読書日記No.80

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そんなわけで、
今シーズンのジャイアンツの戦いが終了しました。






巨人の優勝を信じ、
二晩続けてドームで声を張り上げ応援していたぴよちゃんは
昨夜帰宅と同時に発熱し、今日も39℃。
あまりに突然の高熱に
『もしやインフルエンザか?!』とも思いましたが
お医者さんで調べたところシロの判定。
母は熱にうなされる娘を
『巨人敗退に伴う、現実逃避および脱力症候群』と診断いたしました。


そんなことはさておき、
本日の読書日記です。



1冊目・・・・乃南アサ 作 『ウツボカズラの夢』
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ウツボカズラといえば、言わずと知れた食虫植物。
植物でありながら、寄ってくる虫たちを次々捕獲してしまいます。
で、この小説の主人公の女の子がまさに食虫植物、
ウツボカズラのように近づいてくる男たちを次々と捕まえてしまうのです。
怖いですよ~、こんな子が現実にいたら。
大人しそうで地味な見た目が男の人に安心感を与えるためか
無防備に近寄ってくる虫たち・・・じゃなくて男たち。
自分からはなんのアクションも起こさないのに
彼女が居候した家庭は結局崩壊してしまいます。
と言っても、そうシリアスな展開があるわけでもなく
メインはホームドラマのような話なので気軽に読める一冊です。
ぴよちゃんは面白がって読んでいましたが、
私はそうでもないかな。





続いて新書を2冊・・・2冊目 和田アキ子著『大人の叱り方』 
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世間で何かあるたびに芸能界のご意見番として登場し
意見を述べたり歯に衣着せぬ言葉で当事者を叱り飛ばしたりしている彼女。
時代が求めているんでしょうかねぇ・・・
こんな風にはっきりとモノが言える人を。
道端であれ車内であれ、人に迷惑をかけている人を見かけたら
迷わず大きな声で叱り飛ばすのだとか。
ちょっと注意をしたら逆ギレされて、殺されてしまうような事件が珍しくない中
ある意味世間知らずな考え方だけれど、
確かにそんな風に不届きモノを目の前にバシッと怒ってくれる人がいたら
うれしいだろうな。
『相手のために怒る。だからどうでもいいヤツは怒らない』
『怒るとき相手に嫌われることを恐れちゃダメ』と、
なかなかいいことが書いてあります。
どうして彼女はあんなに周りからおっかなびっくり扱われているのか・・・
この本を読めばその謎がちょっと解けるかもしれませんよ。



三冊目・・・高濱正伸 著 『孤母社会~母よ、あなたは悪くない!』
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長年予備校講師として受験生を指導する中で
引きこもりや家庭内暴力などの子どもの問題が
実は母親の孤独に原因があるのではないかと気づいた著者。
そんな簡単な問題じゃないとは思うけれど、
著者が指摘している、家庭という孤独なカプセルの中で
母が一人きりで子どもを育てる困難さは
大いに納得できるところ。
ただ、『母よ、あなたは悪くない!・・・』とわざわざサブタイトルにつけているわりには
チクチクと母親を責めている感じがそこここに。。。
本当だったら一緒に子育てにかかわるべき父親に対してはなぜか遠慮気味。
『男は何歳になっても子どもだから、子育てを手伝ってもらいたければ
子どもに接するように優しくおだててあげましょう』みたいな感じです。
フン、冗談じゃありません。
大の男をなぜ子ども扱いしなきゃいけないのでしょう。
ただでさえ母は忙しいのに、
夫のご機嫌までとってられないわさ。
孤軍奮闘している母親にあ~だこ~だ言うのなら
それ以上に今の父親たちにもきっちりと文句を言ってほしいものです。

でもそれ以外の部分では共感できるところがほとんどです。
子どもを条件付きでなく、まるごと受け入れてあげることの大切さ、
子ども時代に困難を多く経験し強い心を育てることの重要さ
などなど。
我が家にはもう間に合わないけれど
これから子どもを育てる人、子育て真っ最中の人には
とても参考になる本だと思いました。



四冊目・・・新津きよみ 作 『わたしはここにいる、と呟く。』
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幼い頃自分を捨てた母親に『私を探して』と願い続ける女の話で始まり、
時効が目の前に迫り『どうか誰も私を見つけないで』と願う殺人犯の女の話で終わる
7つの短編集です。
読み終わったあと、どの主人公に対しても
その後の人生を思わずにいられませんでした。
このあと、あの人はどうやって生きて行くのだろうかと。。。
すべて女性が主人公の話なのですが
一つ一つの話がどこかせつないのです。
『わたしはここにいる』と自分で時々確かめなければ生きていけないような人生も
『私はここにいるのよ』とわざわざ他人に伝えたくなる人生もやはり淋しい。

さらりと読める面白い本でした。
おすすめです。




次は恩田 陸さ んの小説を3つ続けて・・・
『夏の名残の薔薇』 『ユージニア』 『黒と茶の幻想 上・下』
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恩田さんを初めて読んだのは
『夜のピクニック』でした
設定としては地方の名門公立高校の生徒たちが
夜を徹して80キロを歩き通すという
ただそれだけの話でしたが
なぜだか心打たれた小説でした。

『黒と茶の幻想』は夜のピクニックの大人版のような小説。
大学生時代に色々あった男女四人が
40代になり再び集まって屋久島の深い森をひたすら歩くお話です。
殺人事件が起こるわけでも大喧嘩が起こるわけでもなく
ただ彼ら4人の心の中の呟きと歩きながら交わされる会話が延々と続くのみ。
何も起こりません。
でも、『日常に起こる不思議な謎』を解きながら
過去の自分や今の自分を振り返る中年になった主人公たちには
とても惹かれるものがありました。
ちょっとミステリーめいた話も登場し、
物語に引き込まれ上下巻一気に読んでしまいました。


