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読書日記No.64

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『プロ野球ビックリマンチョコ』 2ケース。
シール欲しさに大人買いに走ったのは、ぴよちゃんなのだった・・・






いいんですよ、『大人買い 』も。
自分のお小遣いで買うんだから。
でもその、お世辞にも美味しいとは言えないチョコ(のようなもの)も
ちゃんと食べて下さいね。

その昔、私が夢みた『大人買い』は
31アイスクリームの端から全部食べ放題でした。
そして今私が夢見ているのは『大人読み』(?!)
ひなびた温泉宿に山のような本を持ち込み
来る日も来る日も一日中、本を読み温泉に入りあとは寝るだけ・・・
という生活を一ヶ月くらいしてみたい!
(いや、ぜいたくは言わない、一週間でいい・・・)

いつかそんな日が来ることを夢見て。。。本日の読書日記でございます♪


一冊目・・・万城目 学 作 『鹿男あをによし』
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面白かったです!!
だって、奈良公園で、突然鹿に話しかけられた男(女子高教師)が「鹿男」にされちゃうんですよ。
日本の神話にからめた謎解きも、笑っちゃうような突飛な発想で解き進められ
軽~く楽しんで読める割には、満足のいく読後感が味わえます。
おすすめです!!



二作目・・・奥田英朗 作 『町長選挙』
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ハチャメチャな精神科医『伊良部一郎』が主人公の大人気シリーズ第3弾!
今回は4つのお話のうち、3つが
ちょっと読めばすぐに誰の事かわかってしまうような
実在の人物をモデルにしているお話です。
・『たかが選手が!』の発言でプロ野球ファンを一気に敵に回してしまった
 某新聞社の元オーナー。
・プロ野球合併問題の救世主として一躍有名になった後、マスコミから大層チヤホヤされ
 選挙に出たりもしてみたが、その後塀の中の生活まで経験してしまった元IT長者。
・40過ぎても自然体で若くて可愛い、そして痩せていることがウリの
 元宝塚出身の子持ちの女優。
この本を書いた時期を考えると、とても冷静にこれらの人々を分析している作者の眼はさすがだなと思います。
まったくのフィクションでありながら、妙に説得力があり
こんなこと書いちゃって大丈夫なのか~?!
と、ちょっと心配になりました。
面白いですよ♪



三冊目・・・新津きよみ 『ママの友達』
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中学生のときに交換日記をしていた仲良しグループの女の子4人。
それから30年たって、突然当時の日記帳が郵送で回ってきます。
今は45才になった主人公たちは様々な日々を生きていて
専業主婦、シングルマザー、すでに孫あり、殺人事件の被害者(!)・・・とバラエティにとんでいます。
中学生の娘からの問いに
『いまのわたしに、友達と呼べる人がいるだろうか?』
と考える主婦の姿はけっこうリアルでした。
顔見知りと友人は違う。子どもを通じて知り合った『○○ちゃんのママ』は友人とはいえない。
だからと言って大昔の年賀状だけの付き合いの友達を今も友達だと胸を張って言えるのか・・・。
女性の45歳という年齢は、まだ母にもなれるしもうおばあちゃんになる人もいるわけで、
そんなやり直しがききそうできかない微妙な毎日がとてもうまく描写されていました。
40歳(±10歳)くらいの女性にオススメです。




4冊目・・・萩原 浩 作 『誘拐ラプソディー』
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題名通りに誘拐事件のお話なのですが
萩原さんらしい、ユーモアたっぷりに
ちょっぴりのスリルとたっぷりの人情をきかせた
そつのない楽しい作品になっています。
意気地なしの犯人がたまたま誘拐してしまったのは
家出願望のあるワケあり小学生。
物語の舞台がワタシの家近辺ということもあり(ストーリーにはまったく関係なかったが・・・)
とても面白く読めました。
オススメです。




