいよ)
子どもの頃、
アメリカ人と言うのはみんな美男・美女ばかりで、
みんな広くておされ~な家に住んでいるんだと思ってました。
なぜならそう言う映像しか見たことがなかったから。
今でこそ
街を歩けばそれなりの風貌のアメリカ人だっているんだということはすぐ分かり、
お金持ちじゃないアメリカの家だってあるんだということも
容易に想像ができますが、
当時の私がこの映画を見てたら少なからずショックを受けていたと思われます。
主人公の家は子沢山で貧しく
どのくらい貧しいかと言うと、
お姉ちゃんが履き古したピンクのスニーカーを
主人公の少年が学校に履いて行かなければならないくらい。
両親は常に暗い顔でお金の心配ばかり、
家の中には貧しさからくる投げやりな倦怠感が支配しきっているのです。
学校でもクラスメートからいじめられ
スクールバスの中では上級生からいじめられ
どこにも居場所がなかった少年を
同じクラスに転校してきた少女が心の避難場所へと連れ出してくれました。
二人が作り出した王国『テラビシア』
ここで少年は国王であり少女は女王となり
魔物と勇敢に戦い、どこまでも速く走り 高く飛ぶことができるのです。
な~んだ、空想の世界のおはなしかい。
・・・などとあなどってはいけません。
そこで過ごした時間が、
子どもにとって辛い現実の世界を
乗り切っていく力を与えてくれるのですから。
そういえば、子どもの頃秘密基地作ったよなぁ・・・。
ストーリーを知っていても
やっぱり途中から悲しくて泣けてきました。
キラキラのこの少女の笑顔のせいかと思われます。
子どもの生きてる世界は
決して夢いっぱいのファンタジーじゃない。
辛くても逃げ出すすべがないから
空想という安全で自由な世界を自ら作り出す。
子どもにとっての遊びは、やはり何より大切です。
そろそろ上映終了してしまう時期ですが
映画館ではなくても楽しめる内容なので
DVDになったらぜひどうぞ。
by nyanko4116
| 2008-02-21 20:07
| 映画日記
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