『ユージニア』は過去にあった未解決の殺人事件を改めて検証していく話。
章ごとに語り手が変わりそれぞれの立場で過去の殺人事件を振り返っていきます。
同じ事件を経験していながら、立場や年齢の違いから
そこに描き出されていく事件ははまったく違った色を帯びています。
その書き分けがお見事。
一つの事件がそれぞれの人生のその後にどんな影響を及ぼしたのか
その答え合わせのような楽しみ方もできます。
今回の恩田さんの本の中ではこれが一番おもしろかったです。
おすすめ♪

『夏の名残の薔薇』は読み方にちょっとしたコツがいるかも。
ふつうの小説だと思って読んでいると
『なんじゃこりゃ?!』の状態に(←私の場合)
突然昔の映画からのせりふの引用が物語のあら筋とは関係なく登場し
けっこう延々と続きます。
その部分は吹っ飛ばして読んでもまったく小説に支障をきたさないところがミソ。
そしてこの小説のポイントは
各章が終わるたびに、死んだはずの人間が
次の章では生き返っているところ。
いえいえ、決してゾンビの話ではありません。
このお話では、実際に経験したことと想像したことの境目が限りなくあやふやになっているんですな。
豪華な山奥のホテルで繰り広げられるドラマチックな推理小説、
興味のある方はぜひ手にとって見て下さい。
Commented by カビゴンパパ at 2008-11-10 23:52 x
ところでウッキーは学校図書館でメタボ容疑者の健診に続く
「容疑者Xの悩み」と「聖者の行進」は予約したのかね?
Commented by のんのんママ at 2008-11-11 22:51 x
↑カビ様、なんかわかんないけど、おもしろいお方ですね(笑)
ファンです~♪サインしてください(笑)

はーい!読書日記ー♪
乃南アサさん、こういう本を出してらしたんですね。
全然知らなかったよー。
いつもの乃南さんとはちょっと志向が違うのかな?
あのキラリと冴えた、乃南ミステリーの新作が読みたいわ~~。
恩田陸さんの本、私は前に1冊だけ読みました。
しかしなぜかタイトルが思い出せないわ←そろそろ老化が始まった?
恩田さんの本は不思議な展開が多くて、混乱しそうなイメージで
あまり読んでないんだ~。
また挑戦してみよっかな~♪
今ね、翔田寛さんの「誘拐児」を読んでます。
今年の江戸川乱歩賞受賞作なんだけど、これはヒットかもーー♪
ちょっと今、のめりこんでます!
あっ、宮部みゆきさんの「おそろし」やっと順番が回ってきたよ!
何ヶ月待ったかね?(笑)
ワクワクする本が次々来るのは嬉しいね!!

Commented by nyanko4116 at 2008-11-13 19:40
>カビゴンパパさま
×メタボ容疑者の健診 ⇒ ○容疑者Xの献身
×容疑者Xの悩み   ⇒ ○ガリレオの苦悩
×聖者の行進     ⇒ ○聖女の救済
以上。
Commented by nyanko4116 at 2008-11-13 19:51
>のんのんママさま
も~、パパってばファンとか言われて
舞い上がってますわ(単純)
脛だけが細くなったメタボなパパに優しい言葉をありがとうm(_ _)m
これでしばらくは幸せな日々を、過ごせることでしょう。

私も読みたい!乃南さんのミステリー。
久々に警察モノがいいなぁ。
恩田さんの本、立て続けに読んでみてわかったこと・・・
彼女の小説は最後の詰めがちと甘い。
そこにいたるまでの展開も文章力も文句なしなだけに
読み終わったあとにちょっと残念な感じが残るのよね。
『おそろし』きたんだ!
私はね、いまだ648件待ち。。。( ▽|||)
なんとかしてくれ、さ○た○市図書館よ!!
『誘拐児』評判いいですよね、
私も早くよみた~い。
Commented by yamivomo at 2008-11-15 19:17 x
もう恩田さん全部読み終わったんですか!?早い~!
私もユージニア面白かったんですが、夫には・・・だったそうです(^_^;)
乃南アサさんの警察物良いですよね~!音道さんシリーズも高木くんシリーズも好きです。
私は今、池上永一さんの「シャングリ・ラ」を読んでいます。
この人の本は当たり外れが多いけど、今回のは今の所あたり♪
これを読み終わると昨日買った、宮部みゆきさんの「日暮らし 上・中・下」と畠中恵さんの「うそうそ」が待ってます。楽しみだ~♪

Commented by nyanko4116 at 2008-11-16 23:11
>yamivomoさま
ちょうど図書館からの本がなかった時期に
たくさん本を貸していただけて
とてもうれしかったです\(=^▽^=)/
私もyamivomoさんと同じく読書中毒で
どんなときでも傍らに読むべき本が存在しないと
禁断症状が出てきます。
世の中には読んでも読んでもどんどん読んでみたい本が出てきて
幸せですよね♪
また面白い本があったら教えて下さいm(_ _)m
最近散歩でお会いできませんねぇ・・・。
たぶん、チャッチャッと済ませてしまっている
私の手抜きが原因かも(汗)
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by nyanko4116 | 2008-11-10 20:39 | 読書日記 | Comments(6)

今日も笑顔で♪


by にゃんこ
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