5冊目・・・藤堂志津子 作 『若くない日々』
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最近の『恋愛その後』的な藤堂さんの小説にとても興味を惹かれていたのだけれど
今回は題名からしてズバリ『若くない日々』
例によって、恋愛経験を山ほどしてきた50代独身女性が主人公のお話は
怖いもの見たさというか、未知の世界をのぞく楽しみのようなものを感じます。
30歳40歳はもうおばさんだというけれど、
周りをみれば『ちょっと離れてみればお姉さん(?!)』に見えないこともないような
きれいな人がワンサカいます。
でもさすがに50歳をすぎて『100m離れればお姉さん(?)』な人は
いたとしてもとっても怖い(もしくはイタイ)。
男の人から女性として見られなくなった50代女性、
(しかも彼女はかなりの美人で若い頃さんざん男性からチヤホヤされていた・・・)
その女性の喪失感たるや読んでいて涙が出そうなほどの痛々しさでした。
『若い頃だったら自分に声さえかけられなかったような、ダサいレベルの男が平気で自分に声をかけてくる』ことに苛立ち
と、同時にそんな男からでも声をかけられるだけましだと安心してしまう自分に対する失望・・・。
あぁ。。。そんな思いをするくらいなら、周りからなんと言われようと
早々に女であることを放棄しておばちゃんとして生きていく方が
よっぽど心安らかに日々を送れるのではないですか?
でも元美人には美人の譲れないプライドってものがやっぱりあるんでしょうね。。。



6冊目・・・山田詠美 作 『無銭優雅』
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↑↑藤堂さんの境地一歩手前にあるようなこの小説。
主人公の女性は42歳。
42歳であるのに、42歳とは思えないほど純粋な心で恋愛真っ最中なのだ!
窓からきれいな夜景が見えるような六本木あたりのオサレなレストランで、
(テーブルの上にはキャンドルあり)
ワイングラスをグルングルン回すような、そんな肩の凝った恋愛を
とっくに卒業した後に待っていたのは
外車も高級レストランもブランド物のプレゼントもな~んにも登場しない
ひたすらピュアな恋愛でした。
『二人で一緒にいて、たくさん話ができればそれでいい』
最後にたどりついた究極の恋愛の形がそんなんだったら
ものすご~く幸せだろうなぁ。。。
(実際、主人公たちは、どうしようもなく幸せそうです)
そんな山田姉さんにもいつの日か『恋愛その後』な日々がやってくるんでしょうか・・・。
10年後の山田詠美が楽しみです。
Commented by ma-ko at 2007-07-03 02:30 x
ハヤブサがこのしゃしんをみて!
ア!知ってる!コレシ-ルがはいっているんだよね。
いいなぁ。
僕もサッカ-のがあったら大人買いしてみたい!!
でした。
ぴよちゃん!うらやましいですぅ
Commented by のんこ at 2007-07-03 07:40 x
にゃんこさんの読書日記、いつもとっても楽しみです。
でもいつも、どこからこの本の情報が来てるんだろ~、って思うんです。
ベストセラーなんてとっくに読み尽くしてるでしょうから、
私だったら後は巻末にある、「この作者の他の本」みたいなところくらいしか思いつかないです。。。
図書館をグルグル探し回っても取り寄せしてくれる本は並んでないわけだし。。。
う~ん謎だわ。
Commented by nyanko4116 at 2007-07-03 15:52
>ma-koさま
ビックリマンチョコ。その昔、
シール欲しさに買って、チョコレートを捨てる小学生が続出し
ちょっとした社会問題になりましたよね~。
すでにぴよちゃん、チョコの処分に困り始めました:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
『買ったんだから絶対、食べなさいよ~!』と、睨みをきかせている母です。
ほんと!ハヤブサ君の言う通り、サッカーのもあったらいいのにね。
そしたら私も大人買い・・・・(チョコはどうする?!)
Commented by nyanko4116 at 2007-07-03 16:00
>のんこさま
楽しみにしてもらっているなんて、とってもうれしいですm(_)m
人気の作家さんの新作は新聞に広告が出るとすぐに図書館に予約を入れるのですが、平均して半年待ちです。
あとは、雑誌やテレビで紹介された本をノートにメモメモしておいてあとで探します。
意外とヒットが多いのが、読書好きの人のブログを回って
自分と好みが似ていそうな人の読んだ本をチェックさせてもらったりしています。
たしかに図書館の本棚をのぞいても、読みたいような本はみんな貸し出し中だもんね。。。
図書館で探すなら『今日返ってきた本』の棚に、たまに大当たりが隠れていたりしますよ。
ご参考までにo(^-^)o
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by nyanko4116 | 2007-07-01 22:58 | 読書日記 | Comments(4)

今日も笑顔で♪


by にゃんこ